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こんばんは。齋藤です。
前回の続きです。
前回のお話はコチラ。
また、「肝色青、宜食甘。秔米飯、牛肉、棗、葵皆甘」「心色赤、宜食酸、犬肉、麻、李、韭皆酸。」「脾色黄、宜食鹹。大豆、豚肉、栗、藿皆鹹。」「肺色白、宜食苦。麦、羊肉、杏、薤皆苦。」「腎色黒、宜食辛。黄黍、鶏肉、桃、葱皆辛。」と書かれています。
訳は以下の通りです。
肝は青色を主っているので、肝病の時は甘味を食べるのが良いです。秔米、牛肉、棗(なつめ)、葵などは全て甘味です。
心は赤色を主っているので、心病の時は酸味を食べるのが良いです。犬肉、ゴマ、スモモ、韭などは全て酸味です。
脾は黄色を主っているので、脾病の時は鹹味を食べるのが良いです。大豆、豚肉、栗、藿(豆の葉)などは全て鹹味です。
肺は白色を主っているので、肺病の時は苦味を食べるのが良いです。麦、羊肉、杏、薤(のびる)などは全て苦味です。
腎は黒色を主っているので、腎病の時は辛味を食べるのが良いです。きび、鶏肉、桃、葱などは全て辛味です。
長かった、、、、笑
ここでは飲食物を色で区分したうえで、五行の法則に従って、食べて良い物と、悪い物を説明しています。
例えば肝病で見ていきますと、この様に考えることができます。
春は肝の気が盛んですから、そのうえに酸味の物を食べ過ぎて、肝を過度に補う事を慎み、甘味の物を摂取し、肝に剋される恐れのある、脾気を補いましょうと解釈します。
また、五行の分類により、五穀、五蓄、五果、五菜が異なる五味を持ち、それが五臓に対して、それぞれ対応した働きがある事を説明しています。
また、五味の食物が、病理に対してそれぞれ禁忌があることを説明しています。
続く。
『中医学ってなんだろう ①人間のしくみ』 小金井 信宏 (東洋学術出版)
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こんばんは。齋藤です。
明日から9月ですね。
夏至も過ぎて、徐々に陽が短くなってきて、少し寂しい気分ではあります。
早く、暑さも落ち着いて欲しいですね。
前回の続きです。
前回のお話はコチラ。
今回は霊枢「五味編」について書いていこうと思います。
五味編は、味が人体に引き起こす作用に関して記載されています。
その中で、五味に関する記載が色々とあります。
「五禁、肝病禁辛、心病禁鹹、脾病禁酸、腎病禁甘、肺病禁苦。」と記載されています。
訳は以下の通りです。
五味に対してそれぞれ禁忌があります。
肝病に辛味を禁ずる
心病に鹹味を禁ずる
脾病に酸味を禁ずる
腎病に甘味を禁ずる
肺病に苦味を禁ずる
上記の通り、肝病には辛味、心病には鹹味、脾病には酸味、腎病には甘味、肺病には苦味が禁忌となります。
これらを五禁とも言います。
例えば、肝が弱っている場合、肺の五味である辛味を摂取することにより、金克木の状態ができてしまい、弱っている肝の機能低下を助長させてしまう可能性があるので、食べてはだめですよ!と、解釈します。
前回にもありましたが、五行の相克関係で、肺と肝、五味と五禁の関係を説明しています。
続く
参考文献
『中医学ってなんだろう ①人間のしくみ』 小金井 信宏 (東洋学術出版)
現代語訳 黄帝内経素問 上巻 南京中医学院編 石田秀実監訳 (東洋学術出版)
意釈黄帝内經素問 小曽戸丈夫+浜田善利共著 (築地出版)
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