東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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寒露

 

 

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こんばんは、永井です。

 

 

10月に入り、朝目覚めると寒さを感じます。体調を崩さないよう、気を付けたいと思います。

 

 

さて、二十四節季では、10月8日頃に寒露を迎えます。

 

 

寒露とは、草木に冷たい露が宿り、寒さを感じる頃を意味します。
朝晩は冷え込み、昼間は秋晴れが続く時期です。

 

 

本日は、秋の生活の養生をご紹介します。

 

 

 

『黄帝内経素問 四気調神大論』では、秋は収斂の季節と書かれています。

 

 

 

秋は、穀物、果実など農作物が成熟し、収穫され、大地には強い風が吹く時期です。

 

 

 

収斂の気の養生法は、早寝早起きをすることです。早寝早起きは心を安らかにし、陽気をひそめ、天地の粛殺した気の影響を和らげてくれます。

 

 

 

これに逆らうと、秋の五臓である肺が傷られ、風邪をひいたり、喘息を発症したりします。

また、冬に下痢がちとなります。

 

 

 

早寝早起きを心がけ、秋の乾燥と冷えに気を付けて過ごしていきたいですね。

 

 

 

次回へ続きます。

 

 

 

参考文献

『四季の健康法』 主編:橋本浩一

『内経気象学入門』 著者: 橋本浩一

『臓腑経絡学』 監修:藤本蓮風

 

 

 

 

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こんばんは。。吉澤です!

 

 

前回の続き、問診をテーマにブログを書いていきたいと思います。

 

 

 

前回は問診の歴史、張景岳の「十問篇」と弁証フィルターについて書きました。

 

 

 

今回は北辰会の十問診についてご説明いたします。

 

 

張景岳の「十問篇」は、以下の 10項目となっていました。
 
 
 
 
 
ーに寒熱
 
二に汗
 
三に頭身 【頭痛、身体痛】
 
四に便【大便、小便】
 
五に飲食 
 
六に胸 【胸脇腹部のつかえや痛み】
 
七、八に耳聾 [聴力障害】、口渇
 
九に久病【長患い】
 
十に病因
 
 
 
 
さらに、服用した後、変化があるならこれを問い、
 
 
 
 
女性なら月経や遅速閉崩 【月経後期、先期(月経周期の異常)、閉経、崩漏(異常出血)]を確認し、
 
 
 
 
小児なら麻疹、天花【天然痘】も、忘れず問いなさいと記しました。
 
 
 
 
北辰会の十問診は以下になります。
 

 

1)予診表:患者さん自身の予診表の記入筆跡鑑定、〇の付け方など

 

2)主訴の現病歴:痛みなど、主訴の現在の状態、増悪緩解因子など

 

3)主訴の(既往歴~現病歴)の聴取:病因病理の把握

 

4)予診表の確認:現在の症状及び、しばしば起こる症状に関する詳細な問診(61項目に関する詳細な問診)

 

5)八綱陰陽に関わる問診

寒熱、飲食、口、汗、二便(大便・小便)、肉体負荷試験

 

6)心神に関わる問診:睡眠、生活環境と情の乱れ方と主訴との関連度合

 

7) 正邪の度合いを図るための問診:肉体負荷試験、大便小便後や発汗後の状況変化

 

8) 自然界の動き(自然陰陽)との関連調査:気候・季節、ある特定の時間帯による変化有無

 

9)女性・男性に関わる問診:月経(女性カルテ)・男性専用カルテ

 

10)その他の問診事項:耳、目、鼻、口腔など

 
 
 
 
張景岳の十問診より聞くことが多いように感じますね。
 
 
 
 
1)予診表:患者さん自身の予診表の記入筆跡鑑定とありますが、北辰会では患者さん本人の筆跡も重要な情報と考えます。
 
 
 
 
 
筆跡から患者さんのおおよその性格・心理状態を探ることができます。
 
 
 
 
 
次回は筆跡について詳しくご説明いたします。
 
 

 

【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

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