東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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立春

 

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こんばんは、永井です。

 

 

 

気温は低く、寒いですが、日の長くなりましたね。
 
だんだんと春の気配を感じます。
 
 
 
 
 
そして今日から2月。あっという間に1ヶ月が過ぎてしまいました。
 
 
 
 
 
 
二十四節気では2月3日に立春を迎えます。
 
 
 
 
 
 
そして、陰から陽への季節の転換期です。
 
 
 
 
 
 
五臓では肝の季節です。
 
 
 
 
 
 
 
この時期の特徴としては、気温が上昇することで肝の働きが旺盛になります。
 
 
 
 
 
 
 
体も心も活動的になり、気分が明るく、やる気が出てきます。
 
 
 
 
 
 
 
その一方で、体の陽気が盛んになり、肝の勢いが旺盛になりすぎると、イライラ、頭痛、歯周病やアトピーなどの炎症症状が現れやすい傾向にあります。
 
 
 
 
 
 
 
肝の働きが適切であるように鍼灸や食事、睡眠、運動と言った生活リズムが乱れないように過ごすことが大切です。
 
 
 
 
 
春はのぼせを下げ、熱を冷ますと良いです。
食材としては、セロリ、春菊、トマト、貝類などです。
 
 
 
 
 
意識的に摂取して、肝の働きが昂らないように過ごしていきたいですね。
 
 
 
 
次回へ続きます。
 
 
 
 

 

参考文献

『四季の健康法』 主編:橋本浩一

『内経気象学入門』 著者: 橋本浩一

 

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「脾腎陽虚と中気下陥の大便失禁」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
いずれも虚証に分類され、緩慢に発症して、慢性的に経過する特徴をもちますが、病因病理は異なります。
 
 
 
まずは脾腎陽虚の大便失禁についてです。
 
 
 
慢性で頻回の下痢や五更泄瀉(早朝の下痢)により、脾腎が損傷されて生じます。
 
 
 
脾陽虚で虚寒となって運化機能が低下し、腎陽虚で蒸騰気化が不足することで、水穀を腐熟して精微を化すことができなくなって水様便が持続します。
 
 
 
この場合、水様便や未消化便を失禁し、その他にも四肢の冷え、寒がる、少食、腹満、腰膝酸軟、耳鳴、尿量多く薄い、などの症候がみられます。
 
 
 
また、脈無力で沈細、舌質淡で胖、舌苔白あるいは滑を呈します。
 
 
 
治法は、温補脾腎、収渋固脱を用います。
 
 
 
次に中気下陥の大便失禁についてです。
 
 
 
虚弱な高齢者、慢性疾患でみられ、脾気が次第に衰えて中気が下陥し、固摂不能となって発生します。
 
 
 
この場合、失禁を自覚せず、重篤になると脱肛がみられます。
 
 
 
その他にも、るい痩、懶言、声に力がない、元気がない、食欲不振、顔が白い、息切れ、脈無力で沈細、舌質淡で胖かつ歯根ありなどの気虚の症候がみられます。
 
 
 
治法は、補中益気、昇降固脱を用います。
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 

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