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こんばんは。齋藤です。
今回は、六淫が瘀血を形成する原因に関して書いていきます。
まず、六淫とはなんぞや?となりますね。
六淫とは、風、寒、暑、湿、燥、火の六種類の外感性の病因の総称です。
六淫の邪気が人体に侵入すると、血液の正常な運行に影響し、瘀血を引き起こす可能性があります。
その中から、いくつかご紹介したいと思います。
まずは、寒邪から。
寒邪は陰に属し、凝滞する性質があります。
人体に侵入後、血液の凝滞や、経脈の収縮牽引を引き起こす事により、血液の流れが緩慢となって瘀血を形成します。
我々も、寒いと縮こまってしまいますよね。
この様な現象が、血液や経脈で発生することにより、循環障害を発生させます。
『黄帝内経・霊枢』にも、瘀血に関する記載があり、一部ご紹介します。
『霊枢・癰疽篇』には、「寒邪、経絡の中に客(とどま)れば、則ち血泣(しぶ)り、血泣れば則ち通じず」と記載されています。
寒邪が体に侵入して経絡に入ると、血の運行が渋滞しますよ。
衛気の運行も阻害されるから、血が渋滞したところで、停留しますよと説明されています。
ものすごーく簡単に考えると、冷えて血流が異常に悪くなり、血の塊ができるということでしょうか。
瘀血の関与を判断する場合、症状がどのようなタイミングで発生したのかをしっかりと確認する必要があると思います。
参考文献
『中医病因病機学』 主編:宋 鷺冰 訳:柴﨑 瑛子 (東洋学術出版社)
『鍼灸・漢方の名医になるための 気血弁証論治学』 編者:神野英明
『中医学ってなんだろう ①人間のしくみ』 著:小金井信宏(東洋学術出版)
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)
『基礎中医学』編著:神戸中医学研究会 (燎原)
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