東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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六淫⑥

 

 

 

 

 

 

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こんばんは、永井です。

 

 

 

 

 

蒸し蒸しする日が増えてきましたね。

 

 

 

 

 

今回は火邪についてです。

 

 

 

 

 

火熱は一般的には夏の季節に盛んですが、火邪は暑邪ほどはっきりした季節性はありません。

 

 

 

 

 

火は陽邪です。

 

 

 

 

 

 

また、火は六淫のひとつですが、陽熱性の発病要因を包括しています。=温邪、熱邪、暑邪、伝染性の疫癘病邪も含みます。風、寒、湿、燥の他の六淫の邪気も病理過程で、鬱して加熱し、熱を発生させることがあります。

 

 

 

 

 

 

六気は全て火に従化しうるの説の通り、外感火邪の多くは直接温熱邪気を受けるか、その他の外邪を受け、それが鬱して除去できないことにより、化生したもので、外感熱病に多く現れます。

 

 

 

 

 

 

性質は昇騰炎上です。上逆の勢いと炎上する性質を持っています。

 

 

 

 

 

火は炎熱のようにものを焼きます。

 

 

 

 

 

症状としては、高熱、煩渇、顔と眼の紅潮、舌は紅、脈は洪

 

 

 

 

 

火は炎上、上へ向かうため、症状が人体の上部に出ることが多いです。

 

 

 

 

 

肝胆の火が衝き上げると、顔面紅潮、目の充血、口苦

胃火が燃え上がると歯肉の腫れ、痛み等の症状が出てきます。

 

 

 

 

 

また、火邪は陰津を消耗しやすい特徴があります。

 

 

 

 

火が盛んになると、必然的に津液を焼くか外泄させます。陰液を消耗しやすいため、咽喉が渇き、口渇し、よく水を飲む、便秘、尿量減少等の症状が出ます。

 

 

 

 

そして、津液と共に気も消耗します。

 

 

 

 

通常火は気を発生させますが、過度に亢った火は元気を消耗させます。

症状としては、発熱、倦怠感、精神疲労、無気力、気力が続かない、皮膚、四肢の冷え、発汗等です。

 

 

 

 

次回へ続きます。

 

 

 

 

 

参考文献

『基礎中医学』 編者:神戸中医学研究所

『中医病因病機学論』 主編:宋 鷺冰

『中医弁証論』    編著 柯 雪 帆

『内経気象学入門』 著者: 橋本 浩一

 

 

 

 

 

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こんばんは。齋藤です。

 

 

 

前回の続きです。

 

 

 

前回の話はコチラ

 

 

 

今回は、気の分類について簡単ではありますが、書いていこうと思います。

 

 

 

まずは大きく、陰陽に分けることができます。

 

 

 

例えば、天気は陽気で、地気は陰気というように、夏は陽気で、冬は陰気という風に、陰陽論で分けることができます。

 

 

 

続いて、皆さんもご存じ、五行の気です。

 

 

 

自然界を、陰陽五行論をもとに、木気、火気、土気、金気、水気の5種類に分類することができます。

 

 

 

五行論に当てはめることができるので、木なら、春が該当しますので、春の気ですし、水は冬が該当しますので、冬の気という形に分類することができます。

 

 

 

世界を「天・地・人」と分けた場合、それぞれに固有の気があると考え、それらに分類するという考え方もあります。

 

 

 

また、世の中で起きている状況を正気と邪気で分類する方法があります。

 

 

 

天気や地気などの環境変化が正常な範囲にとどまっているのを正気と呼びます。

 

 

 

これに対して、異常気象などで、人間を病気にさせてしまう変化が起きた場合を、邪気という風に分類します。

 

 

 

その他にも、飲食物や薬を、「香ばしい」「生臭い」など、特徴によって五気に分類したりします。

 

 

 

と、ご紹介してきた通り、様々な分類法があり、それぞれに気の働きや意味が存在しています。

 

 

 

参考文献

『中医病因病機学』 主編:宋 鷺冰 訳:柴﨑 瑛子 (東洋学術出版社)

『中医学ってなんだろう ①人間のしくみ』 著:小金井信宏(東洋学術出版)

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)

『基礎中医学』編著:神戸中医学研究会 (燎原)

 

 

 

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