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こんばんは!樫部です。
本日は前回の続きで、心悸の弁証分類について、お話ししていきます。
前回のお話はこちら!
5.心胆気虚
主に突然驚いたり、恐怖する刺激により生じます。
特徴としては、些細なことにも驚いたり恐怖して動悸し、眠りが浅く、多夢となります。
6.心血瘀阻
心気虚、心血虚によって心の運血機能が低下すると瘀血が形成され、心脈を阻塞することによって生じます。
この場合、心悸に加えて、刺すような心痛、胸悶感を伴います。
また、顔面や口唇は青紫色、四肢の冷え、舌質暗紫や瘀斑がみられます。
7.痰火擾心
肝鬱化火、六淫の内鬱化火、辛辣物の過食、温補薬の過服などにより、痰火が発生し、心を阻塞するために生じます。
この場合の動悸は、イライラしたり焦ると出やすく、
その他にも、胸悶、煩燥、不眠、口苦、口渇、喀痰といった症状がみられます。
8.水気凌心
この場合は2つのパターンがありまして、
パターンその1は、心陽虚に脾肺気虚が合わさって飲邪を生じることで引き起こされます。
この場合、心悸は動くと増悪する特徴があり、
その他に全身倦怠感、息切れ、頭のふらつき、眩暈、咳嗽、食欲低下、二便の異常、希薄な痰がみられます。
パターンその2は、心陽虚に腎陽虚が合わさり、下焦の寒湿が上泛して、心悸が引き起こされます。
心悸に加えて、全身の倦怠感、尿量減少、足腰の冷えと酸痛、浮腫がみられます。
9.心脾両虚
思慮過度、飲食不節などによって、心気虚、脾の運化不足により、気を心に運べず心気不足が起こり、引き起こされます。
この場合、運動により増悪しやすく、
健忘、食欲低下、倦怠無力感、自汗といった症状もみられます。
心悸についてのお話は以上です。
次回は「息切れ」について、お話ししていきたいと思います。
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
『基礎中医学』
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こんばんは!樫部です。
本日は「動悸」について、お話ししていきたいと思います。
心悸とは、心臓が激しく、速く拍動する感覚のことをいい、
怔忡と驚悸の2種類に分けることが出来ます。
怔忡は、明らかな外因がなく動悸を自覚し、器質的に問題がある場合が多く、病状としては重いです。
驚悸は、驚きや焦り、苛立ち、悩みなどの精神的な要素により誘発される動悸のことを指します。
心悸と違えやすい病症に、剣状突起の下で上腹部に感じられる脈動である心下悸、
神経的な動揺でしばしば動悸が起こる心慌、
心部で落ち着かない、熱感や抑圧感を覚える状態である心煩、
虚火が盛んになって起こる虚煩、
心臓と胸のあたりでモヤモヤとした煩わしさと抑圧感を感じる心中懊憹があります。
※懊憹(おうのう)…悩みもだえること。
心悸の弁証分類は全て内傷によるもので構成され、主に9つあります。
1.心気虚
老化による衰弱、慢性病、発汗過多や過度の瀉下などにより生じ、いずれも心気不足によるものです。
特徴としては、動悸に加えて、気虚所見である、息切れや自汗(性状はサラサラ)といった症状がみられます。
増悪因子は運動や入浴で、全身倦怠感や虚裏(こり)の動が出ることがあります。
2.心陽虚
病理としては、心気虚と同じメカニズムにより引き起こされます。
心気虚の特徴に加えて、四肢の冷え、悪寒、舌質淡といった所見がみられます。
この場合、虚裏の動が顕著になってきます。
3.心血虚
陰血不足、出血、思慮過多などの心の陰液不足により生じます。
動悸の他に、眩暈感、不眠がみられ、脈細、口唇や爪が淡白といった所見がみられます。
4.心陰虚
病理としては、心血虚と同じメカニズムにより引き起こされます。
特徴としては、心血虚の特徴に加え、五心煩熱、盗汗、口乾、舌質紅で乾燥、裂紋がみられます。
ここまで心悸の弁証分類に関して、9つ中4つについてお話をしてきました。
少し長くなりそうなので、続きは次回のお楽しみに!
つづく
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『症状による中医診断と治療 下』
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