東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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五輸穴㉑

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こんばんは。齋藤です。

 

 

 

前回の続きです。

 

 

 

前回の話はコチラ

 

 

 

五輸穴に書いてきましたが、一旦まとめたいと思います。

 

 

 

井穴は、脈気の出てくるところで心下満に、 榮穴は脈気の流れ行くところで身熱に、輸穴は脈気の注ぎ運ばれて行くところで體重節痛に、経穴は脈気の通過するところを経穴ところで喘咳寒熱に、合穴は脈気が集まるところで逆気而泄に有効です。

 

 

 

上記の効能だけでなく、五変と五輸の関係を意識して治療を行っていくことが重要と考えられています。

 

 

 

陰経は井(木)、榮(火)、輸(土)、経(金)、合(水)という事になっていますが、陽経は、井(金)、榮(水)、輸(木)、経(火)、合(土)という流れになっています。

 

 

 

これは、陰経と陽経の間には、剛柔関係により陰陽のバランスを取っている為です。

 

 

 

五臓には井榮輸経合と五種類あり、六腑には井榮輸経合原の六種類がありますが、この違いに関して楊玄操は「原とは元のことであり、元気とは三焦の気のことである。」と述べており、陽経の原穴が陰経にはないことを説明しています。

 

 

 

腑における、原穴と三焦の気の関係を説明しており、六腑にだけ原穴を加えているのは、三焦の気化作用と関係が深いといわれています。

 

 

 

六腑には原穴が加わり、五臓においては「輸」を「原」としていますが、輸土穴が原穴を兼ねる理由に関して、五臓の経脈の輸穴は、三焦の気が運行していて、出たり入ったり留止する所だからと説明しています。

 

 

 

三焦は腎間の動気に依存しており、腎間の動気の機能は上・中・下焦の気を巡らせて、五臓六腑の間に運ぶことなので、三焦の気が留止する輸穴を原としてとらえています。

 

 

 

原気は人間の根本である、エネルギー源であり、その部分が失われることにより、人は弱り死んでしまいます。

 

 

 

人間が体調を大きく崩すことなく生活できるのは、腎で発生した原気を、三焦を通じて全身に輸送しているからで、その原気が出入りしているところが原穴であること、その原気は三焦に由来しているからです。

 

 

 

五蔵の輸穴は原気が出入りする所で、原穴は三焦の気が出入りするところです。

 

 

 

元気が三焦という通り道を通って、臓腑や経絡に行き渡るとき、特に元気が集中して通過する場所、集まる場所があると考えていました。

 

 

 

それが十二正経に一つずつある「原穴」です。

 

 

 

そこで原穴は、三焦の原気を強め、活性化させる作用の経穴であるとされています。

 

 

 

この様な事から、輸土原穴として兼ねる様になったと考えられます。

 

 

 

なんだかうまくまとめられたかは、甚だ疑問ではありますが、とりあえず五輸穴に関しては一旦終了になります。

 

 

参考文献

『難経解説』  南京中医学院=編 戸川芳郎=監訳 浅川要・井垣清明・石田秀実・勝田正泰・砂岡和子・兵頭明=訳 (東洋学術出版)

『難経の研究』 本間祥白=著 井上理恵=校閲 (医道の日本社)

『難経鉄鑑』 伴尚志=訳 広岡蘇仙=著 (たにぐち書店)

『ハイブリット難経』 割石務文=著 (六然社)

『基礎中医学』 神戸中医学研究会=編著 (燎原)

『中医学ってなんだろう ①人間のしくみ』 小金井信弘=著(東洋学術出版) 

 

 

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くしゃみ

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こんばんは!樫部です。

 

 

 

本日は「くしゃみ」について、お話ししていきたいと思います。

 

 

 

くしゃみは、東洋医学的には「噴嚏(ふんてい)」といいます。

 

 

 

異物や刺激性の気体により起こる、数回程度の噴嚏は生理現象とみなしますが、

 

 

 

噴嚏に加えて、他に不快な症状を伴う場合は、疾病とみなします。

 

 

 

噴嚏は、肺気不宣によって起こりますが、

 

 

 

ある意味では、肺気の宣発粛降を促したり、機能を高めるために発症する、生理現象とも捉えられます。

 

 

 

肺気不宣が起こる原因は様々で、弁証分類は、主に7つ分けることができます。

 

 

 

まずは、外感による噴嚏の弁証分類についてです。

 

 

 

1.風寒襲肺

 

 

 

風寒の邪を感受して発症します。

 

 

 

鼻塞と希薄な鼻水を伴い、その他にも風寒表証の所見がみられます。

 

 

 

2.風熱犯肺

 

 

 

風熱の邪を感受して発症します。

 

 

 

鼻塞と鼻の痒み、黄色く粘調な鼻汁を伴い、風熱表証の所見がみられます。

 

 

 

次に、内傷により引き起こされる噴嚏の弁証分類についてです。

 

 

 

3.肺気虚

 

 

 

肺気自体が弱っている場合、外邪の影響も受けやすくなり、肺気不宣が顕著になります。

 

 

 

この場合の噴嚏は、突然発作的に出て、連発しやすい特徴があります。

 

 

 

その他にも鼻塞や嗅覚減退などの肺気虚の所見がみられます。

 

 

 

4.脾気虚

 

 

 

脾虚によって運化失調し、水湿が鼻に集まると、それを解消しようと肺気が働くもののの、肺気不宣となってしまう場合、噴嚏が引き起こされます。

 

 

 

鼻塞が比較的強く、希薄な鼻水が出て、嗅覚減退がみられます。

 

 

 

頭重や四肢の重だるさといった、脾気虚特有の所見を伴う特徴があります。

 

 

 

5.腎陽虚

 

 

 

腎陽が虚して気化機能が低下すると、水湿があふれて上焦へ向かい、肺気不宣が引き起こされます。

 

 

 

この場合の噴嚏は、慢性的でなかなか治らない特徴があります。

 

 

 

鼻塞と鼻水も止まらず、早朝など気温が低下すると悪化してしまいます。

 

 

 

その他にも四肢の冷えや腎陽虚の所見を伴います。

 

 

 

6.腎陰虚

 

 

 

腎陰が虚すと虚火が上焦を襲い、肺気不宣となります。

 

 

 

この場合の噴嚏も治りづらく、頻発する特徴があります。

 

 

 

また、鼻の痒み、粘調な鼻汁、咽乾、咽痛を伴い、その他にも腎陰虚の所見を伴います。

 

 

 

7.気逆

 

 

 

肝気や胃気が上逆して、肺気の宣発粛降が追いつかない場合、肺気不宣となる場合があります。

 

 

 

この場合の噴嚏は、一時的なものであるという特徴があります。

 

 

 

気逆所見である、のぼせ、げっぷ、軽度の吐き気などを伴います。

 

 

 

噴嚏については、以上になります。

 

 

 

次回は「鼻水・鼻汁」について、お話ししていきたいと思います。

 

 

 

 

 

【参考文献】

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』

藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』

藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

『症状による中医診断と治療 上下』

神戸中医学研究会、燎原書店

 

『基礎中医学』

神戸中医学研究会、燎原書店

 

 

 

 

 

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