東洋医学 伝統鍼灸 清明院

お電話

03-6300-0763

10:00~21:00(完全予約制)

休診日:日曜(土曜、祝日の診療は18時迄)
〒151-0053東京都渋谷区代々木2-15-12クランツ南新宿601
初診・再診の御予約、予約の変更、
その他お問い合わせはこちら

Search Results for: 湿

肛門生痔(こうもんせいじ)とは②

 

 

清明院では現在、求人募集しております。

募集内容の詳細はこちら

 

 

**********************************************************************************************
      にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

  ↑↑↑        ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>

クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************

 

 

こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「肛門生痔(こうもんせいじ)」について、続きのお話していきたいと思います。
 
 
 
 
 
 
本日は、「気滞血瘀と気虚下陥の肛門生痔」について、詳しくお話していきたいと思います。
 
 
 
まずは、気滞血瘀の肛門生痔についてです。
 
 
 
長時間の坐位や立位、重量物の運搬、妊娠など子宮による圧迫、肝気鬱結などにより、肛門部の気血が瘀滞したために発生します。
 
 
 
『外科正宗』では、このことについて、「それ痔は、すなわちもとより湿熱積し、炙煿を過食し、あるいは久坐によりて血脈行らず、また七情により生冷に過傷し、もって軽きを担い重きを負い、力を竭して遠行するに及び、気血は縦横し、経絡は交錯す、ともによく痔を発すなり」と述べられています。
 
※竭(ケツ)…出し尽くす、枯れるの意。
 
 
 
特徴は、長時間座ったり、立って仕事をする人によくみられ、内痔核と外痔核が混合して腫大し、血栓を形成することがあります。
 
 
 
排便時に痔核が脱出して、出血量も多く、肛門が下墜するような激痛を伴い、内外痔核の腫大により排便困難や残便感が出ます。
 
 
 
腹満、腹痛、舌質は紫暗、脈弦などを呈することです。
 
 
 
治法は、理気活血、消腫化瘀を用います。
 
 
 
次に気虚下陥の肛門生痔についてです。
 
 
 
慢性的な出血による気血の消耗、慢性的な下痢による脾胃の損傷、房労過度による腎気の消耗、高齢者や虚弱体質の中気不足などにより気の固摂作用が低下することで発生します。
 
 
 
特徴は、徒労したり排便により痔核が脱出して、手で戻さなければならず、ときには出血がみられるということです。
 
 
 
その他にも、顔色にツヤがない、息切れ、懶言、四肢の無力感、舌質淡、脈虚などの気血両虚の症候を呈します。
 
 
 
治法は、益気養血、固摂脾腎を用います。
 
 
 
『普済方・痔漏門』に、「けだし熱なればすなわち血傷れ、血傷ればすなわち経は滞り、経滞ればすなわち気は周行せず、気と血ともに滞り、虚に乗じて大腸に墜入す、これその痔をなすゆえんなり。」と記載されている通りです。
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 

読者の皆様、1日1回、こちらをそれぞれ1クリックお願いします!!

 

 

   にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

 

 

「エキテン」清明院サイト

 

 

清明院オフィシャルホームページ(PC)

 

清明院院長のブログ 「最高の鍼灸の追求」

肛門生痔(こうもんせいじ)とは①

 

清明院では現在、求人募集しております。

募集内容の詳細はこちら

 

 

**********************************************************************************************
      にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

  ↑↑↑        ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>

クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************

 

 

こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「肛門生痔(こうもんせいじ)」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
これまで、肛門周囲の症状について、お話してきましたが、この項目でシリーズ最後となります。
 
 
 
これまでのお話はこちら!
 
 
 
 
肛門生痔(こうもんせいじ)とは、直腸末端および肛門の血脈瘀結による小腫瘤(静脈叢の鬱滞による静脈瘤の形成)のことであり、出血、疼痛、脱出をともなう症状をともないます。
 
 
 
これは内外痔核に相当します。 
 
 
 
『医学網目・痔漏』では、「大沢のうちに小山の突出あるがごときは痔たり。人の九竅中において、およそ小肉の突出あるものは皆痔といい、独り肛門の辺において生ずるにあらざるなり」と述べているように、「鼻痔」、「耳痔」などもあります。
 
 
 
今回は、肛門直腸末端に生じる痔について述べていきたいと思います。
 
 
 
弁証分類は主に4つあり、次の通りです。
 
 
 
1.風火燥結の肛門生痔
 
2.湿熱蘊結の肛門生痔
 
3.気滞瘀血の肛門生痔
 
4.気虚下陥の肛門生痔
 
 
 
本日は、「風火燥結と湿熱蘊結の肛門生痔」について、詳しくお話していきたいと思います。
 
 
 
まずは、風火燥結の肛門生痔についてです。
 
 
 
風熱の邪が侵入して直腸肛門に停滞したために発生し、張仲景も「熱ある者は必ず痔す」と述べています。
 
 
 
特徴は、排便時に痔核が脱出して、出血量が比較的多く、滴下性あるいは进出性(しんしゅつせい)であり、腫脹、熱感、疼痛を伴い、大便は硬くて兎糞状であり、便秘しやすいことが特徴です。
 
 
 
その他にも、口や舌の乾燥、焦燥感、頭のふらつき、腹が脹る、尿が濃くて少ない、舌質紅で乾燥、舌苔黄、脈浮数あるいは洪を呈します。
 
 
 
治法は、疏風瀉火、潤燥涼血を用います。
 
 
 
次に湿熱蘊結の肛門生痔についてです。
 
 
 
この場合、排便時に痔核が脱出しますが、出血は滴下性であり、肛門に下墜するような脹り、灼熱感がみられます。
 
 
 
他にも、排便もスッキリせず、裏急後重をともない、腹脹、食欲不振、身体が重だるい、舌苔黄膩、脈滑数などの湿熱の症候を呈します。
 
 
 
治法は、清熱利湿、祛瘀消結を用います。
 
 
 
 
つづく
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 
 

読者の皆様、1日1回、こちらをそれぞれ1クリックお願いします!!

 

 

   にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

 

 

「エキテン」清明院サイト

 

 

清明院オフィシャルホームページ(PC)

 

清明院院長のブログ 「最高の鍼灸の追求」

RSSリーダーで購読する

ブログ内検索
おすすめ記事一覧
カテゴリー
最近の投稿
アーカイブ