東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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六淫の外邪③

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こんばんは。齋藤です。

 

 

 

気温も徐々に高くなってきており、だいぶ過ごしやすくなってきました。

 

 

 

まだ、昼夜の気温差が激しいので、上着を事前に用意しておくなど、対策をしておきましょう。

 

 

 

それでは、前回の続きです。

 

 

 

前回の話はコチラ

 

 

 

引き続き、六淫の外邪である、風邪に関して記載していきます。

 

 

 

④百病の長である

 

 

 

風邪は単体で病変を引き起こすことが少なく、他邪を兼ねやすく、寒邪・湿邪・燥邪・熱邪と共に、人体を侵襲します。

 

 

 

タンポポの種が、風に運ばれるように、寒邪や湿邪などの邪気が、風に乗ってきて一緒に襲ってくるイメージでしょうか。

 

 

 

先日も書いたように、風邪の開泄の力を得て、病変を引き起こします。

 

 

 

身体には、外邪が侵入しない様に、防衛してくれている衛気があります。

 

 

 

その衛気を風邪が巻き上げることにより、衛気が虚ろになり腠理も開き、防衛能力が低下します。

 

 

 

その隙に、風邪が他の外邪と一緒になって侵入してくるといったイメージです。

 

 

 

また、風邪は六淫の外邪だけではなく、痰と合わさり風痰となり、病変を引き起こす原因にもなりますので、注意が必要です。

 

 

 

⑤肝と相応する

 

 

 

五臓の肝は、風木の臓と呼ばれています。

 

 

 

風邪と同気相求めるため、風邪の病変は肝気偏盛を引き起こしやすく、逆に肝の病変は動風を生じやすいです。

 

 

 

一番最初にも書きましたが、風は春の主気です。

 

 

 

春の風は肝木を盛んにして、気分を高揚させます。

 

 

 

肝病がある人はかえって昇発しすぎて症状が悪化する傾向にあります。

 

 

 

単純に春というと、桜が咲く頃をイメージすると思いますが、2月の立春から春です。

 

 

 

立春から徐々に肝気が旺盛になると、風邪の症状や肝の症状が悪化しやすいですので、注意が必要です。

 

 

 

参考文献

『中医学ってなんだろう』著:小金井信弘 (東洋学術出版)

『基礎中医学』 編著:神戸中医学研究会 (燎原)

『鍼灸 臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)

『内経気象学入門』 著:橋本浩一 (緑書房) 

 

 

 

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六淫の外邪

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こんばんは。齋藤です。

 

 

 

気温も高くなってきて、だいぶ過ごしやすくなってきましたね。

 

 

 

春になると風が強くなり、往診で自転車漕ぐ際に、大変な日が増えてきています。

 

 

 

東洋医学では、春の主気を「風」と位置付けています。

 

 

 

古代の人は、気候の変化を通して世界の気を読んでいきました。

 

 

 

気候の特徴を、「風・寒・暑・湿・燥・火」の6つに分けました。

 

 

 

これが六気です。

 

 

 

この六気は自然界にありふれた要素ではありますが、ある状態の人間にとっては病因となり得ると考えられています。

 

 

 

病因とは、発病因子とも言われ、生理機能を破壊して疾病を引き起こす様々な原因や条件の事を指します。

 

 

 

これから書いていく、「六淫」とは、この六気が病因を形成した時の名称で、「風邪・寒邪・暑邪・湿邪・燥邪・火邪」と称され、外感の発病因子とされています。

 

 

 

六気に人間が適応できている時は、疾病は生じないのですが、気候の変化が異常になって太過や不及が生じると発病因子に変化します。

 

 

 

この六淫に関して、一つずつ簡単ではありますが、書いていこうと思います。

 

 

 

参考文献

『中医学ってなんだろう』著:小金井信弘 (東洋学術出版)

『基礎中医学』 編著:神戸中医学研究会 (燎原)

『鍼灸 臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)

 

 

 

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