東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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冬の養生②

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こんばんは。齋藤です。

 

 

 

風が冷たくなってきましたね。

 

 

 

どんどん気温が下がっていきますね。

 

 

 

皆さん、風邪を引かない様、注意してください。

 

 

 

前回の続きです。

 

 

 

前回の話はコチラ

 

 

 

素問「四気調神大論」には、四気(季)に心身(神)を調和させる方法が記載されていますので、簡単ではありますが書いていこうと思います。

 

 

 

冬の三カ月は、万物の生活機能が潜伏閉蔵する季節です。

 

 

 

夏は発散しますが、冬は閉じ込めます。

 

 

 

その為、冬は全てが収納され、貯蓄する季節です。

 

 

 

発散してはいけないので、早く眠り、遅く起きて、陽気も深くに貯蔵されている為、皮膚を開いて汗を出すようなことをしてはいけません。

 

 

 

早く眠り遅く起きることで陰分を補い、寒邪が盛んになる季節なので、陽気を損なわない様に気を付ける必要があります。

 

 

 

また、発汗させることにより、余計に陽気を損なうようなことはやめましょうと説いています。

 

 

 

冬という季節に適応することは「臓気」を養う事に繋がり、この養生法に反すると、腎気を損傷し、来春になって痿厥の病を発症させますよと説いています。

 

 

 

「痿厥」とは「痿証」のことで、肢体の筋肉が弛緩・弱化し、病の進行とともに萎縮する病証です。

 

 

 

基本的に冬は、動物は冬眠する季節なので活動を控え、栄養を十分取り、睡眠時間を多めにとっていきましょう。

 

 

 

しかし、暴飲暴食は春に影響しますので、注意してください。笑

 

 

 

基本的に春と夏は陽気を養い、秋と冬には陰気を養います。

 

 

 

その為、過度な運動を控え、軽めの運動に量を調整していく必要があります。

 

 

 

現代では、24時間営業のスポーツジムなどもあり、夜中に強めの筋トレを行っている方もいらっしゃると思います。

 

 

 

その様な過度な運動は、血などの陰気を激しく消耗し、腎に影響を与える為、注意が必要です。

 

 

 

腎が弱まると抵抗力が低下する為、前述した風邪の原因となる、風寒邪などが入りやすい状態になってしまいますので、注意していきましょう!

 

 

 

参考文献

『現代語訳 黄帝内経素問 上巻』 南京中医学院編 石田秀実監訳 (東洋学術出版)

『意釈黄帝内經素問』 小曽戸丈夫+浜田善利共著 (築地出版)

『素問ハンドブック』 池田政一著 (医道の日本社)

 

 

 
 
 
 

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こんばんは。齋藤です。

 

 

 

明日からとうとう12月ですね。

 

 

 

今年も残りあとわずか。

 

 

 

体調管理を十分に行いつつ、頑張っていきましょう。

 

 

 

立冬を過ぎ、だいぶ時間が経過してしまいましたが、今回は冬の養生について書いていこうと思います。

 

 

 

冬は気温が低下し、湿度も低下し、乾燥が強くなるため、寒邪と燥邪が強くなってくる時期です。

 

 

 

日本海側の雪が多い地域では、寒湿邪が中心になってきますが、地域によっては乾燥が強い地域もあります。

 

 

 

気温が上昇する小春日和・冬日和後の寒邪には注意が必要です。

 

 

 

急に気温が上昇する場合、風邪が強くなると考えられています。

 

 

 

その風邪の開泄性により、腠理が開きやすくなることで、風寒邪が入りやすい環境になります。

 

 

 

その為、夜間に気温が低下した際には、衣服などでの体温調整が重要になってきます。

 

 

 

日中と夜間の気温差が激しい時は特に注意が必要ですね。

 

 

 

大寒頃には、インフルエンザが流行します。

 

 

 

風寒邪により発症することが多いので、普段から体調の管理に気を付けることはもちろんの事、気温上昇後の寒邪には、十分に注意が必要です。

 

 

 

春に向けては、内熱や陰虚のある方は、温病に罹りやすいので、正気を損なわないように、清熱滋陰しておきましょう。

 

 

 

春になると、肝気が盛んになるため、心肝や心胃に実熱がある方は、冬のうちに清熱しておくことで精神疾患を予防することができます。

 

 

 

脾弱による鬱傾向にある方は、脾を補う治療をしておくことが良いと思います。

 

 

 

続く

 

 

 

参考文献

『内経気象学入門』 橋本浩一 (緑書房)

 
 
 
 

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