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こんばんは。齋藤です。
台風が珍しい動きをして逸れていきましたね。
台風が近づくと、当り前ですが風が強くなりすぎて、自転車漕ぐのが大変です。
雨は、我慢すればなんとか凌げるんですけどね、、、
それでは前回の続きです。
前回の話はコチラ。
まずは、1と2の風熱と風寒の牙痛に関して、簡単に書いていこうと思います。
風熱と風寒では、寒熱の違いがあります。
風熱の牙痛は、風熱の邪が、歯体を侵犯して生じます。
熱邪により、歯齦の腫脹や、頬部の腫脹疼痛などが生じます。
また、風熱の邪が入ってきているので、温めたり辛辣なものを食べると痛みが強くなりますし、冷やすと軽減します。
風熱の邪が関与していることは、微熱や咽頭痛、口喝などの症状も一緒に出てくる可能性もあります。
続いて風寒の牙痛に関して書いていきます。
風寒の牙痛は、風寒の邪が、歯体を侵犯して生じます。
寒邪により、歯がひきつれる様に痛み、冷気を吸い込むと痛みが増強し、温めると緩解します。
風寒の邪が関与しているということは、悪風寒や、頭痛、口喝がないなどの症状も一緒に出てくる可能性もあります。
問診では、痛みが出たタイミングや、強くなったタイミングで、風邪の様な症状が出ていたかどうか、そういった環境にいたかどうかなど、確認する必要があると思います。
どちらも、まずは、風寒邪や風熱邪を取り払う事が治療のメインになってきます。
参考文献
『症状による中医診断と治療』 上巻
原著:中医症状鑒別診断学 主編:中医研究院 趙 金鐸 編約:神戸中医研究会 (燎原書店)
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こんばんは!樫部です。
前回までは、髪の毛についてお話をさせていただきました。
前回のお話はこちら
本日は、頭痛についてお話をしていきたいと思います。
「頭が痛いんです…」と一口に言っても、どういう症状とともに、頭のどの部位が、どのように痛むのか問診することで、弁別していくことができます。
後頭部が強ばるように痛む際、風邪症状が出ていた場合は、風寒邪侵襲の可能性があり、
痛みの質が、重く痛むのであれば、風湿の可能性があります。
身体の後面を流注する足太陽経は、目とも関連がある為、目の症状や「目の奥の痛み」を訴えることもあります。
もともと肩こりや後頚部のこりが強いと、この場合の強ばりや痛みを自覚することが難しくなる為、発症状況を確認したり、随伴症状を確認する等追加問診が必要となります。
また、額を含めた頭には下記のように多くの経絡が流注しています。
手陽明大腸経(経筋)、足陽明胃経(経脈)、足太陽膀胱経(経脈)、足少陽三焦経(経脈、経筋、経別)、足少陽胆経(経脈、経筋)、足厥陰肝経(経脈)、督脈
頭と言っても、実際にどの部位が痛むのか確認することが大切になってきます。
発生状況や随伴症状を確認していくことで、問題のある臓腑を絞っていくことが可能となります。
例えば、イライラや緊張により頭部全体、頭頂部、こめかみが痛む場合は、気逆や化火内風の可能性があります。
足厥陰肝経は眼球にも関わる為、同時に眼球痛や眼の違和感を訴えることがあります。
この場合、肝気逆、肝鬱化火、肝火生風、肝陽上亢、心肝火旺によるものが疑われます。
飲食不節が続いた際に、前頭部痛みが出た場合は、湿痰や湿熱が陽明経経気の通りを邪魔している可能性があります。
この場合は、脾虚湿盛、痰濁上蒙、胃気逆などが考えられます。
睡眠不足や過労によって頭部が鈍く痛む場合は、肝陽上亢、気虚、血虚、気血両虚、肝腎陰虚などが候補に挙がります。
固定性の刺痛が夜間に悪化する場合は、気滞血瘀、瘀血により引き起こされている可能性がある為、外傷の有無の確認も必要となります。
痺れるように痛んだり、頭が重い感じで鈍痛がある場合は、湿邪の関与が考えられます。
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つづく
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
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