東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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日本東洋医学会

 

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こんばんは 謝敷です

 

 

 

今回は、ちょうど日本東洋医学会の学術総会に参加しているので、

日本東洋医学会についてご紹介します。

 

 

 

日本東洋医学会は、

「東洋医学に関する事業を行い、その進歩普及を図り、

学術文化の発展並びに人類・社会の福祉に寄与する事」を目的として

1950年に設立され、1977年に社団法人化、2012年に一般社団法人となりました。

 

 

 

2023年時点で、7,764名の会員が所属し、そのうち約85%は医師で、

続いて薬剤師が8.7%、鍼灸師は約7%、歯科医師が約0.9%、研究者が所属しています。

 

 

 

年に1度、学術総会が開催され、

漢方や鍼灸の様々な先生が集まり、臨床例や研究の報告やディスカッションを行います。

 

 

 

今年は、74回目の学術総会で、大阪で開催されました。

テーマは「東洋医学を通した「和」の構築~病人さんに還る~」。

 

 

 

学会では、様々な症例の報告や病気に関する知見が紹介されます。

 

 

 

”漢方”と一言で言っても、診断方法や処方薬の選択の仕方は様々で、

“葛根湯証”と言うように、診断と治療方剤が直接結び付いている

“方証相対”という方法で処方する日本漢方や、

 

 

 

 

四診合参と言って、患者さんを見たり、話しや声などを聞いたり、臭いを嗅いだり、触診したりして得た情報から

病態(証)を立てて、それに対する治療法を検討する

 “弁証論治”を行って処方する漢方を検討する中医学等様々で、

先生方のディスカッションは本当に興味深く、

東洋医学を学ぶ者にとっては、他の学会ではない楽しみがあります。

 

 

 

 

昨年度からは、医学部の学生さんが、2日前に患者さん情報を配布され、

その患者さんの病態をどう見極め、どんな漢方を処方し、どのような養生指導をするか等を検討・発表し、

その適格さを競い合い、臨床の先生からジャッジしていただく試合のようなものもあり、

生き生きとした様子から、「学ぶこと」は楽しいことだと改めて感じました。

 

 

 

 

<参考文献>

日本東洋医学 https://www.jsom.or.jp/universally/index.html

第74回日本東洋医学会 学術総会 https://convention.jtbcom.co.jp/74jsom/

中医学概論:中医学の理論体系・治療の実際 https://www.jstage.jst.go.jp/article/kampomed/58/3/58_3_427/_article/-char/ja/

 

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は前回の続きで「痰濁上擾と暑熱の暈厥」について、お話させていただきます。
 
 
 
どちらも実証ですが、病因病理、症候は異なります。
 
 
 
まずは痰濁上擾の暈厥についてです。
 
 
 
湿痰がある人に悩み、怒りなどの七情不和が生じ、気が上逆して痰をともない、痰が清竅を蒙閉して発生します。
 
 
 
この場合、頭のふらつきや目眩がして周辺が揺れ動き、体を動かすと増強し、悪心、嘔吐、頭が締め付けられるように重いといった前駆症状の後、突然意識が消失する特徴をもちます。
 
 
 
また、喘鳴、呼吸が粗い、よだれが出るなどの症候をともない、次第に覚醒します。
 
 
 
舌苔は白膩、脈弦滑を呈します。
 
 
 
一般的には重症ではないですが、反復しやすい特徴をもちます。
 
 
 
治法は、行気豁痰を用います。
※豁(かつ)…ひらく、ゆるすの意
 
 
 
暑熱の暈厥は、暑邪が侵襲して熱が鬱し、気が上逆して神明を擾乱して発生します。
 
 
 
この場合、炎熱酷暑の日や高温作業のときに突然意識障害が発生し、歯を食いしばる、身熱、顔面紅潮、重篤になると譫言、舌質紅で乾燥、脈洪数などを呈することが特徴です。
 
 
 
内閉外脱した場合、顔面蒼白、冷や汗、四肢が冷たい、口を開ける、手をだらんと拡げる、脈虚数で大などを呈します。
 
 
 
治法は、辛涼開竅を用い、内閉外脱の場合は、脱閉兼治を用います。
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 

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