東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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そろそろ冬

 

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こんばんは。齋藤です。

 
 
 
10月も終盤に入りました。
 
 
 
 
徐々に気温が下がってくるという印象よりも、一気に気温が下がってくるという感じが強いですね。
 
 
 
 
まだまだ冬は先な感じもしますが、11月7日には二十四節気でいう「立冬」に入り、暦の上では冬に入ります。
 
 
 
 
冬というと12月みたいなイメージがあると思いますが、2週間もすれば、冬に突入です。
 
 
 
 
東京ではまだ紅葉している感じも少ないんですけどね。
 
 
 
 
冬は、東洋医学でいう、寒邪や燥邪が強く、降雪地帯では、寒湿邪が強くなる季節とされています。
 
 
 
 
この寒邪が風邪と一緒に悪さをして、風邪を引きやすい状況になりますので、しっかりと冬支度をして、風邪をひかないように注意しましょう。
 
 
 
 
一番簡単な対策として、しっかりと睡眠を取り疲労を残さないこと、身体を冷やさないようにすることが重要になってきます。
 
 
 
 
一昨日は気温が高く、昨日は急に気温が下がりましたよね。
 
 
 
 
そのような急に寒暖差が生じる日に、風邪をひきやすい傾向にあるので、みなさん天気予報をよく見て、意識的に対策を練りながら、生活をしていくと良いと思います。
 
 
 
 
では、残りの秋を満喫しつつ、来たる冬に向けて準備を行っていきましょう。

 

 

 

参考書籍

『内経気象学入門』(緑書房) 著者: 橋本 浩一

 

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は前回の続きで「胃熱と胃陰虚の嘔吐」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
どちらも熱証を呈しますが、虚実の違いがあります。
 
 
 
まずは胃熱の嘔吐についてです。
 
 
 
脂物、味の濃いものに食事が偏ったり、飲酒量が多いなどの飲食不節により湿熱が生じて、その湿熱が胃の和降を阻害して生じます。
 
 
 
この場合、嘔吐に随伴して、呑酸、腐臭のある曖気、口臭、腹満、便秘がみられ、舌苔黄、脈弦あるいは滑で有力を呈することが特徴です。
 
 
 
治法は、清胃降逆を用います。
 
 
 
次に胃陰虚の嘔吐についてです。
 
 
 
熱病の後期で津液が消耗したり、大手術により陰液を喪失したり、強い嘔吐が続いて津液を失うことで、胃陰が不足して胃気が上逆して発生します。
 
 
 
この場合、飲食することが難しく、口渇があるものの飲めず、重篤になると水分を飲んだだけで嘔吐してしまいます。
 
 
 
嘔吐以外にも、口渇、水分を欲する、舌質紅で乾燥、脈細弱を呈します。
 
 
 
嘔吐するほどに津液を消耗して症状が激しくなり、重篤になると水分摂取を自力で行うことが難しくなります。
 
 
 
治法は、養胃陰、降逆を用います。
 
 
 
つづく
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 
 

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