東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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五輸穴⑭

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こんばんは。齋藤です。

 

 

 

先週から二十四節気でいう、大寒に入りましたね。

 

 

 

期間は1月20日~2月3日で、2月3日に節分があり、2月4日からは立春で、暦上春になり1年の始まりを意味します。

 

 

 

ですが、今年は124年ぶりに1日ずれる様なので、2月3日の節分が2月2日へ、2月4日の立春が2月3日へ今年は移動するそうです。

 

 

 

ちなみに、124年前は西暦1897年で、日清戦争の3年後です。

 

 

 

こんな事ってあるんですね。

 

 

 

それでは前回の続きです。

 

 

 

前回の話はコチラ

 

 

 

前回にも書きましたが、難経六十六難では、十二経の原穴に関して論じています。

 

 

 

手太陰肺経の原穴は太淵に、手厥陰心包経の原穴は大陵に、足厥陰肝経の原穴は太衝に、足太陰脾経の原穴は太白に、足少陰腎経の原穴は太谿に、手少陰心経の原は兌骨(神門)に出て、足少陽胆経の原穴は丘墟に、足陽明胃経の原穴は衝陽に、手少陽三焦経の原穴は陽池に、足太陽膀胱経の原穴は京骨に、手陽明大腸経の原穴は合谷に出で、手太陽小腸経の原は腕骨に出ますと説明しています。

 

 

 

ただ、前回記載しました文に、『心之原出於太陵 心の原は大陵に出る』という文章が出てきます。

 

 

 

その後『少陰之原出於兌骨 少陰(心)の原は兌骨(神門)に出る』と記載されています。

 

 

 

ここで疑問に思うところは、なぜ、心之原は心ではなく、心包なのでしょうか。

 

 

 

心包は、心臓の外側を包んでいる脂膜で、心臓を保護する機能が付いており、心の代わりに邪を受けるからと考えられています。

 

 

 

心包は心の一部であり、身体の君主の官であって、全身を統率しているため、君主は邪を受け止めません。

 

 

 

受け止めない理由は、霊枢邪客編に記載されています。

 

 

 

続く

 

 

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滑脈②

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こんばんは 浅田です

 

 

 

前回の続き

 

 

 

浮脈

浮脈②

沈脈

沈脈②

遅脈、数脈

遅脈、数脈②

遅脈、数脈③

遅脈、数脈④

虚脈

虚脈②

実脈

実脈②

滑脈

 

 

 

参照

 

 

 

 

滑脈の続き

 

 

 

『景岳全書』には、

 

 

 

…乃気実血塞之候.為痰逆.為食滞.為嘔吐.為満悶.滑大滑数為内熱.上為心肺頭目咽喉之熱.下為小腸膀胱二便之熱.

 

 

 

と書いてあり、

 

 

 

滑脈の意味するところは、気が実し、血が塞がっている徴候であると述べています。

 

 

 

痰逆、食滞、嘔吐、満悶等の病証を示し、湿痰や水滞を示唆することができます。

 

 

 

滑脈で大であったり、滑脈で数であるものは、内熱の状態であり、

 

 

 

寸口にこの脈が現れれば、心肺、頭、目、咽喉の熱で、

 

 

 

尺位にこの脈が現れれば、小腸、膀胱、大便、小便の熱を示すとされています。

 

 

 

さらに、

 

 

 

婦人脈滑数而経断者為有子.

 

 

 

と書かれており、

 

 

 

婦人で脈が滑数を呈しており、月経が来ていない場合は、妊娠していると言われています。

 

 

 

『胃の気の脈診』には、

 

 

 

滑脈は胃の気の奔走

 

 

 

と書かれており、

 

 

 

滑脈は、胃の気が駆け巡って、物事が上手くいくように努力している姿なのです。

 

 

 

◆参考文献

『脈経』たにぐち書店

『中医脈学と頻湖脈学』たにぐち書店

『胃の気の脈診』森ノ宮医療学園出版部

『現代語訳景岳全書 脉神章』たにぐち書店

『中医臨床のための舌診と脈診』東洋学術出版社

『基礎中医学』燎原

『難経鉄鑑』たにぐち書店

『東洋医学の宇宙』緑書房

『現代語訳素問』東洋学術出版社

『漢辞海』三省堂

 

 

 

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