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こんばんは。上村です。
前回の続きを書いていきます。
前回ブログ 参照
緊張や精神的に影響を受けると、肝の疏泄作用が失調することで、肝気鬱結証という状態になり、気鬱が長期化すると、化火して肝火上炎証を引き起こします。
火が盛んになると陰を損傷して肝陰虚を引き起こし、肝陰虚が腎陰に波及すると、肝腎陰虚証となります。
肝腎陰虚となり肝陽が亢進し、肝陽上亢が進行すると、肝風内動を引き起こします。
前回は、肝不蔵血証について書きましたので、今回は「寒凝肝脈証」について書きます。
寒凝肝脈は、寒邪の凝滞により起こる肝経気滞の寒実証です。
肝経の循行部位である少腹部、陰嚢に疼痛が起こり、ひどい場合は頭頂部や両脇部にも疼痛がでます。
寒により起きたものなので、温めることにより気血の流通が改善すると疼痛は軽減します。
反復して本証の発作が起こり、長期にわたって改善しないと脾や腎に影響して、脾陽虚や腎陽虚に進行します。
続く、、、
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おばんでございます。樫山です。
前回のお話 → 四肢腫脹
前回は、四肢腫脹、むくみについて書きました。
「症状による中医診断と治療上巻」には、四肢腫脹として以下の病症が記載されています。
1、湿熱蘊結
2、気滞肌表
3、寒湿凝滞
4、気虚血瘀
それぞれ、どんなものかみていきたいと思います。
1、湿熱蘊結
湿熱蘊結の四肢腫脹の特徴は、光沢のある発赤・腫脹と熱感が生じ、関節の腫脹・疼痛がみられ、発熱・悪風・口渇・煩躁・舌苔が黄膩でやや乾燥・脈が滑数を呈するとあります。
その原因として、陽盛体質のものが風寒湿の邪を感受し、寒邪によって熱が鬱し、寒邪も時間経過とともに化熱し、湿熱が停滞したために経脈が阻滞されて発生するとあります。
これは、風寒湿邪の外邪の侵襲によるもので、もともと熱傾向に偏っている体質の人が、寒邪の作用により熱の停滞を助長し、熱が停滞したところには水も集まるので湿邪の停滞もきつくなり、その湿邪の停滞が四肢に起こったものです。
先にも書いた様に、患部の発赤や熱感といった、熱の所見が多くみられるのが特徴です。
2、気滞肌表
気滞肌表の四肢腫脹の特徴は、四肢の弾力性のある浮腫で、張った感じを自覚し、圧してもすぐにもとに戻り、皮膚色が蒼白。胸脇部が張って苦しい・ため息をよくつく・舌質が淡・舌苔が白・脈が弦を呈すとあります。
情緒の抑鬱のために、肝気が鬱結し、さらに外邪の侵襲を受けて、肌表の気滞も生じて経脈が阻滞されて発生するとあります。
これは、正常なら体表に外邪の停滞を起こさない様にするはずが、肝気鬱結の体質により外邪の停滞を起こさせてしまい、それが四肢に影響しむくみを起こしたものです。
湿熱蘊結とは違い、患部の寒熱などの特徴は少なく、肝気鬱結の全身症状がみられるのが特徴です。
続く・・・
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2013.11.14
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