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不孕とは③

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「不孕」の続きのお話で、「湿痰と血瘀湿熱の不孕」について、お話をしていきたいと思います。
 
 
 
前回までのお話はこちら!
 
 
 
病因病理は異なりますが、どちらも実証に分類されます。
 
 
 
湿痰の不孕は、肥満体質で痰湿な内生したために衝任が阻滞されて受精できなくなって生じます。
 
 
 
これについては『丹渓心法・子嗣』にて、『これ肥盛の婦人、稟受甚だ厚し。子宮閉塞すという。よろしく行湿燥痰すべし』と述べられています。
 
 
 
この場合は、肥満体型、無月経や月経不順、白色の帯下増加、舌苔白膩、脈滑がみられます。
 
 
 
血瘀湿熱の不孕は、月経時や産褥時の性交により胞宮に邪が侵入し、気血の流通を阻害し、湿熱が停滞して生じます。
 
 
 
この場合、下腹部痛があって生理前に増悪しやすく、圧痛もみられます。
 
 
 
また、微熱、月経不順、月経期間の延長、腰部や尾底部のだるい痛み、悪臭のある黄色帯下を伴います。
 
 
 
不孕の弁証分類については、以上です。
 
 
 
『女科証治準縄・胎前門』には、『胎前の道は、求子に始まり、求子の法は、調経に先んずることなし、婦人の子無きを見るごとに、その経は必ずあるいは前あるいは後、あるいは多あるいは少、あるいはまさに行りて病を作し、あるいは行りて後病を作し、あるいは紫あるいは黒、あるいは淡あるいは凝して調わず、調わさればすなわち気血は乖争して孕をなす能わざるなり。』と記載があります。
 
 
 
つまり、『子宝に恵まれたい場合、その方法は、女性の生理を調えるよりも先にすることは無い』ということです。
 
 
 
様々な西洋医学的な不妊治療が確立されてきていますが、まずは体調、特に生理の状態を調える事が重要となってきます。
 
 
 
「生理の状態を調えるなら、身体を調えればいいのでは?」と様々な健康法を試す方もいらっしゃいますが、精神的な問題で生理が乱れる場合も大いにあります。
 
 
 
心身一如、心と身体を分けて考えず、その方の生活環境、人間関係まで考慮に入れて治療を進めていく東洋医学は、西洋医学的な不妊治療との併用やこれから妊活を始めたいという方にとって、有効な手段のひとつではないかと思います。
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 

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おばんでございます。樫山です。

 

 

 

 

ここのところ気温の上り下がりが多くなっていますが、夏を思わせる様な陽気の日も出てきました。

 

 

 

 

気温が上がると咽が渇いて水分を摂取する量も多くなります。

 

 

 

 

水分を摂取すれば排尿回数も変わってきます。

 

 

 

 

一日の平均排尿回数は、日中5〜7回程度でしょうか。

 

 

 

 

水分摂取量や運動量、発汗や排便での水分の排泄などの問題もあり、厳密に平均排尿回数は何回という事は出来ないので、何回以上が頻尿であるとはなかなか言えないところがあります。

 

 

 

 

また、人によっては8回程度でも頻尿と感じて悩まされている事もあります。

 

 

 

 

逆に十分な水分摂取をしているのに、少ない回数しか排尿がないのにも関わらず、なんとも感じないという人もいます。

 

 

 

 

排尿において何が問題になるかといったら、尿において体外に排出されなければいけない物が排泄されずに、浮腫や倦怠感、吐き気などの症状が伴っているとなれば問題となり治療対象になると言えます。

 

 

 

 

また、膀胱炎などで一過性にそれまでよりも頻尿になっている時なども治療対象となります。

 

 

 

 

最近は、「たくさん水を飲んで排泄を促しデトックスしましょう!」という健康法が信じられていたり、これからの季節には「熱中症予防に水分補給を!」と叫ばれ、身体に合ってない水分の摂り方をしている人が多く見られます。

 

 

 

 

頻尿を訴えている人は、水分摂取量が多過ぎる為に頻尿になっているケースもあり、「頻尿=病気」であるとは言い切れません。

 

 

 

 

尿の回数が少ないと訴える人は頻尿を訴える人に比べて少ないですが、「頻尿じゃない=健康」とは言えず、余分な水分が体内に溜まっている可能性もあります。

 

 

 

 

治療者側は排尿の回数にこだわる前に、食事や水分摂取量・発汗や排便などの情報にも注意して判断する必要があります。

 

 

 

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