東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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小便黄赤(しょうべんおうせき)とは②

 

 

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こんばんは!樫部です。

 
 
 
本日は前回の続きで「心火と胃腸実熱の小便黄赤」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
どちらも裏熱実証であることが共通点です。
 
 
 
心火の小便黄赤は、精神情緒の不安定や辛い食べ物の過食などにより、心火が盛んとなったり、湿熱の邪が心包に内陥し、心火が小腸に熱が伝播すると、小腸の泌別機能が失調して生じます。
 
 
 
この場合、焦燥感、不眠、舌尖紅で重篤になると芒刺がみとめられる、排尿時の灼熱感などをともなうことが特徴です。
 
 
 
治法は、清心瀉火を用い、意識障害がある場合は、清心開竅を用います。
 
 
 
胃腸実熱の小便黄赤は、外邪が裏に入って化熱したり、辛い物、脂物を過食して熱毒が胃腸に積滞することで膀胱に影響が及び、発生します。
 
 
 
この場合、胃熱により口臭、歯痛がみられ、熱邪が大腸に結すれば便秘、腹脹して圧痛があるといった特徴をもちます。
 
 
 
治法は、清熱ですが、胃熱は清胃瀉火、熱邪が腸にあれば瀉熱攻下を用います。
 
 
 
つづく
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 

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こんばんは。齋藤です。

 

 

まだまだ暑い日が続きますね。

 

 

こうも暑いとなかなか、外出する機会が減少したり、運動をする機会が減少しがちで、全体的に活動量が減少してしまいますよね。

 

 

9月に入り、朝晩の気温も少し落ち着いてきているので、そういったタイミングを狙って少し運動するのもいいと思います。

 

 

患者さんに運動の話をする際に提案するのが、散歩です。

 

 

理由として、お金がかからないから、、、、ではありません。(笑)

 

 

散歩は、中国三国時代のドラッグである五石散(幻覚作用があり、金属中毒を起こす)服用後に、体内の毒素を歩いて発汗し、排出、発散させることから命名されました。

 

 

別名、「行散」と言います。

 

 

散歩の効能として、肝の働きを穏やかにし、心の働きを安定させます。

 

 

ゆっくり継続して歩くと、身体と心の緊張緩和、不眠解消に効果的です。

 

 

肝や心は、東洋医学的にストレスとの関わりが強いので、散歩することで、全身の循環も良くなり緊張も緩和されます。

 

 

また、睡眠も、肝と心との関わりが強く、それらの働きを穏やかになることで、不眠の解消につながります。

 

 

西洋医学的には、散歩をすることで、交感神経が緩み、ストレスホルモンである、コルチゾールが減少し、ドーパミン(幸福ホルモン)、セロトニン(精神安定)、βエンドルフィン(強い鎮痛効果)が脳内に産生されることで、身体と心の緊張緩和、不眠解消効果を発揮します。

 

 

心と体の緩和を目的に散歩をするので、あまり考え事をしながら散歩したり、歩くことが目的になってしまいテキパキ歩くと効果があまり期待できないので、何も考えず、風景や季節などを楽しみながらゆっくり歩くと、よりよい効果が期待できると思います。

 

 

もちろん、歩きスマホもダメです。(笑)

 

 

参考文献

『東洋医学に学ぶ 四季の健康法』(INDEPENDENTLY PUBLISHED) 主編:橋本浩一 

 

 

 

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