東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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腹瀉(ふくしゃ)とは

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「腹瀉」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
腹瀉は、「泄瀉」とも言われ、泥状または水様の便で、排便時に裏急後重が無い、小腸性の下痢に相当するものをいいます。
 
 
 
腹瀉と痢疾は異なり、『類証治裁・泄瀉門』には「泄は水穀を分かたざるにより、病中焦にあり、痢は血脂傷敗するをもって、病は下焦にあり、中焦にあるは脾胃の湿を分離し、下焦にある肝腎の傷を調理す」と述べられています。
 
 
 
膿血便で裏急するのを、古くは「滞下(痢疾)」と称されています。
 
 
 
弁償分類型は主に7つあり、次の通りです。
 
 
 
1.湿熱の腹瀉
 
2.寒湿の腹瀉
 
3.食積の腹瀉
 
4.肝脾不和の腹瀉
 
5.熱結傍流の腹瀉
 
6.脾虚の腹瀉
 
7.腎虚の腹瀉
 
 
 
以上です。
 
 
 
本日は、「湿熱と寒湿の腹瀉」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
どちらも湿邪が関与していることが共通していますが、寒熱の違いがあります。
 
 
 
湿熱は陽明を、寒湿は太陰を傷害することが多いとされています。
 
 
 
湿熱の腹瀉は、湿熱の邪が胃腸を傷害して、昇降と伝導機能が失調し、清濁を分けられないために発生します。
 
 
 
この場合、黄褐色の水様便が出て、臭いはキツく、肛門の灼熱感、腹鳴して痛む、腹が痛むとすぐに排便があるが排便後もスッキリしない、口渇があるが飲みたくない、舌苔が黄膩苔がみられます。
 
 
 
また、湿邪は陰邪で性質が粘膩であるところから、上腹部がつかえて苦しい、身体が重だるい、食欲不振を呈します。
 
 
 
治法は、清熱化湿を用います。
 
 
 
寒湿の腹瀉は、寒湿邪により脾胃の昇降と運化が失調して、飲食物が消化されないために発生します。
 
 
 
この場合、腹鳴とともに水様便が生じるものの、臭いはキツくない特徴があります。
 
 
 
また、腹部を温めると腹痛が軽減し、腹部の膨満感があり、口渇は無し、白膩苔といった寒湿の症候がみられます。
 
 
 
治法は、温中散寒を用います。
 
 
 
 
つづく
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 
 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は、「大便艱難(だいべんかんなん)」の続きで、「肝脾気滞と陰虚血虚の大便艱難」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
 
 
まずは肝脾気滞の大便艱難についてです。
 
 
 
情緒の不安定、鬱積した怒り、心配事などにより、肝の疏泄調達の機能が失調し、肝脾の気が鬱滞して昇降が失調して、大腸の伝導が障害されて生じます。
 
 
 
 
特徴は、便意が促迫して排便したいが出ない、脇肋部の脹痛、曖気、悪心などの昇降失調による症状が顕著となることです。
 
 
 
 
治法は、順気導滞、降気通便です。
 
 
 
一見、大腸熱結のようでもありますが、その場合、腹満、腹痛、圧痛、口渇、舌苔黄膩などの症候がみられる為、鑑別することが出来ます。
 
 
 
次に、陰虚血虚の大便艱難についてです。
 
 
 
熱病による傷陰、慢性疾患による消耗、産後の失血過多、発汗や利小便の誤治、虚弱者、高齢者などで、陰血が虚し、腸管を潤養できず発生します。
 
 
 
特徴は、頭のふらつき、耳鳴、口や咽の乾燥、動悸、不眠などの陰血不足の症候をともなうことです。
 
 
 
治法は、血虚がキツい場合は養血・潤腸通便、陰虚がキツければ養陰生津・通便を施します。
 
 
 
張景岳が「ただその水を壮んにすれば、涇胃は必ず通ず」と述べている通りと言えます。
 
 
 
脾肺気虚、脾腎陽虚の大便艱難は、筋肉が弛緩して伝送力がなくなったために生じるものであり、疲労倦怠感、息切れ、自汗、四肢の冷え、寒冷を嫌うなどの症状を伴う為、随伴症状を確認して鑑別していきます。
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 

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