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こんばんは。上村です。
前回は、秋燥病の養生法について書きました。
秋燥病について書いていきましたので今回は、今までの内容を簡単にまとめていきたいと思います。
秋燥とは、秋季に燥気の病邪を感受し、肺経の症状を主とする外感疾病です。
特徴は、口、鼻、唇、咽などの乾燥症状が常にみられるのが特徴です。
秋燥は燥が熱と化した湿燥と、燥が寒と化した涼燥に区分され、秋の気候の寒暖の変化と関係してきます。
最近は、最高気温が20℃以下で冷える日が続いていますが、来週から気温が高くなる日もあり、寒暖の差がきつくなると予想されるので、今後も注意が必要になりそうです。
保温したり、正気が弱くならないように養生をして、外邪の侵入を防ぐことが大事になります。
秋燥の病因病機としては、燥邪が肺衛を襲って病になるもの、燥気が火と化し陰絡を損傷するもの、燥熱が内伝するものなどにまとめられます。
秋燥の証としては、「涼燥襲肺」、「湿燥襲肺」、「燥気化火」、「肺腎陰傷」などに区分されます。
涼燥襲肺は疎表透邪、開肺潤燥、湿燥襲肺は宣透肺衛、生津潤燥、燥気化火は清肺泄熱、潤燥養陰、肺腎陰傷は甘寒生津、滋養肺胃の法により、それぞれ治療します。
秋燥病は、一般に症状は軽く経過も短く、治療が適切であれば予後良好と言われています。
以上で、秋燥病についてはひとまず終わりにしたいと思います。
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こんばんは。齋藤です。
前回の続きです。
本日は、栗の東洋医学的な効能について書いていきます。
栗の属性として、寒熱は温で作用は収、五味は甘、臓腑は脾、胃、腎です。
寒熱は温ということで、体を温める作用があり、
作用は収ということで、気血が漏れないようにする作用があります。
五味は甘ということで、緊張をゆるめる作用があります。
臓腑に対しては、脾、胃、腎の機能を高めてくれます。
効能として、養胃健脾、補腎強筋、活血止血があります。
まとめますと、胃腸を丈夫にし、血行を良くする働き、
体力を補い、筋肉や関節を丈夫にする働き、
血行を良くするなどの働きがあります。
そのため、胃腸の弱い「気血両虚」かたや、血行の悪い「気滞血瘀」の方、冷え症のある「陽虚」の慢性下痢には有効です。
しかし、赤痢や食あたりでの急性の下痢には効果がないようです。
消化しにくいため、食べ過ぎて胃腸が重だるくなっている「食積痰湿」で便秘のある方には控え目にしてください。
また、小児の場合は、発育には少量ずつ食べるのは良いですが、
食べ過ぎてしまうと消化不良になり、便秘を引き起こしやすいので、注意が必要です。
今回、我が家では栗ご飯にして食べたのですが、米ともち米を混ぜて一緒に炊きます。
お米には、胃腸を丈夫にして力をつける「補中益気」や、消化吸収機能を回復させる「健脾和胃」、下痢を止める「止痢」などの働きがあります。
もち米にも、胃腸を丈夫にして力をつける「補中益気」や、胃腸を温め、下痢を止める「温中止痢」などの効果があります。
栗は比較的消化に悪いため、お米やもち米と一緒に食べることによって、消化吸収がしやくすくなり、体力回復にはもってこいの、組み合わせなのかもしれませんね。
また、夏場に冷たいもの飲みすぎて、少しお通じの調子が、、、、という方にも、下痢を改善させる効能がある為、もってこいの組み合わせだと思います。
こういう事を考えて、作ったんですかね、、、、、、。凄いですねぇ。
また、栗は古来より大切な食料として重宝されるばかりではなく、栗の葉や渋皮が古くから民間薬に用いられていたそうです。
草木、毛虫あるいはオムツでかぶれたときや、やけどなどに葉や渋皮を煎じた液を湿布する。
あるいは口内炎のとき煎液でうがいをするなどして使われてきました。
古人たちは本当に食材を無駄なく使用していたのですね。本当に感心します。
栗の効能について書いてきましたが、本当に色々ありますね。
何度も書きますが、食べ過ぎには注意しながら、食欲の秋を楽しみましょう!!
参考文献
東方栄養新書
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