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こんばんは 浅田です
前回の続き
参照
燥熱病邪は、湿熱病邪と正反対の性質であることは、前回述べました。
燥は、乾燥の事を示し、人体に侵入すると容易に津液を消耗します。
喉の乾き、鼻の乾燥、口の乾き、皮膚の乾燥など、上焦や浅い所の乾燥症状は、早い段階で出現します。
湿熱病邪が侵入してきた場合は、病変はゆっくりで、徐々に熱化して津液を傷る特徴がありました。
燥熱病邪は、侵入したと思ったらすぐに乾燥させ、津液を傷っていきます。
そして、病変が進行していくと、中焦、下焦へと侵襲し、胃の津液、肝血、腎陰までも消耗していきます。
胃の津液が消耗すると、食欲不振、胃痛、口渇などが出現します。
肝血、腎陰が消耗すると、転筋、目の乾燥、手足の火照り、盗汗などが出現します。
このように、燥熱病邪は、人体の津液を容易に消耗させながら進行していく病邪なのです。
続く…
参考文献
『中医臨床のための温病学入門』 東洋学術出版社
『ほくと43号』 北辰会
『北辰会方式理論篇』 緑書房
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こんばんは 浅田です
9月になってもまだまだ暑い日は続きますが、朝晩は涼しさを感じます。
特に夜になると、匂いや風、音もすっかり秋です。
この秋の季節に発生し、人体に襲い掛かってくる病邪の一つが、燥熱病邪です。
燥熱病邪も温邪の一種で、これによって引き起こされる病を秋燥病と言います。
前回解説した湿熱病邪は、湿邪という陰邪と、熱邪という陽邪の陰陽合邪でしたが、
燥熱病邪は、燥邪という陽邪と、熱邪という陽邪が合わさった陽の性質が非常に強い邪なのです。
燥邪は軽揚で乾燥させる特徴を有しており、重濁で粘着質な湿邪とは正反対の性質を持ちます。
秋の主気で、乾燥を嫌う肺に影響を及ぼしやすい特徴があります。
次回からは、燥熱病邪の特徴について詳しく触れていきます。
続く…
参考文献
『中医臨床のための温病学入門』 東洋学術出版社
『ほくと43号』 北辰会
『北辰会方式理論篇』 緑書房
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