東洋医学 伝統鍼灸 清明院

お電話

03-6300-0763

10:00~21:00(完全予約制)

休診日:日曜(土曜、祝日の診療は18時迄)
〒151-0053東京都渋谷区代々木2-15-12クランツ南新宿601
初診・再診の御予約、予約の変更、
その他お問い合わせはこちら

Search Results for: 病因病理

口苦(こうく)とは

 

 

清明院では現在、求人募集しております。

募集内容の詳細はこちら

 

 

**********************************************************************************************
      にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

  ↑↑↑        ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>

クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************

 

 

こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「口苦(こうく)」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
口苦とは、口腔内に苦味を自覚することをいいます。
 
 
 
『黄帝内経』では、「胆瘅(たんたん)」と呼ばれており、『素問・奇病論』に「病ありて口苦きは、……病名は胆瘅という。……これは人は、数(しばしば)謀慮して決せず、ゆえに胆の虚気は上溢して口はこれがために苦し」と述べられています。
 
 
 
ただし、厳密には口苦は症状であり、「胆瘅」は病名であるため、イコール同じものという訳ではなく、「胆瘅」の主要症状として口苦があげられます。
 
 
 
弁証分類は、主に2つです。
 
 
 
1.邪在少陽の口苦
 
2.肝胆鬱熱の口苦
 
 
 
いずれも、口苦に加えて、咽の乾燥、イライラ、目がくらむなどの症状がみられますが、病因病理は異なります。
 
 
 
まず、邪在少陽の口苦についてです。
 
 
 
傷寒太陽病が治癒せず、邪が少陽に伝入し、胆は少陽の腑であることから、胆熱が上蒸して口苦が発生します。
 
 
 
『針灸甲乙経・巻九』に「それ胆は、中精の腑。五臓は胆より取決し、咽はこの使たり。……胆気上溢して、口はこれがために苦し」と記載されている通りです。
 
 
 
この場合、口苦に加えて、寒熱往来、食欲不振、悪心、胸脇部が脹って苦しいなどの半表半裏証がみられることが特徴です
 
 
 
その他にも、尿は黄色で、舌苔薄白あるいは薄黄、脈浮弦で有力といった所見を呈します。
 
 
 
治法は、和解少陽を用います。
 
 
 
次に、肝胆鬱熱の口苦についてです。
 
 
 
情緒の抑うつ、五志過極などで化火して、肝胆の鬱火が生じて疏泄が失調してしまい、胆気が上溢して口苦が引き起こされます。
 
 
 
『雑病源流瘅燭・口歯唇舌病源流』には、「肝は胆に熱を移せばまた口苦く、内経の言う胆瘅これなり。注にいう、肝は謀を主り、胆は決を主る、あるいは謀りて決せず、これがために急怒すれば、すなわち気は上逆し、胆汁は上溢するゆえなり」と述べられています。
 
 
 
この場合、頭痛、目眩感、両脇の脹痛、顔面紅潮、目の充血、イライラ、易怒、舌質尖辺紅、舌苔薄黄あるいは黄膩、脈弦数などの肝火の症候がみられることが特徴です。
 
 
 
その他にも、口渇して水分を欲する特徴をもち、太息、尿が濃い、便が硬いといった症状もみられます。
 
 
 
治法は、清熱疏肝、解鬱を用います。
 
 
 
苦いという味は、胆の味であり、『黄帝内経 素問・四時気篇』に「胆液泄すればすなはち口苦し」、『黄帝内経 素問・邪気臓腑病形篇』には「胆病めば、善太息し、口苦く、宿汁嘔し、……」と記載があります。
 
 
 
胆汁の分泌は、肝の疏泄にも関連がありまして、『黄帝内経 素問・痿論』に「肝気熱すれば、すなわち胆泄し口苦く筋膜乾く、……」と述べられています。
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 

読者の皆様、1日1回、こちらをそれぞれ1クリックお願いします!!

 

 

   にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

 

 

「エキテン」清明院サイト

 

 

清明院オフィシャルホームページ(PC)

 

清明院院長のブログ 「最高の鍼灸の追求」

眼皮跳(がんひちょう)とは

 

 

清明院では現在、求人募集しております。

募集内容の詳細はこちら

 

 

**********************************************************************************************
      にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

  ↑↑↑        ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>

クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************

 

 

こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「眼皮跳(がんひちょう)」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
弁病名だけ聞くと、「ガンヒチョウ?ナニソレ?」という感じですが、
 
 
 
眼瞼が頻繁にピクピク痙攣を起こして、自制出来ない状態のことを指します。
 
 
 
弁証分類は、主に次の3つです。
 
 
 
1.血虚生風の眼皮跳
 
2.脾胃気虚の眼皮跳
 
3.風熱の眼皮跳
 
 
 
まずは、血虚生風と脾胃気虚の眼皮跳についてです。
 
 
 
いずれも虚証ですが、病因病理は異なります。
 
 
 
血虚生風の眼皮跳は、眼の使い過ぎによる傷血や出血過多などにより肝血が不足してしまい、瞼を滋養出来なくなり、内風を発生することで生じます。
 
 
 
この場合、眼瞼に痙攣が頻繁に起こります。
 
 
 
また、随伴して目の乾燥感、目がかすむ、顔色に艶がないといった症状がみられ、口唇や舌質が淡白、脈細などの血虚症候を伴います。
 
 
 
治法は、養血熄風を用います。
 
 
 
脾胃気虚の眼皮跳では、飲食不節、労倦、思慮過度などで脾胃が虚して、
 
 
 
瞼は脾に属すため、脾虚では瞼を制約出来なくなり、痙攣が発生します。
 
 
 
眼瞼の痙攣は頻繁であることは、血虚生風の眼皮跳と似ている為、その他の随伴症状や発生条件を確認して弁別していきます。
 
 
 
この場合、眼に力が無い、疲労感、無力倦怠感、食欲不振、息切れなどを伴います。
 
 
 
治法は、補気健脾を用います。
 
 
 
最後に、風熱の眼皮跳についてです。
 
 
 
この場合、風熱の邪が目竅に停滞して瞼に及ぶことで、痙攣が発生します。
 
 
 
痙攣の頻度は時々と低めであり、随伴して目の充血や痒痛、悪風、頭痛などの風熱の症候がみられることが特徴です。
 
 
 
治法は、熄風清熱を用います。
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 

読者の皆様、1日1回、こちらをそれぞれ1クリックお願いします!!

 

 

   にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

 

 

「エキテン」清明院サイト

 

 

清明院オフィシャルホームページ(PC)

 

清明院院長のブログ 「最高の鍼灸の追求」

RSSリーダーで購読する

ブログ内検索
おすすめ記事一覧
カテゴリー
最近の投稿
アーカイブ