東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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盛夏

 

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こんばんは、永井です。

 

 

 

今週は突然のゲリラ豪雨など、不安定な天気でしたね。

 

 

 

今回は前回に引き続き、夏の養生についてです。

 

 

 

 

二十四節気では今月、小暑、大暑を迎え、暑さも本格的になってきましたね。

 

 

 

この時期を盛夏と言い、暑邪の季節です。

 

 

 

 

高温の気候を暑邪と言い、ここに湿度が高くなると、湿熱邪と表現します。

 

 

 

 

暑邪、湿熱邪に侵されると、身体に内熱が盛んになり、熱中症を発症しやすくなります。

 

 

 

特に、子供と高齢者は熱中症にかかりやすいです。

 

 

 

これは、子供は成長発育途中のため、発汗機能が未熟であること、高齢者は発汗機能の衰えにより、体温調節が上手に出来ないことが原因の一つとして考えられます。

 

 

 

 

予防としては、やはり、冷房をしっかり使用する、外出時間を工夫し、日中ではなく、早朝から夕方の気温がまだ高くならないうちに活動する、水分、塩分、カリウム補給をする。

 

 

 

 

しかし、冷房も温度が低すぎると冷房病と言って、倦怠感、冷え、食欲不振や頭痛、肩こりといった症状が出る場合もあるため、温度設定には注意が必要です。

 

 

 

 

人は低音から高音になるときの適応能力が弱いとされています。

 

 

 

 

電車やお店などで冷房が強く効いているところから外に出ると、具合が悪くなることがありますよね。

 

 

 

 

室内の温度と外気の温度差は身体に負担がかかります。身体が冷え、自律神経の働きが乱れるのです。

 

 

 

 

そのため、室内温度は25〜28度、室内湿度は55%〜65%にsておくことが適切な温湿度とされています。

 

 

 

暑いため、どうしても冷たいものを欲しがちですが、胃腸に負荷をかけず、胃腸を温める働きがある生姜や温かいものを適度に摂取することが大切になってきます。

 

 

 

 

参考文献

『内経気象学入門』 著者: 橋本 浩一

『臓腑経絡学』 監修:藤本蓮風

『基礎中医学』 編者:神戸中医学研究所

『中医基本用語辞典』監修:高金亮 主編:劉桂平、 孟静岩

 

 

 

 

 

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足痛(そくつう)とは①

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は、「足痛(そくつう)」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
足痛とは、足関節以下の疼痛のことを指し、「足心痛(足底中心の痛み)」、「足跟痛(踵の痛み)」、「足趾痛(趾の痛み)」なども含みます。
 
 
 
弁証分類は主に次の4つです。
 
 
 
1.肝腎両虚の足痛
 
2.気血両虚の足痛
 
3.寒湿の足痛
 
4.風湿痺の足痛
 
 
 
以上です。
 
 
 
本日は「肝腎両虚と気血両虚の足痛」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
いずれも虚証であり、踵の部の疼痛が多いですが、病院病理は異なります。
 
 
 
肝腎両虚の足痛は、先天不足、過労、房室過多などにより肝腎が虚し、肝は血を蔵して筋を主り、腎は精を蔵して骨を主る為、骨髄を栄養することが出来なくなって痛みが発生します。
 
 
 
特徴は、一側性または両側性の踵あるいは足底中心の痛みがあることで、局部に発赤、腫脹はないことです。
 
 
 
その他の症状として、長時間の歩行起立が出来ず、頭がふらつく、耳鳴、腰膝酸軟、目のかすみ、視力減退、舌質淡あるいは紅、脈沈細無力または弦細数などの肝腎不足の症候を呈します。
 
 
 
治法は、滋補肝腎を用います。
 
 
 
腎陽虚がある場合、長く立っていられない、足が冷えるなどの症状がみられ、腎陰虚がある場合は、下腿や足の熱感がみられる為、それぞれ症状に合わせて処置を行います。
 
 
 
次に気血両虚の足痛についてです。
 
 
 
慢性病、大病後、出産や外傷による出血過多などによって気血がともに虚し、血が栄養を十分に供給出来ないために生じます。
 
 
 
この場合、踵の疼痛があり、発赤、腫脹は伴わず、日中活動時は痛みが緩解して夜間に増悪する特徴をもちます。
 
 
 
『古今医鑑・脚気篇』に、「およそ足の疼痛、皮腫赤せず、筋拘急せず、夜に遇いて痛み甚だしきは、およそこれ気虚して血の栄せざるなり」と記載されているとおりです。
 
 
 
特徴は、動悸、息切れ、自汗、過労倦怠感、顔色が白く艶がない、舌質淡、舌体胖で歯痕がある、脈細弱または細渋などの気血両虚の症候を呈することです。
 
 
 
治法は、益気養血を用います。
 
 
 
つづく
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 
 

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