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こんばんは 浅田です
前回の続き
参照
では、今日は浮脈が起こる機序についてです。
外邪が体表にある時は、浮脈になります。
外から入ってくる外邪に対して抵抗しようとして、正気が体内から体表に向かうため、脈はこれに応じて浅い位置に浮いてきます。
風邪をひいたら浮脈になる、と一般的には言われますが、風邪ではなくても浮脈になることは多いにあります。
(私は風邪をひいてなくても、常に浮脈です…よくないですね)
陽気が過多になって熱が表に溢れている場合や、陰血が不足して陽を抑制できない場合も、浮脈になります。
浅い位置である浮位は“陽”で、深い位置である沈位は“陰”です。
熱が盛んになると、“陽”である浅い位置に浮いていくのです。
そして、陽虚が極まった状態でも浮脈を呈します。
これを虚陽上浮と言います。
陽虚になると、陰寒内盛となり脈が沈んでいくのが一般的です。
しかし、陽虚が進み、内盛した陰が旺盛になって一定レベルを超えて極まると、陽に転化します。
この陰から陽へ転化するのは、太極陰陽論の転化の法則です。
転化の法則は、「陰極まれば陽となり、陽極まれば陰となる」ということです。
季節でいうと、夏至に陽が極まれば陰が生じ始めて、冬至に陰が極まれば陽が生じ始めるのが、転化の法則の一例です。
自然界と同様に、人体も陰が極まれば陽が生じて、陽が生じたことによって、陽の位置である浮位で脈を打つようになるのです。
「浮脈は表なり」と記載されていることが多いですが、内傷病でも浮脈を呈することがあるので、浮脈=表証と単純に考えず、しっかり弁証しましょう。
◆参考文献
『脈経』たにぐち書店
『中医脈学と頻湖脈学』たにぐち書店
『胃の気の脈診』森ノ宮医療学園出版部
『現代語訳景岳全書 脉神章』たにぐち書店
『中医臨床のための舌診と脈診』東洋学術出版社
『基礎中医学』燎原
『難経鉄鑑』たにぐち書店
『東洋医学の宇宙』緑書房
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こんばんは!樫部です。
本日は前回の続きで、手足のしびれについて、お話ししていきたいと思います。
前回までのお話はこちら!
皮膚の知覚が麻痺することを麻木といい、手足がしびれることを四肢麻木といいます。
また、皮膚の正常な感覚の欠如やしびれを肌膚麻木といい、麻痺のことを不仁といいます。
知覚が麻痺している不快な感覚を「しびれ」として訴える場合もあります。
問診では、まず始めに症状が
・左右どちら側で起こっているのか
・どの経絡上で起こっているのか
を確認し、見極めていきます。
四肢麻木の弁証分類は、主に6つあります。
まずは外感により四肢麻木が引き起こされる場合の分類です。
1.風中経絡
風邪や風寒邪が侵襲して、経脈が濡養されず気血不和となってしまい、四肢の麻木を発症します。
遊走性の麻木で軽度の口眼喎斜を伴っていた場合は、風邪中心、
固定性の疼痛、四肢の冷え、悪寒を随伴していた場合は、寒邪中心であることが分かります。
そして次の5つは、内傷により四肢麻木が引き起こされる場合の分類です。
2.気血両虚動風
過労などにより、気血が損耗してしまい、経絡の気が虚すことで風が生じて発症します。
この場合、四肢に力が入りづらかったり、気虚や血虚所見を伴います。
3.気滞血瘀
精神的ストレスがかかるなどの情志の問題や外傷、慢性的な疾患によって邪が経絡に侵襲して気滞血瘀が引き起こされますが、
そのことによって経絡の通りを阻害してしまい、濡養失調を引き起こして発症します。
麻木に軽度の痛みを伴い、痛み方に波がある場合は、気滞中心、
固定性かつ持続性の疼痛を伴い、他にも瘀血所見がみられれば、瘀血中心である可能性が高くなります。
4.肝陽化風
喜怒が激しいなど肝気が旺盛な状態では、化火生風して四肢の麻木を発症することがあります。
この場合、風による振戦を伴い、煩燥して怒りっぽくなるという特徴があります。
5.風痰阻絡
痰飲を長期間溜め込んでいると、内風を生じたり、外風をきっかけにして、
風痰に変化して経絡の気血の流れを阻害して発症します。
この場合も風が関与することで、振戦がみられますが、掻痒感や頭暈を伴うことが多いという特徴があります。
6.湿熱鬱阻
甘味、脂物、辛味、酒を摂りすぎてしまう等の飲食不節や多湿となるような天候の影響により、
身体に湿熱が溜め込まれてしまい、それが経絡を阻害して四肢の麻木を発症します。
灼重感を伴うことが特徴で、特に足に顕著にみられ、冷たいものに触れることで緩解します。
手足のしびれについては、以上です。
次回は、手足の震えについて、お話ししていきたいと思います。
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つづく
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
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