東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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気の病㉝

 

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こんばんは。齋藤です。

 
 
 
6月に突入し、梅雨っぽくなってきましたね。
 
 
 
往診をしていると、雨が多くなってくると、合羽の準備などなど、色々と大変です。
 
 
 
前回の続きです。
 
 
 
前回の話はコチラ
 
 
 
現在の進捗状況を確認したいと思います。
 
 
 
以前にも書きましたが、気の異変については下記の通りです。

①気鬱

②気滞

③気逆

④気虚

⑤気陥

⑥気脱

⑦気閉

 

 

前回で、④の気虚についての話が終了しました。 

 

 

今回からは、⑤気陥に入っていきたいと思います。

 

 

気陥とは、先天不足、後天の失調、過度な労働、元来脾虚があるために造成される元気虚損により、気機の昇降が失常する状態で、中気下陥、昇挙無力を特徴とする、一連の症状の総称です。

 

 

と、聞きなれない言葉が多いかとは思いますが、ものすごーく簡単に言うと、体力が低下して、気を上に持ち上げられなくなることで、臓腑などを持ち上げる力がなくなり、本来あるべき所に維持することができなくなってしまう病態ですよーという事だと思います。

 

 

さらに簡単にまとめると、気虚+気の上昇不能という2つの病理が重なって起きた、病理変化になります。

 

 

次回からは、具体的な症状や、原因などについて書いて行こうと思います。

 
 
 

参考文献

『中医病因病機学』 主編:宋 鷺冰 訳:柴﨑 瑛子 (東洋学術出版社)

『中医学ってなんだろう ①人間のしくみ』 著:小金井信宏(東洋学術出版)

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)

『基礎中医学』編著:神戸中医学研究会 (燎原)

『鍼灸・漢方の名医になるための気血弁証論治学』 編著;神野英明 (たにぐち書店)

 
 
 
 
 

 

 

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こんばんは、永井です。

 

 

 

今日から6月、早いですね。

1日1日があっという間に過ぎていきます。

 

 

 

 

今回は合病と併病についてです。

 

 

 

 

合病とは病の本体は一つの病位にあり、病勢が盛んなため病気の影響が他の部位にも波及している状態のことです。 

そのため、病気の本体に対する一つの方剤を用いれば、他の病衣に波及した病気も同時に治癒します。   

 

 

 

 

合病は

・太陽と陽明の合病

・太陽と少陽の合病

・陽明と少陽の合病

・三陽合病

 

 

 

では、ひとつずつ見ていきます。

 

 

 

 

・太陽と陽明の合病に関して

太陽と陽明の二経が同時に邪を受けて、同時に発病した状態のことを言います。邪気が盛んで比較的実盛です。

 

 

 

 

症状は、太陽経証と陽明経証の症状が現れます。

 

 

 

 

・太陽経証の主な症状

悪寒、無汗、頭項強痛、脈は浮

 

 

 

 

・陽明経証の主な症状

目痛、鼻乾

 

 

 

 

治療方剤は葛根湯、葛根加半夏湯を用います。

 

 

 

 

 

次回へ続きます。

 

 

 

 

参考文献

『中国傷寒論解説』 著者:劉 渡舟

『基礎中医学』 編者:神戸中医学研究所

『中医病因病機学論』 主編:宋 鷺冰

『中医弁証論』    編著:柯 雪 帆

『中医基本用語辞典』監修:高金亮 主編:劉桂平、 孟静岩

 

 

 

 

 

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