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こんばんは 浅田です
前回の続き
参照
濇脈の続き
『景岳全書』には、
血気共虚之候.…凡脈見濇滞者.多由七情不遂.
と書いてあり、
濇脈は気血の虚であると述べられています。
脈が濇滞するのは、大方は七情の抑鬱によるもので、気血が暢びないことで生じます。
気血が鬱滞しても、不足していても脈気の渋滞が起こり、濇脈が現れるのです。
濇脈が寸口で打っていれば、上焦の気が暢びておらず、尺位で打っていれば、下焦の気が巡っていないことを示します。
女性で尺位に濇脈が現れれば、月経の異常や不妊症などが示唆され、妊娠中にこの脈が硬い脈と共に現れると、堕胎となる可能性もあります。
いずれにしても、濇脈は、気血の渋滞を示すことが基本だということです。
◆参考文献
『脈経』たにぐち書店
『中医脈学と頻湖脈学』たにぐち書店
『胃の気の脈診』森ノ宮医療学園出版部
『現代語訳景岳全書 脉神章』たにぐち書店
『中医臨床のための舌診と脈診』東洋学術出版社
『基礎中医学』燎原
『難経鉄鑑』たにぐち書店
『東洋医学の宇宙』緑書房
『現代語訳素問』東洋学術出版社
『漢辞海』三省堂
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こんばんは。齋藤です。
本日は立春ですね。
今年は124年ぶりに、2月3日が立春になります。
寒い日がまだまだ続きますが、体調の管理には十分気を付けてください。
それでは、前回の続きです。
前回の話はコチラ。
難経六十六難に話は戻ります。(笑)
輸土穴が原穴を兼ねる理由に関して、五臓の経脈の輸穴は、三焦の気が運行していて、出たり入ったり留止する所だからと説明しています。
なぜ三焦の気が運行して出入りし、留止する所を原と称しているでしょうか。
三焦は腎間の動気により充実しており、腎間の動気の働きが低下すると、三焦の働きも低下し、全身が弱ってしまいます。
三焦の通調水道という作用は、腎陰にある命門の火、相火の火により蒸騰させ、全身に原気を巡らせるというメカニズムに基づき、作用を発揮します。
下焦に存在する腎間の動気は、人の生命力、十二経脈の根本であり、三焦は原気の流れる別府として考えられています。
腎間の動気の機能は上・中・下焦の気を巡らせて、五臓六腑の間に運ぶことなので、三焦の気が留止する輸穴を原としてとらえています。
こういったことから、腎間の動気は「守邪の神」とも考えられています。
参考文献
『難経解説』 南京中医学院=編 戸川芳郎=監訳 浅川要・井垣清明・石田秀実・勝田正泰・砂岡和子・兵頭明=訳 (東洋学術出版)
『難経の研究』 本間祥白=著 井上理恵=校閲 (医道の日本社)
『難経鉄鑑』 伴尚志=訳 広岡蘇仙=著 (たにぐち書店)
『ハイブリット難経』 割石務文=著 (六然社)
2013.09.12
2013.11.14
2016.07.20
2016.06.08
2012.02.10
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2016.09.13
2016.09.05
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