東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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秋の養生

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こんばんは。齋藤です。 

 

 

 

9月も中旬に入りましたね。

 

 

 

気温も少しずつ低下してきて、徐々に陽も短くなり、だいぶ秋めいてきましたね。

 

 

 

今回は、秋の養生法について簡単ではありますが、書いていこうと思います。 養生法については、東洋医学のバイブル黄帝内経にもしっかり記載されています。 

 

 

 

この時代から、こういった養生を大事にしていたことを考えると、歴代の先生達は本当にすごいですね! 

 

 

 

黄帝内経素問の『四気調神大論篇』に、養生法に関しての記載があります。 『四気調神大論篇』の四気とは、春温、夏熱、秋涼、冬寒の四季の気候を指しており、四季の養生法と疾病予防に関して記載されています。 

 

 

 

その中で秋の養生法に関しては以下の様に記載されています。 

 

 

 

『秋三月 此謂容平 天氣以急 地氣以明 早臥早起 與鶏倶興 使志安寧 以緩秋刑 收斂神氣 使秋氣平 無外其志 使肺氣清 此秋氣之應 養收之道也 逆之則傷肺 冬爲食泄 奉藏者少』

 

 

 

以下、簡単ではありますが訳になります。 

 

 

 

秋の三カ月を容平と言い、万物が実を結ぶときです。全てが引き締まり、収納される時期です。当然陽気も体内深くへ収納されます。鶏と同じように、夜明と共に起き、空が暗くなったら眠り、心を安らかに静かにしましょう。

 

 

 

あれもやりたいとなどとイライラせず、活動的になってはいけません。この時期に活動しすぎて肺気を損傷すると、肺が弱り冬になり食物を消化しきれないで、下痢になってしまいます。 

 

 

 

続く。

 

 

 

参考文献

現代語訳 黄帝内経素問 上巻 南京中医学院編 石田秀実監訳 (東洋学術出版)

意釈黄帝内經素問 小曽戸丈夫+浜田善利共著 (築地出版)

初めて読む人のための素問ハンドブック 池田政一 (医道の日本社)

 

 

 

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南部鉄器の昔と今

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こんばんは!樫部です。

 

 

 

本日も前回のお話の続きをしていきたいと思います。

 

前回のお話はこちら

 

 

 

鉄瓶で沸かしたお湯は軟らかく、まろやかで、お茶を煎れると確かに美味しい気がしますね♪:*

 

 

 

本日は、南部鉄器の歴史についてお話ししていきたいと思います。

 

 

 

南部鉄器の「南部釜」「南部鉄瓶」という名称は、南部藩(現在の岩手県盛岡市)内で作られた釜や鉄瓶を示しているそうです。

 

 

 

江戸幕府が成立した頃、茶の湯に造詣の深かった28代南部藩主が、自藩から良質の鉄が産出するのに着目し、茶の湯釜の制作を思い立ったそうです。

 

 

 

そこで、京都出身の釜師を召し抱え、茶の湯釜を作らせたのが南部釜の起源だそうです。

 

 

 

『さらに使い勝手のよい湯沸かしを』と考えられ、創作されたのが南部鉄瓶の始まりだそうです。

 

 

 

明治以降では、南部鉄器は海外の万国博覧会などにも出展され、高い評価を得ており、

 

 

 

世界に誇る伝統工芸品となり、国からも伝統工芸品 第1号の指定を受けています。

 

 

 

第二次大戦中は、お寺の梵鐘等と同様に、軍需関連品以外の製造が禁止された為、150人いた職人も、わずか16人にまで減ってしまったそうです。

 

 

 

戦後は、プロパンガスの普及や生活様式の変化、アルミ製品の登場により、鉄瓶は少しずつ家庭から姿を消してしまいましたが、

 

 

 

近年では、茶道具などの伝統工芸品はもちろんのこと、実用的な調理器具としての鉄器の良さが見直されてきており、海外での人気も高まっているそうです。

 

 

 

そんな鉄瓶ですが…

 

 

 

実は裏側と表側があるそうです。

 

 

 

茶の湯の考え方を引き継いでいる為、表を客人に向けて置くのが正しい置き方だそうですが…

 

 

DSC_0327_1_1

※掲載写真:全て本人撮影

(a)↑

 

 

DSC_0328_1_1

(b)↑

 

 

 

 

(a)(b)、どちらが正しい置き方でしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

正解は、(a)です。

 

 

 

客人の前で鉄瓶のつるを右手で持って注ぐことを想定しているそうです。

 

 

 

そうすると、客人から鑑賞される面が表だそうです。

 

 

 

つまり、客人にとって注ぎ口が右手に見える面が表であり、その面に絵柄や文字などの文様が施されていることが多いそうです。

 

 

南部鉄瓶を入手してから1か月経過しようとしていますが、今では生活の一部となりつつあります。

 

 

物の歴史や意味について知ると、より一層愛着が湧いてきますね。

 

 

ご自宅の湯沸かしに、おひとついかがでしょうか?

 

 

 

 

 

【参考文献】

 

『南部鉄器 (伝統的工芸品シリーズ)』 堀江 皓、理工学社

 

『創業明治41年 釜浅商店の「料理道具」案内』 熊澤 大介、PHP研究所

 

 

 

 

 

 

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