東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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風邪④

 

 

 

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こんばんは、永井です。

 

 

 

今週は真夏日になったり、真冬日になったり、また、雨が降り急激に冷え込んだりしてなかなか不安定な天気が続きましたね。

自分の体の声に耳を傾けつつ健やかに過ごせるよう気を付けていきたいです。

 

 

 

 

さて、今回は太陽腑証蓄血についてです。

 

 

 

 

太陽蓄血証は、太陽経脈の邪が、下って腑に入り、熱と血が結ばれて形成されます。

太陽病の表邪が発散されず、太陽の腑である膀胱の血分へ入り、熱と血が結合されて熱証と瘀血を生じるというものです。

 

 

 

 

蓄血は、新旧あり、熱と瘀血の程度なも軽重の差があります。新旧とは瘀血初期と瘀血形成後に分けられます。

 

 

 

 

まず瘀血初期では、少腹拘急、硬痛拒按、心神不安で煩燥状態といった症状がみられます。

 

 

 

 

この段階では熱と血が結びついたばかりであるため、排便で瘀血が排泄されることで、病が治癒していくことがあります。

 

 

 

 

瘀血が排泄されない場合は駆瘀血剤を使用し、治療します。但し、表証が残っている場合には、先表後裏の原則に則り、駆瘀血剤を使用する前に、まず表証の処置を行います。

 

 

 

 

その後に桃核承気湯を使用して瘀血を攻逐します。

 

 

 

 

次回へ続きます。

 

 

 

 

 

参考文献

『中国傷寒論解説』 著者:劉 渡舟

『基礎中医学』 編者:神戸中医学研究所

『中医病因病機学論』 主編:宋 鷺冰

『中医弁証論』    編著:柯 雪 帆

 

 

 

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「少気」の続きで、「熱傷気陰と脾気虚の少気」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
まずは熱傷気陰の少気についてです。
 
 
 
熱邪が肺胃に侵入し、気、津液を消耗したために発生します。
 
 
 
臨時的には、2つのパターンがみられます。
 
 
 
まず1つ目のパターンですが、外感熱病がおさまった後に、余熱が肺胃にとどまることで気、津液を消耗したものが挙げられます。
 
 
 
『傷寒論・弁陰陽易差后労復病脈証並治』に、「傷寒解してのち、虚羸少気し、気逆して吐さんと欲す、竹葉石膏湯これを主る」と記載があるものに相当します。
 
 
 
この場合、懶言、倦怠感無力感、羸痩、軽度の呼吸促迫、発汗、口乾、尿が黄色い、硬便、舌苔薄で乾燥あるいは無苔、脈細数などがみられます。
 
 
 
治法は、清熱胃、益気生津を用います。
 
 
 
2つ目のパターンは、夏季に暑邪によって気、津液を消耗したもので、息切れ、倦怠感、体表部に熱感が無い、つよい口渇、多飲、多汗、焦燥感、尿が濃いなどの症候がみられます。
 
 
 
治法は、清暑益気、養陰生津を用います。
 
 
 
次に脾気虚の少気についてです。
 
 
 
虚弱体質や久病などで脾気虚が起こり、脾の運化作用が低下して水穀の清微が化生出来ない為、気の産生が不足して少気が発生します。
 
 
 
特徴は、空腹感が無い、摂食量が少ない、倦怠感、懶言、泥状便などの脾気虚症候をともなうことです。
 
 
 
『素問・脈要精微論』には「脾脈の搏つこと堅にして長、その色は黄、まさに少気を病むべし」と述べられています。
 
 
 
治法は、補益心気を用います。
 
 
 
つづく
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 
 

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