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七衝門②

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こんばんは。齋藤です。

 

 

 

前回の続きです。

 

 

 

前回のお話はコチラ

 

 

 

噴門

西洋医学的にも噴門部はありますが、まさに同じ、食道と胃の連結部分です。

 

 

 

「噴」にはまっしぐらに進むという事を意味があり、食べ物はここからまっしぐらに胃に入っていきます。

 

 

 

幽門

「幽」には、奥深く隠されたという意味があります。

 

 

 

こちらも、西洋医学的に幽門部という場所がありますが、同じ部分を指し、小腸との連結部分です。

 

 

 

胃は受納と腐熟を主るので、飲食物を消化し、残余の部分は通降機能により、小腸へ降ろしていきます。

 

 

 

蘭門

小腸と大腸の繋がる部分で、「蘭」には、阻止をするという意味があり、西洋医学的に言う、盲腸や回盲部辺りですね。

 

 

 

ここから先は大腸で、大便が生成される場所です。

 

 

 

その為、栄養などの清い物はここから先には行かせない、阻止するという意味で「蘭」門となりました。

 

 

 

小腸で心陽の温煦作用に助けられ、受盛や清濁泌別が行われます。

 

 

 

清なるもの(精微)は脾へ送られ、濁なるもの(残差・廃物)の水分は膀胱へ行き、固形の残差物は大腸へ運ばれます。

 

 

 

膀胱と大腸との分岐点ですね。

 

 

 

魄門

「魄」には「粕(かす)」という意味があります。

 

 

 

消化吸収された残りカスが、出てくる門という意味で、いわゆる肛門です。

 

 

 

肺の粛降作用や、胃の降濁作用、腎の気化作用と連携し、残差物を下降させ、体外へ便として排出します。

 

 

 

魄門の「魄」は、肺と大腸は表裏の関係にあり、肺の五神は「魄」であることから、「魄」門と名付けられました。

 

 

 

七衝門についての記述が、難経四十四難にあります。

 

 

 

四十四難曰。 七衝門何在。 然、 脣為飛門、 齒為戸門、 會厭為吸門、 胃為賁門、 太倉下口為幽門、 大腸小腸會為闌門、 下極為魄門、 故曰七衝門也。

 

 

 

四十四の難に曰く、七衝門は何くにか在るや。 然るに 脣は飛門と為す。 歯は戸門と為す。 會厭を吸門と為す。 胃は噴門と為す。 太倉下口は幽門と為す。 大腸、小腸の會を闌門と為す。 下極を魄門と為す。 故に七衝門と日く也。

 

 

 

こう考えてみると、消化管は一本の管ですね。

 

 

 

調べていくと、色々な記載や考え方があり、面白いですね。

 

 

 

参考文献

『難経鉄鑑』 たにぐち書店

『中医学ってなんだろう』 東洋学術出版

『基礎中医学』 燎原

『臓腑経絡学』 アルテミシア

『ハイブリット難経』 六然社

 

 

 

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こんばんは。齋藤です。

 

 

 

人間は、お腹がすくと、何かを食べてお腹を満たそうとします。

 

 

 

食べ物を口に入れて、歯を主に使用して咀嚼してから嚥下し、食道を通って、消化器で吸収され、尿や便にて排泄する流れです。

 

 

 

簡単に言うと、口から入って、肛門までの道のりです。

 

 

 

中医学では、この道のりの中に、飛門、戸門、吸門、噴門、幽門、蘭門、魄門という七つの門があり、これを七衝門といいます。

 

 

 

簡単ではありますが、紹介していこうと思います。

 

 

 

飛門

唇の事を意味します。「飛」には、「扉」という意味があります。

 

 

 

また、「飛」とは上下で動くという意味で、唇は七門の最上にあり、良く動いて飲食物を納めます。

 

 

 

口唇の動きが、鳥が羽ばたく姿に似ている為、飛門と名付けられたようです。

 

 

 

戸門

歯を意味します。

 

 

 

「戸」とは、開闔して守衛する道具であり、「保護」や「管理」などの意味があります。

 

 

 

吸門

「吸」は吸入するという意味です。

 

 

 

食道と気管が交わっているところで、喉頭の部分にあたります。

 

 

 

喉頭を「会厭(ええん)」といい、食べ物は食道へ、空気は気管へ行くように分けている部分です。

 

 

 

続く

 

 

 

参考文献

『難経鉄鑑』 たにぐち書店

『中医学ってなんだろう』 東洋学術出版

『基礎中医学』 燎原

『臓腑経絡学』 アルテミシア

『ハイブリット難経』 六然社

 
 

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