東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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六淫③

 

 

 

 

 

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こんばんは、永井です。

 

 

 

 

今日は暑邪についてです。

 

 

 

 

はっきりとした季節性があり、夏にのみ出現します。

 

 

 

 

暑の性質は熱であるため熱邪の範囲に含まれます。

 

 

 

 

熱は津液を損傷しやすく、壮火は気を侵食、消耗しやすいです。

 

 

 

 

暑熱は上から感受するため、必ずまず初めに肺胃を襲います。

 

 

 

 

 

暑邪は陽邪なので、動きが速く、必ず陽明に侵入します。

 

 

 

 

 

夏は高温多湿のため、上からは暑気が、地上からは湿が蒸発するため、暑気と湿邪が同時に襲い掛かります。

 

 

 

 

 

暑湿の邪が脾の臓に影響を及ぼすと、脾の運化機能が失調して食欲不振、悪心嘔吐、泥状便、尿量減少などの症状が出てきます。

 

 

 

 

特徴は、炎熱性、昇散性です。 気、津液を損傷しやすい、湿邪を伴う。      

 

 

 

 

 

炎熱性 強い温熱と炎上することです。

 

 

 

 

暑邪が人体の中に入ると、高熱となり、熱により津液が汗として外泄。

 

 

 

 

 

津液が消耗されるため、激しい口渇、血脈の流れはより、勢いが増します。

 

 

 

 

 

昇散性は上昇、発散させることです すると腠理が開き多汗になると津液を損傷します。

 

 

 

 

 

汗とともに気も外に漏れるため、暑邪は気、津液を損傷しやすくなります。 息切れ、倦怠感、四肢痙攣などの気虚症状が出ます。

 

 

 

 

次回に続きます。

 

 

 

 

参考文献

『基礎中医学』 編者:神戸中医学研究所

『中医病因病機学論』 主編:宋 鷺冰

『中医弁証論』    編著 柯 雪 帆

『内経気象学入門』 著者: 橋本 浩一

 

 

 

 

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こんばんは。齋藤です。

 

 

 

気温の高い日が少しずつ増えてきましたね。

 

 

 

そろそろお店や電車では、冷房が使用され始めましたね。

 

 

 

この冷房は、東洋医学では、寒邪としてとらえます。

 

 

 

気温が上がってくると、暑邪により、身体の中の熱が強くなります。

 

 

 

その熱を発散するために、腠理(汗腺)を開くことで、汗を出し、排熱を行います。

 

 

 

腠理が開いていることで、逆に寒邪が入りやすい状況になっているため、風邪を引いてしまうケースも多いと思います。

 

 

 

また、夏場は夜間も冷房を使用するケースもあると思います。

 

 

 

人の身体は風邪や寒邪など、外邪と呼ばれるものに対して、体表に衛気が流れており、侵入を防いでいます。

 

 

 

その衛気は、夜間には、身体の深い部分に入ってしまい、身体の守りが手薄になってしまいやすく、起床時に風邪を引いていたという事を、経験されたことのあるかたも多いと思います。

 

 

 

基本的に、夏は陽気が籠らないように、運動などで適度に発散させてくださいという事が、『素問・四気調神大論』にも記載されています。

 

 

 

しかし、夏は陽気を補うという面もありますので、あまり気温の低い環境で生活すると、陽気を補うことができず、次に来る秋のタイミングで体調を崩すきっかけにもなります。

 

 

 

直接、寒邪が脾胃(胃腸)に影響し、寒湿下痢などを発生させ原因にもなります。

 

 

 

近年の温暖化により、冷房を使用する機会が自然と多いと思いますし、適度な使用は推奨されるべきだと思います。

 

 

 

適度な温度を守りつつ、寒い環境にいるときは、何かをかけるなど、適切な対応を行い、対処していきましょう。

 

 

 

参考文献

『内経気象学入門』著:橋本浩一 (緑書房)

 
 
 
 
 
 

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