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こんばんは!樫部です。
すっかり冷房が必要のない気候となってしまいましたね。
気温の変化が急激ですので、お身体を冷やさないよう、ご自愛ください。
さて、本日からは弁証していくための問診ポイントについて、身体症状を挙げてお話ししていきたいと思います。
前回のお話はこちら!
初回は髪の毛について、お話ししていきたいと思います。
最近、髪を染めたり脱色したり、髪の毛に負担を掛けた覚えは無いのに、
「えらい髪の毛が抜けるな…」
「そういえば、髪の毛が細くなったり、ぱさつくような…」
といった症状を抱えている方は、いらっしゃいませんでしょうか?
東洋医学では、頭髪が脱毛してしまうことを脱髪、髪堕といい、
髪の毛が細くなる、黄色や白色など変色している、ぱさつくといった、毛髪の状態に異変が起こることを東洋医学的には毛髪変異、髪鬢頒白、髪無澤、毛焦といいます。
髪は、東洋医学的には「血の余」といわれており、血と関連があります。
血が髪を正常に濡養(潤わせて、栄養を与えること)されないと、髪の毛に異常が現れてきます。
上記のような異常が起こる原因としては、血の状態が下記のような場合が考えられます。
1.不足している
2.停滞している
上記のいずれかの状態に陥る原因として、主なものは3つあり、
1.上焦(頭部など)にこもった熱・湿熱により血が暗耗している
2.全身または頭部の血虚がある
3.瘀血や湿痰によって気血の巡りが邪魔されている
これらによって、血による頭部の濡養が不足してしまい、髪の毛に異常が出てしまいます。
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つづく
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
『改訂版 中医基本用語辞典』
高金亮 監修、劉桂平・孟静岩 主編、中医基本用語辞典翻訳委員会 翻訳、東洋学術出版社
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こんばんは 浅田です
前回の続き
参照
燥熱病邪は、湿熱病邪と正反対の性質であることは、前回述べました。
燥は、乾燥の事を示し、人体に侵入すると容易に津液を消耗します。
喉の乾き、鼻の乾燥、口の乾き、皮膚の乾燥など、上焦や浅い所の乾燥症状は、早い段階で出現します。
湿熱病邪が侵入してきた場合は、病変はゆっくりで、徐々に熱化して津液を傷る特徴がありました。
燥熱病邪は、侵入したと思ったらすぐに乾燥させ、津液を傷っていきます。
そして、病変が進行していくと、中焦、下焦へと侵襲し、胃の津液、肝血、腎陰までも消耗していきます。
胃の津液が消耗すると、食欲不振、胃痛、口渇などが出現します。
肝血、腎陰が消耗すると、転筋、目の乾燥、手足の火照り、盗汗などが出現します。
このように、燥熱病邪は、人体の津液を容易に消耗させながら進行していく病邪なのです。
続く…
参考文献
『中医臨床のための温病学入門』 東洋学術出版社
『ほくと43号』 北辰会
『北辰会方式理論篇』 緑書房
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