東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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七情の異常17

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こんばんは 浅田です

 

 

 

前回の話

 

七情の異常     七情とは

七情の異常2   善怒とは

七情の異常3   肝鬱気滞による善怒

七情の異常4   肝胆火旺による善怒

七情の異常5   肝脾不和による善怒

七情の異常6     善喜とは

七情の異常7   心火による善喜

七情の異常8   心腎不交による善喜

七情の異常9   心肝火旺による善喜

七情の異常10 善憂思とは

七情の異常11 心脾両虚による善憂思

七情の異常12 肺気虚による善憂思

七情の異常13 善悲とは

七情の異常14 臓躁・心肺気虚による善悲

七情の異常15 善恐とは

七情の異常16 腎気虚による善恐

 

参照

 

 

 

 

今日は肝血虚による善恐について

 

 

 

『素問 調経論』には、肝の臓の障害により起こる、血の有余と不足についての記載があります。

 

 

 

血有余則怒.不足則恐.

(血が過剰にあり内にこもると、ムッとした怒りが生じ、不足する時はココロに空洞が空いた様な“恐れ”が生じる)」

 

 

 

と書いてあり、

 

 

 

善恐と善怒は相反するものであり、血の過不足によって起こることがわかります。

 

 

 

七情の異常2 参照

 

 

 

肝血の消耗、不足により肝血虚の状態になると、筋肉のひきつれ、こむら返り、目のかすみ、月経量の減少または無月経などの症状を呈し、善恐が生じやすくなります。

 

 

 

心神と肝魂は密接な関係であり、表裏一体です。

 

 

 

肝の臓が血を適度に(多過ぎず、少な過ぎず)蔵することができなくなると、肝魂は不安定となり、心神も不安定になります。

 

 

 

心神が不安定になると、情志の異常が起こり、善恐、及び、その他の七情の異常も生じやすくなります。

 

 

 

また、肝血と腎精は転化し合いながら、互いにバランスを取り合っており、肝血が不足すると、血が精に転化することができなくなる為、腎精不足となり善恐が生じます。

 

 

 

七情の異常16  参照

 

 

 

これらのことから“善恐”は、腎の臓、心神の状態だけでなく、肝が蔵する血の問題も大きく関与してくると考えられます。

 

 

 

続く...

 

 

 

 

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こんばんは。上村です。

 

 

 

清明院では、三月に卒業されて新しく入った先生の研修が始まっています。

 

 

 

私が練習台になることで改めて学んだことがあったので、それについて書こうと思います。

 

 

 

鍼治療を受けるためにベットでうつ伏せになると、術者の顔も、何されるかも分かりません。

 

 

 

その状態で説明も無く、グイグイ触られ鍼を受けることは、とても不安に感じました。

 

 

 

先輩スタッフにお手本をやって頂くと、声掛けから優しい雰囲気でまず安心しました。

 

 

 

身体の触り方や硬結の探り方も、不快感を与えず刺鍼までリラックスして受けることができました。

 

 

 

術者側の対応の仕方一つで、患者側の安心感が全く違うことと、治療効果を何倍も高めることができると思いました。

 

 

 

新人の先生だけの研修ではなく、自分のコミニケーションの取り方、身体の触り方を反省するいいきっかけになりました。

 

 

 

所作、声掛け、触り方、気遣い、顔の表情、一つ一つ意識して患者さんにとってより良い治療ができるよう精進していきたいと感じました。

 

 

 

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