東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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燥熱病邪④

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こんばんは 浅田です

 

 

 

これまで、燥熱病邪の特徴について説明してきました。

 

 

 

燥熱病邪は秋の病邪ですよ、

 

 

 

燥熱病邪は乾燥させる性質を持っていますよ、

 

 

 

燥熱病邪は肺に影響を与えやすいですよ、

 

 

 

という特徴です。

 

 

 

燥熱病邪

燥熱病邪②

燥熱病邪③

 

 

 

参照

 

 

 

では、燥熱病邪によって起こった病を治療するにはどうしたら良いのか、解説していきます。

 

 

 

燥熱病邪が侵襲してきた初期の段階では、人体の表層で衛気と闘争しています。

 

 

 

この段階の治則治法は辛涼解表、疏表潤燥です。

 

 

 

選穴候補は身柱、肺兪、太淵、魚際、内関、手三陽経井穴などが挙げられます。

 

 

 

一歩病が深く入り込むと、肺の臓に影響が出てきやすくなります。

 

 

 

この段階では、肺の臓の熱を取らなくていけないので、治則治法は清熱宣肺となります。

 

 

 

選穴候補は、身柱、魚際、少商刺絡などが挙げられます。

 

 

 

病が慢性化して後期になってくると、陰液の消耗が著明に出現してきます。

 

 

 

燥熱病邪の勢いと、陰液の消耗、どちらのウエイトが大きいのかを弁えて治療することが重要となってきます。

 

 

 

最終的には下焦に侵襲し、肝腎の陰虚を引き起こす為、四肢なら照海、太衝、腹なら大巨、関元、背部なら腎兪、肝兪の反応に注目しておくことがポイントとなってきます。

 

 

 

燥熱病邪は軽揚で浅いところを襲いやすい特徴を持っているので、ほとんどが気分の段階にあります。

 

 

 

初期の段階で誤治せず、適切な治療をできれば、病状が深くなることは少ないと言われています。

 

 

 

以上が、この秋に注意しなければならない燥熱病邪の特徴でした。

 

 

 

参考文献

『中医臨床のための温病学入門』 東洋学術出版社

『ほくと43号』 北辰会

『北辰会方式理論篇』 緑書房

 

 

 

 

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燥熱病邪③

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こんばんは 浅田です

 

 

 

前回、燥熱病邪は乾燥させる特徴を持つというお話をしました。

 

 

 

燥熱病邪

燥熱病邪②

 

 

 

参照

 

 

 

続けて、燥熱病邪の特徴について解説していきます。

 

 

 

燥熱の邪は、軽揚な性質で、軽く澄んでいて上に向かいます。

 

 

 

その為、口鼻や皮毛などの人体の上部や浅い所を容易に襲ってくるのです。

 

 

 

口鼻は肺に通じており、皮毛は肺に合している為、燥熱病邪は肺を犯しやすい特徴を持つのです。

 

 

 

軽い邪気であることから、比較的温和な性質で、病変が少ないのも特徴の一つです。

 

 

 

この邪気が身体に侵襲してくると、

 

 

 

初期には、肺衛(衛気)が失調し、微悪風、発熱、少汗などの症状が現れます。

 

 

 

この病変が一歩進み、肺の臓が失調して肺気不宣となると、咳嗽、呼吸困難、息切れなどの症状が現れます。

 

 

 

燥熱病邪は軽い病邪なので、多くは気分の段階にあり、他の病邪に比べて軽く早く終わると言われています。

 

 

 

しかし、あまりにも慢性化したり、誤った治療をしてしまうと、病が重くなって、下焦の陰液を消耗してしまいます。

 

 

 

浅い位置で済みやすい病だとしても、陽の性質が強い邪なので、変化が急で展開が素早いとも言えます。

 

 

 

このように燥熱病邪は、浅く高い位置を襲い、肺の臓に影響を及ぼしやすい特徴を持っているのです。

 

 

 

続く…

 

 

 

 

参考文献

『中医臨床のための温病学入門』 東洋学術出版社

『ほくと43号』 北辰会

『北辰会方式理論篇』 緑書房

 

 

 

 

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