東洋医学 伝統鍼灸 清明院

お電話

03-6300-0763

10:00~21:00(完全予約制)

休診日:日曜(土曜、祝日の診療は18時迄)
〒151-0053東京都渋谷区代々木2-15-12クランツ南新宿601
初診・再診の御予約、予約の変更、
その他お問い合わせはこちら

Search Results for: 寒邪

痰飲病機⑰

 

 

清明院では現在、求人募集しております。

募集内容の詳細はこちら

 

 

**********************************************************************************************
      にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

  ↑↑↑        ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>

クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************

 

 

 

こんばんは。齋藤です。

 

 

 

前回の続きです。

 

 

 

前回の話はコチラ

 

 

 

前回は、経絡に痰が流れ込んだ場合を書いていきました。

 

 

 

今回は、筋骨に潜伏した場合を書いていきます。

 

 

 

筋や骨に痰がある場合、筋骨が腐敗し、死骨や瘻孔症状を引き起こします。

 

 

 

これらの症状は、流痰症(骨関節結核)によくみられ、小児に多発します。

 

 

 

小児が先天不足で、骨格が軟らかく、脆弱なため気血が損傷され、風寒の冷気が凝集すれば、流痰が発生します。

 

 

 

また、他の疾患や外傷、疲労などが原因でも発生させることもあります。

 

 

 

それは、骨と腎は関係性が深いですし、寒邪の凝結作用や、外傷などで循環障害が発生して、痰が蓄積されてしまうということです。

 

 

 

例えば、発熱などで身体の中の熱が強くなり、その熱が腎に入り込み、骨髓まで焼いた場合にも、流痰が発生します。

 

 

 

このような状況は脊柱に発生し、督脈を損傷した場合、亀背(背中が曲がる)になることが多く、「亀背流痰」は、最も多く見られます。

 

 

 

骨は腎、髄も腎に深く関係しており、腎は下焦にあたりますし、少陰腎経も陽経の経絡に比べ深い部分にあります。

 

 

 

その深い臓や経絡に熱が入り込んでしまい、津液を焼灼し痰を形成してしまいます。

 

 

 

先人達も、流痰に関して分析し、記載が書物に残っており、「亀背痰」「骨癆(コツロウ)」「穿骨流注」「穿粉毒」などの名称がみられます。

 

 

 

それくらい、悩ましい病気だったのだと思います。

 

 

 

総合すると、正気不足や気血両虚、陰寒濁痰が筋骨に凝結するなどの要素が色々と重なり合い、発生するということになります。

 

 

 

先天的な問題もあるので、そういった部分も含め、しっかりと問診する必要があります。

 

 

 

 

 

参考文献

『中医病因病機学』 主編:宋 鷺冰 訳:柴﨑 瑛子 (東洋学術出版社)

『鍼灸・漢方の名医になるための 気血弁証論治学』 編者:神野英明

『中医学ってなんだろう ①人間のしくみ』 著:小金井信宏(東洋学術出版)

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)

『基礎中医学』編著:神戸中医学研究会 (燎原)

 

 

読者の皆様、1日1回、こちらをそれぞれ1クリックお願いします!!

 

 

にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

 

 

「エキテン」清明院サイト

 

 

清明院オフィシャルホームページ(PC)

頭痛とは②

 

 

清明院では現在、求人募集しております。

募集内容の詳細はこちら

 

 

**********************************************************************************************
      にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

  ↑↑↑        ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>

クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************

 

 

こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「頭痛」について、続きのお話で、弁証分類についてお話していきたいと思います。
 
 
 
前回のお話はこちら!
 
 
 
頭痛の弁証分類は、主なものでも8つもあり、次の通りです。
 
 
 
1.外感風寒の頭痛
 
2.外感風熱の頭痛
 
3.外感風湿の頭痛
 
4.肝陽上亢の頭痛
 
5.気虚の頭痛
 
6.血虚の頭痛
 
7.血瘀の頭痛
 
8.痰濁上蒙の頭痛
 
 
 
本日は特に1〜3の外感によって生じる頭痛について、お話していきます。
 
 
 
『蘭室秘蔵・頭痛門』に「風は上よりこれを受く」、「高巓の上、ただ風のみ到るべし」といった記載があるように、外感の頭痛はすべて風邪が絡んでおり、風邪は寒邪、熱邪、湿邪をともなうことが多く、邪の種類によって症状の違いが生じてきます。
 
※巓(テン、いただき)…山頂、一番高いところを意味する。
 
 
 
 
外感風寒の頭痛は、風寒の邪によるもので、風に当たって冷えた後に生じます。
 
 
 
 
太陽経は表を主り、経脈は上は巓頂を循行し、下方は項背をめぐるため、風寒の邪が侵入して清陽を阻遏すると、上の後ろに頭痛が生じて痛みが項背に放散します。
 
※遏(アツ)…とめる、さえぎる、とどめる、ふさぐを意味する。
 
 
 
寒邪は収引の性質があるため、疼痛に緊束感がある特徴を持ちます。
 
 
 
『証治匯補・頭痛』では、「寒によりて痛むものは、細急して悪寒戦慄す」と記載されています。
 
 
 
また、寒邪は陰邪であり、温めると緩解するため、帽子をかぶったり、マフラーをつける等風や寒さを避けて温めたくなるといった行動がみられるようになります。
 
 
 
風寒が表にあり、化熱していないため、口渇はみられないことが特徴となります。
 
 
 
脈浮は邪が表にあること、脈緊は寒邪をあらわしており、舌苔が薄白であるのは風寒が表にあることを示しています。
 
 
 
弁証する際のポイントは、寒がる、身体が冷える、締め付けるような頭痛、暖まると緩解し、風に当たったり冷やしたりすると増悪することであるため、そういった症状がないか、お聞きしてチェックしていきます。
 
 
 
治則治法は、疏風散寒を用います。
 
 
 
 
つづく
 
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 

読者の皆様、1日1回、こちらをそれぞれ1クリックお願いします!!

 

にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

 

 

「エキテン」清明院サイト

 

 

清明院オフィシャルホームページ(PC)

 

 

RSSリーダーで購読する

ブログ内検索
おすすめ記事一覧
カテゴリー
最近の投稿
アーカイブ