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こんばんは、戸倉です。
「天高く馬肥ゆる秋」といいますが、これは秋空は空気が澄んでいて、
馬も肥えるような収穫の季節であることを表しています。夏より涼しくなって、
冬の寒くなる前のこの時期は、秋の夜長には天体観測にちょうどよいシーズンです。
秋の夜と言えば、十五夜、「中秋の名月」ですが、もしかしたら、こうした季節の変化を感じ取って、
澄んだ空で月がきれいに見えることを、昔の人が知っていたからなのではと考えたりしています。
ところで、十五夜ではなく、「十三夜」という行事があるのをご存知でしょうか。
「十三夜」は中秋の名月(十五夜)の1か月後に巡って来る十三夜(月齢13日目)の事であり、
「後の月」とも呼ばれます。
十五夜と違い、日本独自の風習の様で秋の収穫祭の一種とされる説があり、お団子と共に旬の食材である
枝豆や栗を備えることから「栗名月」や「豆名月」とも呼ばれるそうです。十五夜の次に美しい月と呼ばれ、
十五夜と十三夜の片方しか月見をしない事を「片見月」と呼び、縁起が悪いと言われています。
さっそく自分もちょっと眺めてみようと、家の傍でちょっと月を眺めるだけと、薄着で外に出たのですが、
昼間の過ごしやすさ打って変わり、かなり寒くなっていて、昼夜の寒暖差から秋の深まりを感じます。
乾燥している為か、「十三夜に曇りなし」と言われているので、今年はあいにくの曇り空で、
ハッキリと月が見えず少し残念に思いました。
こういった季節の行事が無いと月や星を眺めるという機会を逸してしまいますね。
天体観測好きというわけではないのですが、小さい頃は星座の本などを読んでいた記憶はあるものの、
今ではすっかり忘れてしまっています。
そういえば、昔は家に天体望遠鏡があったような気がしましたが、今はどこにあるのやら。
物置のどこかに眠っているような気もするので、今度、父に聞いて、久しぶりに空の絶景を覗いてみようかなと思いました。
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こんばんは、戸倉です。
先日、お墓参りに行ってきた際、花壇に彼岸花が植えてありました。
彼岸花という名前の通り、お彼岸の時期に咲く花で、町の公園でも道端でも結構見ることができ、
秋の訪れを感じさせる植物です。
季節の花という事で、早速、彼岸花の群生地をインターネットで探し、見に行ってきました。
時期としては少し遅い為か、あまり混んでおらず、ゆっくる見ることができました。
森の中に一面に咲いた、真っ赤な彼岸花はとても美しく、花の生命力を感じました。
彼岸花は変わった花で、花が咲いているときには葉が無い花なのだそうです。
実際見てみると長くまっすぐ伸びた茎の上に、いきなり真っ赤な花が咲いています。
葉が生えるのは花が散った後の冬からで、春に枯れるようになっています。
夏は再び生えるための準備期間で、秋に急に生えてくるという、普通の花と逆のサイクルで咲く花です。
神経性の毒のある植物の為、昔から田畑やお墓などが動物に荒らされない様に
害獣除けとして使用されていたそうです。
身近にあり、鮮やかな色と付ける為、興味を持った子供が間違って触ったり、
摘んだりしない様に「幽霊花」などの別名や縁起の悪い迷信などがあります。
飢饉の時に毒抜きして食用に使われていた歴史もあるそうですが、現代では食用には用いる事は無く、
夏の終わり季節を感じさせる花として私たちの目を楽しませてくれています。
東洋医学では石蒜という名前で漢方薬として虚痰、利尿などの作用があり、
浮腫に対して外用薬として使用されます。毒性が強いので内服はしません。
「毒と薬は紙一重」という慣用句は有名ですが、彼岸花はまさにそれで、小児麻痺や筋障害、
アルツハイマー型認知症に効く成分を含んでおり、治療薬としても用いられるそうです。
今まであまり注目して見てこなかった花ですが、過ぎていく季節の中で、少し意識し、
疑問を持ち調べてみると、意外なことがわかります。
特に植物については、気になって調べる毎に、古来より様々な効能が研究されていることに驚かされます。
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