東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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骨盤位妊娠(逆子)と鍼灸②

 

 

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こんばんは 謝敷です^^

 

 

今日は、逆子に関するCochranでの評価について紹介致します。

 

 

▽通常治療とお灸併用との比較

 

通常のケアのみと比較した、お灸と通常のケアの組み合わせは、出生時の逆子の可能性を低下させる

(通常ケアのみのリスクを1とした時、お灸と組み合わせると0.87となる)ものの、

帝王切開を減らすことには影響していなかったと報告されています。

 

 

帝王切開による出産は、胎児の体位以外の要因でも行われる可能性がありますが、

その理由については論文内に記載がなく、

なぜ胎児の体位が変化しても帝王切開数の変化には差が見られなかったか等は不明です。

 

 

その他、お灸の併用が、外回転術の必要性に及ぼす影響は、

参照した研究の間で結果に大きな差が生じており、効果は不確実、

早期破水や子宮内胎児死亡、胎盤早期剥離、新生児の緊急治療室入院数についても、

データが少なく効果は不確実であったと報告しています。

 

 

 

早産や入院期間については、通常治療とお灸の併用では効果の差が見られず、

陣痛誘発・促進等に用いられるオキシトシンの使用については、

お灸を併用した場合の方が、使用は減少したと報告しています。

 

 

 

有害事象では、少数ではあるものの、お灸のにおいや軽い火傷、胃腸障害、めまい、

軽度高血圧、腹痛、胎児のしゃっくりなどが上がっています。

ある報告ではお灸を併用すると、胎動の平均回数が高かったたことも報告されていますが、

多くの女性がお灸治療でリラックスできたと報告していたようです。

 

 

来週は、偽のお灸との比較結果をご紹介します!

 

 

 

ご参考:記事概要

データベース等にて、2名の評価者が論文要約をスクリーニングし、

2021年11月までに発表された13件の研究(2,181名)の効果について検討。

採用された論文は、中国、フランス、日本、オーストラリア、デンマーク、スペイン、スイスのもの。

 

【対象者】単胎骨盤位を有する女性

【介入方法】お灸のみ、または鍼や体操とお灸を組み合わせたもの(施術者・自己施灸含む)

【比較対象】お灸はせず、外回転術や鍼、体操のみを行ったもの

偽灸(効果のないツボへの施灸)

【評価項目】主要評価 出生時の胎児の体位、

      副次的評価 外回転術の必要性、分娩方法、周産期の罹患率・死亡率

母体の合併症、母体の満足度、有害事象

 

<参考資料>

・Cochran Library 

https://www.cochranelibrary.com/cdsr/doi/10.1002/14651858.CD003928.pub4/full

 
 
 

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五感②

 

 

 

 

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こんばんは、永井です。

 

 

 

 

12月に入り、ようやくこの季節らしい気温になってきましたね。

 

 

 

今回は五感のひとつ、視覚についてです。 (前回記事)

 

 

 

 

目は視覚器官です。

 

 

 

 

 

五臓六腑の精気は皆のぼって目に注ぎ、目の働きを営ませており五臓全てと関係しています。

 

 

 

 

 

中でも最も密接に関係しているのは肝です。

 

 

 

 

 

肝気は目に通じ,肝和せば則ち目はよく五色を弁ずる、の通り、目は肝の官で五色を見分けています。

 

 

 

 

 

そのため肝の病は目の色に現れます。

 

 

 

 

 

肝の異常により、 目が見えづらい ・目が赤くなる ・目が痒いなどの症状があらわれることがあります。

 

 

 

 

 

また、目は心霊の窓と言われており、心神の物を任ずる、最も重要な門戸です。

 

 

 

 

 

門戸を通し、心神が明暗、色沢、形状、時間、空間、運動を感知しています。

 

 

 

 

 

神志が正常であれば、迅速で正確に視力が現れ、外部の映像が反映されます。

 

 

 

 

 

逆に肝に病気が無くても、心神が失調していることで視覚の伝達作用は発揮出来なくなります。

 

 

 

 

 

次回へ続きます。

 

 

 

 

 

参考文献

『中医心理学』 主編:王米渠

『基礎中医学』 編者:神戸中医学研究所

『中医病因病機学論』 主編:宋 鷺冰

『中医弁証論』    編著:柯 雪 帆

 

 

 

 

 

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