東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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咳嗽(がいそう)とは⑤

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は前回の続きで「痰湿と脾虚の咳嗽」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
いずれも痰湿による咳嗽ですが、病因病理は異なります。
 
 
 
まずは痰湿の咳嗽についてです。
 
 
 
飲食不節などにより脾の運化が障害されて痰湿が生じ、肺に痰湿が停滞して肺気を阻害するために発生します。
 
 
 
この場合、白色で多量の痰のために咳が生じ、痰を喀出すると咳が止む特徴をもちます。
 
 
 
その他にも、食欲不振、胸腹が脹って苦しい、悪心、嘔吐、顔面の浮腫などの脾の運化失調の症候を呈します。
 
 
 
舌質は白膩、脈は濡滑がみられます。
 
 
 
治法は、健脾燥湿、化痰止咳を用います。
 
 
 
痰湿が鬱して化熱し、痰熱の咳嗽になると、痰は粘稠な黄色を呈し、舌苔黄膩、脈滑数などの症候を呈します。
 
 
 
治法は清熱化痰を用います。
 
 
 
痰飲、水気が内停しているところに寒邪を感受すると寒飲を形成して、表証をともなうと、咳嗽、やや白色の希薄な痰、胸が脹るといった症状がみられます。
 
 
 
重篤になると呼吸困難、悪寒などを呈します。
 
 
 
治法は、温肺化飲を用います。
 
 
 
次に、脾虚の咳嗽についてです。
 
 
 
脾気虚で水湿の運化が低下することで痰湿が生じ、痰湿が肺気を阻害するため、発生します。
 
 
 
この場合は、白色で喀出しやすい痰が多量にみられ、息切れ、顔色が白く浮腫む、少食、倦怠感、寒がる、腹満、食欲不振、口淡無味、泥状便などの脾気虚の症候がみられます。
 
 
 
舌苔は薄白、脈は細がみられます。
 
 
 
治法は、健脾益気、燥湿化痰を用います。
 
 
 
つづく
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 

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胸悶(きょうもん)とは①

 

 

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こんばんは!樫部です。

 

 

本日は「胸悶(きょうもん)」について、お話していきたいと思います。

 

 

胸悶とは、胸が詰まったようで脹って苦しい感覚を指し、「胸痞」、「胸満」、「胸中痞満」ともいわれ、「胸内苦悶」に相当します。

 

 

「胸悶」、「胸満」は症状そのものを指します。

 

 

「胸痞」は『丹渓心法』に「痞は否と同じく、通泰せず」と記載があるように、病因病理を述べた名称です。

 

 

胸中を痞塞する原因は非常に多いため、胸悶は様々な病証であらわれます。

 

 

臨時的には、胸悶には「胸脹(脹った感じ)」や「胸痛」をともなうことがあるため、「胸脹悶」、「胸悶痛」とも呼ばれます。

 

 

胸悶、胸脹、胸痛の原因、病因病理は大体が似通っており、同一の病証の異なった段階で同時に出現することもあります。

 

 

三者を比較すると、重篤度は下記の通りです。

 

 

胸悶 < 胸脹 < 胸痛

 

 

古典では、胸と胃脘部(上腹部)を「心」と呼称しているため、「胸痞」と「心下痞(上腹部の痞え)」を混同されることが多いですが、両者は区別する必要があります。

 

 

胸悶、胸脹、胸痞に関してですが、胸悶、胸痞は痛みを伴わず、胸脹には疼痛が伴うことが多いとされています。

 

 

弁証分類は、主に次の通りです。

 

 

1.肺気壅滞の胸悶
①外感風寒の肺気壅滞
②熱邪壅肺の肺気壅滞
③肺癰の肺気壅滞

 

2.心血瘀阻の胸悶

 

3.肝気鬱滞の胸悶

 

 

以上の通りです。

 

 

胸悶は実証が臨床的には多いとされており、実証は気滞、熱邪、血瘀などによって胸膈が内阻されることによって生じます。

 

 

胸部は心肺の居所であるため、胸悶(胸痞)は、心、肺の病証が多いですが、心下痞は胃の病証が多く、症状も異なるため、弁別が可能となります。

 

 

つづく

 

 

 

【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店

『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店

 

 

 

 

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