東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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歯が痛い③

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こんばんは。齋藤です。

 

 

 

台風が珍しい動きをして逸れていきましたね。

 

 

 

台風が近づくと、当り前ですが風が強くなりすぎて、自転車漕ぐのが大変です。

 

 

 

雨は、我慢すればなんとか凌げるんですけどね、、、

 

 

 

それでは前回の続きです。

 

 

 

前回の話はコチラ

 

 

 

まずは、1と2の風熱と風寒の牙痛に関して、簡単に書いていこうと思います。

 

 

 

風熱と風寒では、寒熱の違いがあります。

 

 

 

風熱の牙痛は、風熱の邪が、歯体を侵犯して生じます。

 

 

 

熱邪により、歯齦の腫脹や、頬部の腫脹疼痛などが生じます。

 

 

 

また、風熱の邪が入ってきているので、温めたり辛辣なものを食べると痛みが強くなりますし、冷やすと軽減します。

 

 

 

風熱の邪が関与していることは、微熱や咽頭痛、口喝などの症状も一緒に出てくる可能性もあります。

 

 

 

続いて風寒の牙痛に関して書いていきます。

 

 

 

風寒の牙痛は、風寒の邪が、歯体を侵犯して生じます。

 

 

 

寒邪により、歯がひきつれる様に痛み、冷気を吸い込むと痛みが増強し、温めると緩解します。

 

 

 

風寒の邪が関与しているということは、悪風寒や、頭痛、口喝がないなどの症状も一緒に出てくる可能性もあります。

 

 

 

問診では、痛みが出たタイミングや、強くなったタイミングで、風邪の様な症状が出ていたかどうか、そういった環境にいたかどうかなど、確認する必要があると思います。

 

 

 

どちらも、まずは、風寒邪や風熱邪を取り払う事が治療のメインになってきます。

 

 

 

参考文献

『症状による中医診断と治療』 上巻 

原著:中医症状鑒別診断学 主編:中医研究院 趙 金鐸 編約:神戸中医研究会  (燎原書店)

 
 
 
 

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こんばんは!樫部です。

 

前回までは、髪の毛についてお話をさせていただきました。

前回のお話はこちら

 

 

 

本日は、頭痛についてお話をしていきたいと思います。

 

 

 

「頭が痛いんです…」と一口に言っても、どういう症状とともに、頭のどの部位が、どのように痛むのか問診することで、弁別していくことができます。

 

 

 

後頭部が強ばるように痛む際、風邪症状が出ていた場合は、風寒邪侵襲の可能性があり、

 

 

 

痛みの質が、重く痛むのであれば、風湿の可能性があります。

 

 

 

身体の後面を流注する足太陽経は、目とも関連がある為、目の症状や「目の奥の痛み」を訴えることもあります。

 

 

 

もともと肩こりや後頚部のこりが強いと、この場合の強ばりや痛みを自覚することが難しくなる為、発症状況を確認したり、随伴症状を確認する等追加問診が必要となります。

 

 

 

また、額を含めた頭には下記のように多くの経絡が流注しています。

 

 

 

手陽明大腸経(経筋)、足陽明胃経(経脈)、足太陽膀胱経(経脈)、足少陽三焦経(経脈、経筋、経別)、足少陽胆経(経脈、経筋)、足厥陰肝経(経脈)、督脈

 

 

 

頭と言っても、実際にどの部位が痛むのか確認することが大切になってきます。

 

 

 

発生状況や随伴症状を確認していくことで、問題のある臓腑を絞っていくことが可能となります。

 

 

 

例えば、イライラや緊張により頭部全体、頭頂部、こめかみが痛む場合は、気逆化火内風の可能性があります。

 

 

 

足厥陰肝経は眼球にも関わる為、同時に眼球痛や眼の違和感を訴えることがあります。

 

 

 

この場合、肝気逆、肝鬱化火、肝火生風、肝陽上亢、心肝火旺によるものが疑われます。

 

 

 

飲食不節が続いた際に、前頭部痛みが出た場合は、湿痰湿熱が陽明経経気の通りを邪魔している可能性があります。

 

 

 

この場合は、脾虚湿盛、痰濁上蒙、胃気逆などが考えられます。

 

 

 

睡眠不足や過労によって頭部が鈍く痛む場合は、肝陽上亢、気虚、血虚、気血両虚、肝腎陰虚などが候補に挙がります。

 

 

 

固定性の刺痛が夜間に悪化する場合は、気滞血瘀、瘀血により引き起こされている可能性がある為、外傷の有無の確認も必要となります。

 

 

 

痺れるように痛んだり、頭が重い感じで鈍痛がある場合は、湿邪の関与が考えられます。

 

 

 

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つづく

 

 

 

 

【参考文献】

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』

藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』

藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

『症状による中医診断と治療 下』

神戸中医学研究会、燎原書店

 

『基礎中医学』

神戸中医学研究会、燎原書店

 

 

 

 

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