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こんばんは、永井です。
最近は、5月晴れのような穏やかで爽やかな天気かと思えば、急に気温が高温になったり雨が降ったり、不安定な天気が続いています。
春は、年間で最も日ごとの気温差が大きい季節です。
昼間と夜間での寒暖差も激しいため、腠理がこの寒暖差についていけず、逆風時に風寒邪を受けやすくなります。
風寒邪とは風邪に寒邪が合わさり肌表、腠理に侵襲したものです。
風邪と寒邪が合わさると風(陽邪)と寒(陰邪)を同時に受けたことになります。
まず風邪の性質の一つに、軽揚性(上や外に軽やかに舞い上がること)があります。それにより頭顔面部、肌表症状が現れやすく、症状は遊走性で変化が早いことが特徴です。
風邪は「善く行りて(めぐりて)しばしば変ず」と言われ、肌腠、経絡を透過、臓腑にも巡り、風気は肝に通じているため肝経に直入します。頭痛、悪風などの症状が出やすいです。
風邪は他の邪と合わさって発病することが多いことも特徴の一つです。
次に寒邪です。
寒の性質には凝滞性と収引性があり、気血の運行を阻害しやすいため拘急、疼痛が現れやすいです。また、寒邪は陽気を損傷しやすいため畏寒や厥冷が現れやすくなります。
このように風と寒は互いに矛盾する性質を持っていますが、肌表に同時に侵襲することがあります。
症状は、頭痛、悪寒、喉痛、頚肩こり等です。
気温の差が激しい移動性低気圧の今の時期は就寝中の寒邪に注意しながら過ごすことが大切です。
参考文献
『内経気象学入門』 著者: 橋本 浩一
『基礎中医学』 編者:神戸中医学研究所
『中医病因病機学論』 主編:宋 鷺冰
『中医弁証論』 編著 柯 雪 帆
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