東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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啓蟄

 

 

 

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こんばんは、永井です。

 

 

 

 

今週は雨や雪が降る日もあり、風も強く冷たく、なんだかまた一段と冷え込みが厳しさを増した気がします。

 

 

 

 

 

さて、二十四節気では、3月5日で啓蟄を迎えました。

 

 

 

 

春は肝気が旺盛で昂りやすい季節につき、精神的にもゆとりを持って過ごすよう努めたいと思います。

 

 

 

 

また食事に関しても、春は陽気が盛んになる季節であるため、心や胃に熱が篭りやすくなります。

 

 

 

 

そのため、普段の食生活でも、熱を篭らせ、肝気を昂らせるものは摂りすぎないようにいつも以上に注意したいですね。

例えば、コーヒー、緑茶、紅茶などのカフェイン類、チョコレートなどの甘味、香辛料の強いもの、油物や肉類などです。

 

 

 

 

私はすでにくしゃみ、鼻水、目の痒みといった花粉症症状が出ているのでより一層養生して過ごして参りたいと思います。

 

 

 

 

 

参考文献

『内経気象学入門』 著者: 橋本 浩一

『アレルギーは鍼で治す!』 著者:藤本 蓮風 発行者:森 俊豪 (森ノ宮医療学園出版部)

 

 

 

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は、「黄帯(おうたい)」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
黄帯とは、粘稠で、わずかに腥臭があり、持続的に流出する黄色の帯下をいいます。
 
 
 
弁証分類は、主に次の2つです。
 
 
 
1.湿熱の黄帯
 
2.気虚の黄帯
 
 
 
まずは、湿熱の黄帯についてです。
 
 
 
脾虚で湿が生じて下注し、鬱することで化熱し、湿熱が任脈に停滞したり、病虫(トリコモナス、カンジダ)に感染することで発生します。
 
 
 
この場合、帯下が濃くて粘稠であり、異臭あり、外陰部に瘙痒や刺痛感、下腹部に下墜するような痛み、膣の刺痛、排尿時の熱感がみられます。
 
 
 
また、月経期に増悪する特徴を持ち、舌質は正常または紅、舌苔は黄、脈は数を呈します。
 
 
 
治法は、清熱利湿、排膿止帯を用います。
 
 
 
次に、気虚の黄帯についてです。
 
 
 
黄帯が長期間持続すると、脾気がさらに虚して発生します。
 
 
 
この場合、薄い黄色で稀薄かつ無臭の帯下がみられ、腰膝酸軟、食欲不振、顔面や下肢の浮腫などを呈することが特徴となります。
 
 
 
また、月経は不順で周期が延長しやすいです。
 
 
 
舌苔は薄白、脈虚緩を呈することが多いとされています。
 
 
 
治法は、補脾益気、昇陽止帯を用います。
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店

 

 

 

 

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