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こんばんは、森岡です(^_^)
前回までのお話・・・
現代人に多い熱の発生と治療(その2)
現代人に多い熱の発生と治療(その3)
続き行きます!!
前回は熱邪の診断・治療法として「衛気営血弁証」と「三焦弁証」があるというお話でした。
この2つの弁証法は、基本的には、
”外感病における”
熱邪の進行過程と治療法について記載されています。
外感病とは簡単に言えば、
「外的(自然)環境の変化」
によって引き起こされた病のことです。
つまり、四季の変化に基づく気候や気温などの変化に影響されて発病した病のことです。
外的環境の変化によって体に不調を引き起こす因子のことを
”外因”とか”外邪”とか”六淫(ろくいん)の邪”
なんて呼びます。
院長ブログ カテゴリ 「邪気」について 参照
外邪には風邪・熱邪(暑邪・火邪)・湿邪・燥邪・寒邪・疫癘(えきれい)等があります。
この中の、「熱邪」によって引き起こされる病について書いてあるのです。
簡単に言えば気候の”暑さ”によって引き起こされる病のことです。
西洋医学的な病名で言うと、日射病とか熱中症といわれるものがこれに当たります。
しかし、この2つの弁証は外感病以外にも、
体の中に不調を引き起こす原因がある”内傷(ないしょう)病”
にも応用し、活用することができます。
ですから、原因が体の外にあっても中にあっても、基本的にはこの二つの弁証法をクロスオーバーさせて、診断・治療すればいいって事です。
ただし、機械的運用は避けるべきであります。
より基本となる八鋼弁証・正邪弁証・気血津液弁証・病邪弁証などを踏まえておくことは言うまでもありません。
しかし、この2つの弁証法を押さえておくと治療の幅がぐっと広がります。
次回に続く。
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こんばんは、森岡です(^_^)
前回までのお話し・・・
マイコプラズマ肺炎急増(その1)
マイコプラズマ肺炎急増(その2)
続き行きます!!
前回は、猛暑により内熱をこもらせた人が多かったという考察をしました。
そしてもう一つ。
過度に発汗すれば、体のお水は少なくなる訳ですから、水分を欲します。
体には熱がこもっていますから、冷たい飲み物を特に好みます。
そこにもってきて「熱中症」です。
メディアで盛んに言っていましたね。
水を飲め飲めと。
水分をたくさん取ることで予防になるため、渇きを感じる前に飲んだ方がいいということを、何度もテレビや新聞で見ました。
それは確かにそうです。
しかし、幾度となく言うように、摂取量は人それぞれな訳です。
テレビでは「できるだけ多く摂取した方がいい」という、非常にあいまいな表現方法が多かったです。
ですから、その解釈を誤ると、もう朝から晩まで水を飲みまくるということになりかねません。
実際、そういう方もいました。
体内にたまった余計なお水は、体にとって「悪いお水」となってしまいます。
これを東洋医学では、「湿邪(しつじゃ)」とか「湿痰(しったん)」とか「痰濁(たんだく)」とか「内湿(ないしつ)」などと呼んでいます。
この湿邪の非常にきついものを、日本では「水毒(すいどく)」と呼んだりもしています。
この湿邪は、水分代謝をメインで行っている脾の臓(西洋医学で言う脾臓とは違います)にダメージを与えます。
脾については院長ブログ 「脾」って何ですか?(その1~9) 参照
ですから、
湿邪ができる→脾が頑張って排出する→しかし排出しきれない→脾の機能低下→更に湿邪は排出されない
という悪循環を生みます。
この湿邪が体外に排出されず、体内に一定時間たまっていると、少し熱を帯びたドロドロのお水へと変化します。
これを「湿熱(しつねつ)」と呼びます。
湿熱は、水と熱といった陰陽で言えば真反対のものがくっついてしまった、非常に厄介なものです。
陰陽の平衡がとれてしまっている安定した邪なので、逆に動きづらく治療する際には手を焼きます。
また、暑い夏にもってこいなのがビールですよね。
この酒は、東洋医学では”大辛大熱(たいしんたいねつ)”とされ、非常に湿熱を生みやすい飲み物です。
また、暴食によっても湿熱は生まれます。
ですから、夏バテしないようにと、辛い物や肉を食べ、それをビールで潤し、帰り際にコンビニによってアイスを食べる。
なんて生活をされていた方は、体に湿熱を非常に多く溜めこんでいらっしゃると思います。
つまり、二つ目に、
過度な水分摂取+暴食+ビールやアイスがうまい猛暑だった=脾を傷め、体に湿熱をため込む人が多かった
ということが挙げられます。
次回に続く。
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