東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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桜湯

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こんばんは。齋藤です。

 

 

 

関東では、桜が散ってしまいましたね。

 

 

 

前回は、お風呂の桜湯の話を書きましたが、今回は飲む方の桜湯の話を書いていこうと思います。

 

 

 

桜湯とは、湯呑に桜の花の塩漬けを一輪入れ、お湯を注いだものです。

 

 

お湯を注ぐと、花が開く様子も縁起がいいとされ、結婚式や卒業式など、めでたい席で供され、「桜湯(桜茶)」と呼ばれています。

 

 

 

なぜ、桜茶ではなく、桜湯なのか。

 

 

 

そもそも見合いや結納、婚礼などの祝いの席において、その場だけ取り繕うという意味の「お茶を濁す」という表現を嫌うことから、茶の代わりに桜湯を用いたそうです。

 

 

 

日本人らしいですねぇ。

 

 

 

桜の花の効能として、喘息をやわらげたり、肺機能を高めたり、腸をうるおす作用、解毒作用などもあるので二日酔いにも良いそうです。

 

 

 

その他にも、美容、新陳代謝にも効果があり、栄養学上ではビタミンA、B、Eが含まれています。

 

 

 

中国の一部の資料によっては、桜の花の性質として、寒熱では平性、五味では辛味、肺に帰経すると書かれているようです。

 

 

 

樹皮だけでなく、お花にもこれほど効果があるなんて驚きですね。

 

 

ちなみにアンパンのヘソにもよく使用されていますよね。

 

 

 

明治天皇と皇后が東京の向島にある水戸藩の下屋敷でお花見をする際、お茶菓子としてお出しする為に、奈良の吉野山から、八重桜の花びらの塩漬けを取り寄せ、あんぱんに埋め込んでみたのが日本初だそうです。

 

 

 

最近では、アンパンだけでなく、日本酒や、シャンパンにも使用されているのをよく見かけますね。

 

 

 

日本人の生活に馴染みの深い桜ですが、こんなに色々なものに使用されているとは驚きでしたね。

 

 

 

みなさんもぜひぜひ桜湯を試してみてください。

 

 

 

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こんばんは。齋藤です。

 

 

 

前回の続きです。

 

 

 

では、東洋医学的に見るとどのような作用があるのでしょうか。

 

 

 

大根の属性として、寒熱としては涼性、作用は生だと昇、加熱すると降、臓腑は脾、胃、三焦、肺、五味としては生だと辛、加熱すると甘になります。

 

 

 

涼性なので、やや体を冷やす作用があります。

 

 

 

生だと、昇で辛なので、気を巡らせ邪気を昇らせ発散させるため、風邪をひいた時は良いかもしれません。

 

 

 

加熱すると降で気を下げ、甘味で滋養する作用があります。

 

 

 

大根は、消化不良を解消する力が強く、食べ過ぎて余分な水分が溜まりすぎている「食積痰湿」で消化不良の方や、身体を冷やす機能が低下したために、身体を温める機能が強くなってしまっているという「肝陽上亢」で高血圧の方には良いです。

 

 

 

しかし、便通を促すため、もともと下痢傾向で胃腸の弱い「気血両虚」の方には適しません。

 

 

 

下痢状態で排便が促されることにより、体力が余計奪われてしまうからです。

 

 

 

実は大根の種は中医学では薬用として使用されています。

 

 

 

種子はライフクシ(萊菔子)と呼ばれ、赤褐色でやや扁平な形をしています。

 

 

 

色々な作用や使い道がありますが、ぜひぜひ皆さんも試してみてください。

 

 

 

参考文献

東方栄養新書 メディカルユーコン

 

 

 

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