東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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マイコプラズマ肺炎急増(その2)

こんばんは、森岡です(^_^)

前回までのお話し・・・

マイコプラズマ肺炎急増(その1)

今回は、今年マイコプラズマ肺炎が流行した理由を、東洋医学的に考えてみたいと思います。

マイコプラズマ肺炎が流行しているといっても、かからない人だってもちろんいます。

では、かかる人と、かからない人では、どの様な違いがあるのでしょう?

そこで、東洋医学では「素体(そたい)」というものを非常に重視します。

「素体」とは、「その人がもともと持っている体の状態」のことです。

この「素体」を、普段の生活のお話を聞きながら、十分理解することが病因病理を解き明かす鍵となります。

病気を発症する人は、素体の状態が既に悪く、半病気のような状況となっています。

ですから、何か少しのきっかけで、体が大きく崩れ病気となるケースがほとんどです。

この素体の状態は、人それぞれですから、西洋医学における病名が同じでも、出ている症状は違ってくることが多々あります。

例えば、風邪をとっても人によって出る症状は様々ですよね。

鼻にくる人もいればお腹にくる人もいます。

鼻にくる人は普段から鼻に負担がかかることが、お腹なら普段からお腹に負担がかかることがある人が多いです。

そういった人が風邪を引いたため、その症状をより強く出すこととなる訳です。

いわゆる、「弱いところにきた」というやつですね。

では、マイコプラズマ肺炎を発症した人は、どの様な素体を持っている人が多かったのでしょうか。

まず、季節から考えていきます。

それを知るには、夏までさかのぼります。

マイコプラズマ肺炎は秋から流行しだすので、素体を知るには、発症以前の季節である夏を、どの様に過ごしたかを知る必要があります。

今年の夏は、「熱中症」というキーワードがはやった年でした。

なかなか厳しい猛暑でしたよね。

暑い夏が、10月近くまで続きました。

ですから、多くの人が汗をたくさんかいたはずです。

発汗することで、熱を放散する訳です。

適度な発汗は、体にいい影響を与えます。

しかし、それが過度になると問題です。

汗は、体の中の「お水」であり、陰陽で分けたら陰です。

体内の正常なお水は、体が熱くなり過ぎないように、車で言うところのラジエーター的な役割をしています。

いい感じに冷やしてくれます。

お水と熱が均衡を保てていれば、冷え過ぎず熱すぎずという陰陽の平衡を保てている正常な状態です。

しかし、過度な発汗を繰り返すと、体内のお水は枯渇します。

そうなると、均衡が破れ、体内は冷やされず、熱の状態に傾いていきます。

このように、体内で過剰となった熱のことを、東洋医学では

「内熱(ないねつ)」

と呼びます。

ですから、1つは、

猛暑により過度な発汗を繰り返し、体に内熱をこもらせた人が多かった

というのが考えられます。

次回に続く。

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マイコプラズマ肺炎急増(その1)

こんばんは、森岡です(^_^)

今日から急にまた、冷え込みがきつくなってきましたね!!

往診事業部の移動は、専らバイクなので寒くなると堪えます(苦笑)

みなさんも、風邪をひかないよう気をつけて下さいね!!

さて、

この間のニュースで、「マイコプラズマ肺炎が過去10年で最多に」というものがありました。

なぜ今年に、マイコプラズマ肺炎が流行しているのでしょう。

それを、東洋医学的に解析してみたいと思います。

その前に、マイコプラズマ肺炎とはどういったものでしょうか?

「マイコプラズマ肺炎」とは、肺炎マイコプラズマという病原体によって引き起こされる肺炎のことです。

一般的に、晩秋から早春にかけて流行します。

この肺炎は、異型肺炎とも呼ばれ通常の肺炎とは少し異なります。

どこが違うかというと、主に、

1.若年者に多かった。(通常の肺炎は年配者に多い。)

2.抗生物質(ペニシリン)が効かない。

3.胸部レントゲン写真で診られる影の割に、症状はきつくない。

4.聴診器による診断で、肺炎特有の音が聞こえにくい。

の4点です。

他にも、炎症反応を示す、白血球数やCRPが上昇しにくいなどもあります。

つまり、発見が遅れるか、もしくはただの風邪として扱われてしまうことが多いようです。

潜伏期間は、通常2~3週間で、その後発症します。

主な症状は、一般的な風邪症状とほぼ同じで、咳、発熱、咽喉の痛み、鼻症状、頭痛、全身倦怠感などです。

感染経路は、咳による飛沫感染で拡大していきます。

他に、消化器症状や中耳炎、髄膜炎、ギランバレー症候群、心筋炎などを合併することもあります。

これらの症状の中で、特に特徴的なものがあります。

それはです。

マイコプラズマ肺炎は、咳が非常に長引くのが特徴的です。

統計的に、約4週間ほど続くパターンが最も多いようです。

また、発熱は通常の肺炎に診られるような高熱ではなく、微熱であることが多いです。

発熱から始まり、その数日後から咳症状が出現します。

咳の特徴は「乾いた、激しい咳」です。

その後、経過を追うごとに痰が絡むようになることもあります。

また、通常の風邪薬は効果のないことが多いです。

ですから、

頑固で激しい、長期的な乾いた咳+発熱+全身倦怠感+でも比較的元気

そして、風邪薬が効かないときたら、マイコプラズマ肺炎を疑ってもいいようです。

ここまでは、西洋医学的な見地からのお話でした。

次回は、東洋医学的な見地でお話ししたいと思います。

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