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マイコプラズマ肺炎急増(その4)

こんばんは、森岡です(^_^)

前回までのお話し・・・

マイコプラズマ肺炎急増(その1)

マイコプラズマ肺炎急増(その2)

マイコプラズマ肺炎急増(その3)

続き行きます!!

これまでのお話は、猛暑により、体に内熱や湿熱をため込んだ人が多かったという話しでした。

今回は、流行する季節からの視点です。

マイコプラズマ肺炎は「秋」に流行の兆しを見せます。

秋といえば・・・読書でしょうか?それとも食欲でしょうか?

そうです、秋は実りの季節ですね。

夏に育った果実は、秋にかけて熟れ、食べ頃となります。

また、草花は自らの繁殖のため種を蓄えます。

つまり、「中身が成熟しグッと詰まり凝縮する」という変化が起こります。

秋は、五行分類のうちの五能(ごのう:物事の発展の過程を代表的な5段階に分類したもので生・長・化・収・蔵の5つ)でいえば、

「収斂(しゅうれん)」

に当たります。

(専門家の先生方は、この辺の詳しい話は『素問』「陰陽応象大論」や「五常政大論」をチェックです!!)

「収斂」とは、収縮収穫の意味です。

東洋医学は、自然と人間が相応するという、「天人合一思想」のもと発展してきたことは。今まで何度も繰り返していることです。

ですから、秋には人間の体にも、この「収斂」という作用が働きます。

グッと収縮するのです。

厳しい冬に向けて収縮させることで、体内に精気を蓄え、外に逃がさないようにする訳です。

これは、正常な人の話です。

ここで問題なのは、収縮する秋の前の、夏をいかに過ごしたかです

夏をうまく過ごせず、内熱や湿熱をため込んでいる人はどうなるでしょう?

余分な熱は本来、外に発散・放出されるべきです。

しかし、秋の収斂作用によって、この熱たちは外に発散されにくくなり、最悪、内にグッと凝縮してしまいます。

こうなった熱は、体内で暴れ出します。

また今年は、暑い夏から急激に秋の涼しい季節に移行したため、紅葉が綺麗だったそうです。

(まぁ、場所にもよるでしょうけどね)

「収斂」の作用が、極端に働いたということです。

つまり、3つ目に、

今年は、急激に秋に移行し、変化が大きかったのと、

自然界の、秋という季節の作用である「収斂」が、更に熱をこもらせた

ということが、挙げられます。

次回に続く。

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マイコプラズマ肺炎急増(その3)

こんばんは、森岡です(^_^)

前回までのお話し・・・

マイコプラズマ肺炎急増(その1)

マイコプラズマ肺炎急増(その2)

続き行きます!!

前回は、猛暑により内熱をこもらせた人が多かったという考察をしました。

そしてもう一つ。

過度に発汗すれば、体のお水は少なくなる訳ですから、水分を欲します。

体には熱がこもっていますから、冷たい飲み物を特に好みます。

そこにもってきて「熱中症」です。

メディアで盛んに言っていましたね。

水を飲め飲めと。

水分をたくさん取ることで予防になるため、渇きを感じる前に飲んだ方がいいということを、何度もテレビや新聞で見ました。

それは確かにそうです。

しかし、幾度となく言うように、摂取量は人それぞれな訳です。

テレビでは「できるだけ多く摂取した方がいい」という、非常にあいまいな表現方法が多かったです。

ですから、その解釈を誤ると、もう朝から晩まで水を飲みまくるということになりかねません。

実際、そういう方もいました。

体内にたまった余計なお水は、体にとって「悪いお水」となってしまいます。

これを東洋医学では、「湿邪(しつじゃ)」とか「湿痰(しったん)」とか「痰濁(たんだく)」とか「内湿(ないしつ)」などと呼んでいます。

この湿邪の非常にきついものを、日本では「水毒(すいどく)」と呼んだりもしています。

この湿邪は、水分代謝をメインで行っている脾の臓(西洋医学で言う脾臓とは違います)にダメージを与えます。

脾については院長ブログ 「脾」って何ですか?(その1~9) 参照

ですから、

湿邪ができる→脾が頑張って排出する→しかし排出しきれない→脾の機能低下→更に湿邪は排出されない

という悪循環を生みます。

この湿邪が体外に排出されず、体内に一定時間たまっていると、少し熱を帯びたドロドロのお水へと変化します。

これを「湿熱(しつねつ)」と呼びます。

湿熱は、水と熱といった陰陽で言えば真反対のものがくっついてしまった、非常に厄介なものです。

陰陽の平衡がとれてしまっている安定した邪なので、逆に動きづらく治療する際には手を焼きます。

また、暑い夏にもってこいなのがビールですよね。

この酒は、東洋医学では”大辛大熱(たいしんたいねつ)”とされ、非常に湿熱を生みやすい飲み物です。

また、暴食によっても湿熱は生まれます。

ですから、夏バテしないようにと、辛い物や肉を食べ、それをビールで潤し、帰り際にコンビニによってアイスを食べる。

なんて生活をされていた方は、体に湿熱を非常に多く溜めこんでいらっしゃると思います。

つまり、二つ目に、

過度な水分摂取+暴食+ビールやアイスがうまい猛暑だった=脾を傷め、体に湿熱をため込む人が多かった

ということが挙げられます。

次回に続く。

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