東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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原発問題(その11)

こんばんは、森岡です(^_^)

前回までのお話・・・

原発問題(その1)

原発問題(その2)

原発問題(その3)

原発問題(その4)

原発問題(その5)

原発問題(その6)

原発問題(その7)

原発問題(その8)

原発問題(その9)

原発問題(その10)

続き行きます!!

前回のお話で、今なお原子炉が高熱を保ち続けてしまっている原因として、

”崩壊熱”が発生している為であり、その崩壊熱の中でも、

ウランやプルトニウムが引き起こす崩壊過程の1つを”β(ベータ)崩壊”と呼ぶ

ということを説明しました。

そして、この崩壊熱を冷やさんがために冷却用注水を増やしたりと、依然、緊迫した状態が続いております。

では、なぜこの崩壊熱が膨れ上がると危険なんでしょうか?

実はβ崩壊をしていく過程で重要な問題が発生するんです。

それは”β(ベータ)線”と呼ばれる、放射性物質を発生させてしまうのです。

いわゆる”放射線”の一種です。


これが、現在、原子炉の中に充満していると考えられます。

また、崩壊熱の熱エネルギーはかなり巨大です。

今回、2700℃以上にならないと溶けないとされている、燃料棒を覆う被覆管が溶け、

”空焚き”状態となっていたことを考えると、それを上回る高温状態であったことが予想されます。

これだけの熱があるならば、鉄鋼製の圧力容器が溶けてしまう可能性が非常に高まります。


つまり、炉心溶融(メルトダウン)です。

(因みに鉄の融解温度は1500℃程度と言われています。)

メルトダウンしてしまえば、中に充満している放射線が大気中や土中に拡散し、

その二次被害は甚大なものとなるでしょう。

少し前に、原発で作業中に被曝された作業員の方がいましたよね。

あの時、水中に漏れ出していた放射線がβ線なんじゃないかと言われております。

こういったわけで、崩壊熱を早く冷却しないと、皆さんが最も恐れている放射線が拡散し、

まさにチェルノブイリの如く、死の町と化す可能性があるということなんです。

徐々に、核心となる問題に近づいてきましたね~。。。

次回に続く。

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原発問題(その10)

こんばんは、森岡です(^_^)

前回までのお話・・・

原発問題(その1)

原発問題(その2)

原発問題(その3)

原発問題(その4)

原発問題(その5)

原発問題(その6)

原発問題(その7)

原発問題(その8)

原発問題(その9)

続き行きます!!

この原発問題も書いていたらだいぶ長編になってきてしまいましたが・・・

諦めずに行きますよ~!!

今なお、原子炉に高い熱を保ち続けている原発。

本日の昼のニュースでも、3号機において原子炉圧力容器の温度が上昇傾向を示したため、

冷却用注水の量を毎時12tから15tに増やしたとの発表がありました。

ものすごい量です。

臨界はストップしているのになぜ圧力容器に依然、高い熱が発生し、鬱閉してしまうのでしょう?

それは・・・

”崩壊熱”

なるものが引き起こしているからなんです。

前回までの記事で、ウランやプルトニウムが核分裂を起こすと、

違う原子2つと、中性子数個が誕生すると説明しました。

ウランやプルトニウムは非常に重く不安定な原子でありますが、

核分裂をすることで質量の軽く、安定した原子へと変化します。

これを繰り返すことで、原子はどんどん軽くなり、分裂しない安定したものとなり、

最終的に核分裂をやめます。

不安定な原子が安定していく過程。

実は、これが核分裂の本当の意味でもあるのです。

その過程の中で放射性物質も発生しなくなっていきます。

ウランやプルトニウムが、核分裂を起こし、別の原子となり、さらにそれが核分裂を起こし、

また別の原子となり、さらにさらに核分裂を起こし・・・・・と、

原子がどんどん質量の軽い原子に姿を変化させていく過程を”崩壊”と呼び、

この反応の際に生まれる、大量の熱エネルギーのことを”崩壊熱”というのです。

現在、原子炉を熱している正体はまさに、この崩壊熱に他ならないのです。


また、ウランやプルトニウムが引き起こす崩壊のことを”β(ベータ)崩壊”と呼んだりもします。

ではなぜ、核爆発を引き起こしたりする危険性のない、崩壊熱を冷却することが急務となっているんでしょうか?

次回に続く。

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