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こんばんは、松木です。
改めまして、本年もよろしくお願い致します。
ところで、皆様は初詣には参られましたでしょうか?
私は、実家の近くにある氏神様にお参りしました。
神社でのお参りは「拍手(かしわで)」を打ちますよね。
なぜこれを行うのか私は知りませんでしたが、
年末に読んだ「天地明察」という歴史小説のなかに、拍手について解説が載っていました。
以下引用します。
左は火足(ひだり) すなわち陽にして霊。
右は水極(みぎ) すなわち陰にして身。
拍手とは陰陽の調和、太陽と月の交錯、霊と肉体の一体化を意味し、水と火が交わり火水(かみ 神)となる。
引用終わり
左右のことについては、先月、清明院院長が「(社)北辰会関東支部定例会」において、「神主学説」の講義のなかでもお話しておられました。
拍手は陰陽の交流、調和を意味しているわけですね。
東洋医学における治療の目標も「陰陽の調和」ですから、拍手の風習は非常に興味深いものだと思います。
因みにこの小説は、ある往診の患者さんに紹介して頂いて読み始めました。
囲碁棋士であり、天文学者である渋川春海という人物が、「大和暦」という初の国産の暦を作っていく様が物語として書かれています。
非常に生き方の参考になる小説でした。
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こんばんは、森岡です(^_^)
前回までのお話し・・・
マイコプラズマ肺炎急増(その1)
マイコプラズマ肺炎急増(その2)
マイコプラズマ肺炎急増(その3)
マイコプラズマ肺炎急増(その4)
マイコプラズマ肺炎急増(その5)
マイコプラズマ肺炎急増(その6)
マイコプラズマ肺炎急増(その7)
7回に渡り書いてきたこのシリーズも、いったん終わりです。
今年、マイコプラズマ肺炎が流行した理由を挙げると、
1.今年の猛暑+過度な発汗により内熱がこもった
2.過度の水分摂取+暴食により脾の臓を弱らせ湿熱を生んだ
3.秋の収斂作用により、内熱がもれにくい環境が生まれた
4.今年は燥邪が多く、燥邪により肺の臓の潤いが奪われ、咳を発症しやすくなった
5.寒邪により、腎の臓が影響を受け、衛気が作り出せなくなったことで、肺の臓に悪影響を及ぼした
という、大きく分けて5つの原因が考えられます。
この原因が複雑に絡み合うことにより、咳を主体とするマイコプラズマ肺炎が、大流行するきっかけとなっているのではないかと推測できます。
この様に、東洋医学では、病気になるまでの過程を非常に重視します。
咳がでてるから、じゃあ咳止めのお薬出しときましょう、ではなしに、
その患者さんが、普段の生活の中から、どのような体質を形成しているか。
また、そういった体質の患者さんが、どのような変化を体に引き起こした結果、咳が出るに至ったのか。
様々なことを細かく分析し、原因を究明していくのです。
ですから、一人一人体質も違いますし、原因も違います。
もちろん、治療法も変わってきます。
鍼灸が、オーダーメイド治療と言われたりする所以は、この様なことからです。
また多くの場合、急に病気が形成されるのではなく、数週間、数か月、時には数年間かけて作り出されているのです。
ですから、僕ら鍼灸家は、その年の気候がどのようになるのか、また患者さんの生活習慣の乱れなどを予測することで、患者さんが、今後なりうるかもしれない病気を予測することができます。
また、患者さんに合った養生法も教えることができます。
これらは、鍼灸の良さである「未病治」につながっていきます。
こういったことができるのも、東洋医学の素晴らしさではないでしょうか。
今後の医療は、
「病気を治すこと」より「病気にならないこと」
が重要になってきます。
予防医学というやつです。
この予防医学を実践するには、鍼灸が最も効果を発揮するんじゃないかなぁって思います。
ではこれで肺炎シリーズ終了。
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