東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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六淫④

 

 

 

 

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こんばんは、永井です。

 

 

 

 

関東も6月8日に梅雨入りが発表されました。

 

 

 

 

1日の気温差も激しく、晴れたり雨が降ったり止んだり、なんだかはっきりしない気候の毎日です。

 

 

 

 

今日はこの梅雨に人体に侵入しやすい湿邪についてです。

 

 

 

 

湿邪は陰邪です。そのため、陽気を損傷して気機の流れを阻滞させやすいです。

 

 

 

 

湿は長夏の主気です。

長夏とは梅雨のことで、湿はこの梅雨に人体に1番侵入しやすいです。

 

 

 

 

 

湿の特徴は重濁性、粘滞性、下注性です。

 

 

 

重濁性は重い、重く付着する、汚濁、汚れ、の意味です。

 

 

 

症状は、四肢が重怠い、関節が重く痛い、目やにが多い、泥状便、帯下が多いなどです。

 

 

 

粘滞性は、ねばねばする、停滞する、の意味です。

 

 

 

そのため湿邪による疾病は気機が滞ることが多く、湿邪を患うと病勢がいつまでも続き、湿邪がすぐに除去されず病程が長いです。

 

 

 

症状は、汗がねばねばする、泥状便でスッキリ出ない、水飲が停滞するなどです。

 

 

 

 

下注性は、下に向かい、下に集まるの意味です。

 

 

 

湿邪が人体を損傷するときは、まず下部から始まることが多いです。

 

 

 

症状は、下肢の浮腫、脚気、帯下、排尿障害などです。

 

 

 

次回に続きます。

 

 

 

 

参考文献

 

『基礎中医学』 編者:神戸中医学研究所

『中医病因病機学論』 主編:宋 鷺冰

『中医弁証論』    編著 柯 雪 帆

『内経気象学入門』 著者: 橋本 浩一

 

 

 

 

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こんばんは、永井です。

 

 

 

 

今日は暑邪についてです。

 

 

 

 

はっきりとした季節性があり、夏にのみ出現します。

 

 

 

 

暑の性質は熱であるため熱邪の範囲に含まれます。

 

 

 

 

熱は津液を損傷しやすく、壮火は気を侵食、消耗しやすいです。

 

 

 

 

暑熱は上から感受するため、必ずまず初めに肺胃を襲います。

 

 

 

 

 

暑邪は陽邪なので、動きが速く、必ず陽明に侵入します。

 

 

 

 

 

夏は高温多湿のため、上からは暑気が、地上からは湿が蒸発するため、暑気と湿邪が同時に襲い掛かります。

 

 

 

 

 

暑湿の邪が脾の臓に影響を及ぼすと、脾の運化機能が失調して食欲不振、悪心嘔吐、泥状便、尿量減少などの症状が出てきます。

 

 

 

 

特徴は、炎熱性、昇散性です。 気、津液を損傷しやすい、湿邪を伴う。      

 

 

 

 

 

炎熱性 強い温熱と炎上することです。

 

 

 

 

暑邪が人体の中に入ると、高熱となり、熱により津液が汗として外泄。

 

 

 

 

 

津液が消耗されるため、激しい口渇、血脈の流れはより、勢いが増します。

 

 

 

 

 

昇散性は上昇、発散させることです すると腠理が開き多汗になると津液を損傷します。

 

 

 

 

 

汗とともに気も外に漏れるため、暑邪は気、津液を損傷しやすくなります。 息切れ、倦怠感、四肢痙攣などの気虚症状が出ます。

 

 

 

 

次回に続きます。

 

 

 

 

参考文献

『基礎中医学』 編者:神戸中医学研究所

『中医病因病機学論』 主編:宋 鷺冰

『中医弁証論』    編著 柯 雪 帆

『内経気象学入門』 著者: 橋本 浩一

 

 

 

 

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