東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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2021年度卒業試験

 

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こんばんは。松田です☆″

 

 

 

先日の嵐の日は、横浜の方は台風よりも激しい感じで、あまり眠れませんでしたね。

 

 

 

 

 

今年度も卒業試験の時期がやってまいりました。

 

 

 

 

先日、卒業実技試験と第1回筆記試験がありました。

 

 

 

 

実技試験は、例年通り外部から評価の先生が来て行われます。

 

 

 

 

評価、採点は完全に外部の先生にお任せなので、私の役割としては、タイムキーパーで進行役でした。

 

 

 

 

実技は、いつになく緊張していて、手が震えてお灸の点火が大変な人もいれば、ちゃんと刺せているのに鍼を刺し直して刺し直す前より悪くなっている人もいました。

 

 

 

 

色々と上手く刺せなかったり、お灸が出来なかったりと怪しい人もいましたが、おそらく何とか大丈夫かなと思います。

 

 

 

 

第1回筆記試験は、頑張ってはいましたがなかなか厳しい結果となりました。

 

 

 

 

ただ、筆記試験は2回あり、2回目で60%かつ1回目と2回目の平均が60%以上とれれば、本試験合格となります。

 

 

 

 

現時点で本試験に合格するためには、かなり頑張らないと難しい人もいますが、数人でも合格してほしいとは思います。

 

 

 

 

ただ、本試験で厳しい人は再試験に向けて、あと3か月弱あるのでしっかり頑張ってほしいと思います。

 

 

 

 

ちなみに、第2回筆記試験は年明け初日に行うため、3年生には正月はないからねと言ってあります。(そのあと正月は来年もあるからと伝えてあります)

 

 

 

 

ゆっくり休んでいる暇はないですからね。

 

 

 

 

こちらとしても、国家試験全員合格に向けてラストスパートかけていきたいと思います。

 

 

 

 

 

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先天性の異常がある

 

 

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こんばんは!樫部です。

 

 

 

本日は「先天性の異常がある」ことについて、お話ししていきたいと思います。

 

 

 

先天性の異常といいますと、骨格、視力、聴力の異常など様々ですが、ここでは五遅と五軟について取り上げていきたいと思います。

 

 

 

これらは小児の生長発育不良を主とする症状とされています。

 

 

 

五遅は、3歳くらいまでに発病することが多く、生後6ヶ月から1年の幼児に最も多くみられます。

 

 

 

成長がみられるまでの年齢が遅い症状が主に5つあり、次の通りです。

 

 

①立遅…立つことができる年齢が遅い

 

②行遅…歩けるようになる年齢が遅い

 

③髪遅…髪が生える年齢が遅い

 

④歯遅…歯がなかなか生えてこない

 

⑤語遅…言葉を発する年齢が遅い

 

 

 

次に五軟についてです。

 

 

①頭項軟…泉門が閉じない。頚がすわらず、頭を持ち上げられない。

 

②口軟…口唇の力が弱く乳首に吸い付く力が弱かったり、咀嚼運動が弱い。常に涎を垂れ流している。

 

③手軟、④脚軟…手足に力が無くだらりとして、握力が無く、立って踏ん張ることができない。

 

⑤肌肉軟…身体全体の筋肉・肌肉が弛緩しており、行動全般に力が入っていない。

 

 

 

多くは、先天の稟賦不足(腎精不足)と、後天の濡養失調が絡んで発症する為、脾腎を補う治療をすることが一般的となっています。

 

 

 

五遅の弁証分類は、主に2つあり、どちらの病因も内傷に分類されています。

 

 

 

1.肝腎不足

 

 

 

立遅、行遅、歯遅には肝腎不足が関与しています。

 

 

 

通常、生後半年くらいで歯が生え始め、生後8ヶ月で座ったり起き上がったりでき、1歳ほどで歩けるようになります。

 

 

 

平均的な時期を過ぎても、歯が生えてくる、立ったり座ったり、歩いたりすることが明らかに遅いという症状がみられます。

 

 

 

ひどい場合は、4~5歳になっても歩けないこともあります。

 

 

 

普段から活動が少なく、すぐに疲れて横になりたがり、顔面の血色が悪く、疲れ顔という特徴がみられます。

 

 

 

2.心血不足

 

 

 

髪遅、語遅には心血不足が関与し、脾胃の失調あるいは、気血虚弱により起こります。

 

 

 

知力の発達が遅く、ぼーっとしている特徴があります。

 

 

 

通常1歳で物の名前を言うことができ、1歳半で簡単な単語を話し、3歳で数字を読むことが出来るといわれていますが、それらに明らかな遅れがみられます。

 

 

 

その他に髪遅、食欲不振、舌の色褪せ、虎口三関の指紋の色が淡いといった症状がみられます。

 

 

 

次に五軟の弁証分類についてです。

 

 

 

主に2つあり、どちらも内傷に分類されます。

 

 

 

1.脾腎両虚

 

 

 

頭項軟、手足軟、口軟、肌肉軟がみられ、口唇の色が白っぽく、虎口三関の指紋の色も淡いといった特徴がみられます。

 

 

 

2.気血両虚

 

 

 

肢体全体が軟弱で、四肢関節が柔軟で、力を加えられた方向に曲がる特徴があります。

 

 

 

口を開けっ放しにして、ボーッとしており、反応が鈍い特徴があり、舌を口から出したままの状態になることもあります。

 

 

 

顔面の血色が悪くて蒼白に近く、四肢の冷えがみられます。

 

 

 

食事量は少なく、食欲も旺盛ではありません。

 

 

 

口唇は色が白く、虎口三関の指紋の色も淡いといった特徴があります。

 

 

 

「先天性の異常」についてのお話は以上です。

 

 

 

次回は「精力の減退」について、お話ししていきたいと思います。

 

 

 

 

【参考文献】

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』

藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』

藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

『症状による中医診断と治療 下』

神戸中医学研究会、燎原書店

 

『基礎中医学』

神戸中医学研究会、燎原書店

 

 

 

 

 

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