東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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食べ過ぎについて⑧

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こんばんは。上村です。

 

 

前回の続きを書いていきます。

 

 

食べ過ぎについて⑦ 参照

 

 

五味の他にも、「淡」、「渋」、「芳香」、「鮮味」、「焦味」、「コク」などがあります。

 

 

淡味は、余分な水分を排泄する作用があり、山芋やこんにゃく、冬瓜などが当てはまります。

 

 

 

渋味は、「収斂」の働きがあり、固める作用があります。便秘や血の巡りに影響します。ホウレンソウ、渋柿、ギンナンが当てはまります。

 

 

 

芳香は、香りで臭みを消し、精神安定作用と消化を促す作用があります。しその葉、香菜(シャンツァイ)などが当てはまります。

 

 

 

中国語で香菜はシャンツァイと呼ばれ、タイ語ではパクチー、英語ではコリアンダーと国によって呼び方が変わるそうです。

 

 

 

香菜には、上記の効果以外にも、口臭予防、抗酸化作用、抗菌・殺菌作用があるといわれています。

 

 

 

東洋医学的には、発汗透疹(ハッカントウシン)と消食理気(ショウショクリキ)の作用があります。

 

 

 

発汗透疹は、発汗して発疹を追い出します。消食理気は、食あたりを防ぎ、気を巡らせて消化不良を解消してくれます。

 

 

独特の香りから、苦手な方も多いと思いますが適量であれば身体にいい効果をもたらしてくれます。

 

 

また、香りの強い香辛料は熱を生じやすく気を昇らせる作用が強いため、めまい、耳鳴り、頭痛、目の充血、などの症状がある方は摂りすぎると症状が悪化する恐れがありますので注意が必要です。

 

 

続く、、、

 

 

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おばんでございます。樫山です。

 

 

 

 

皆さん、食べ物の好き嫌いはありますか?

 

 

 

私は、アレルギーとかがあるわけではないのですが、パクチーとか春菊などの香草類はどうしても食べられません(‘Д’)

 

 

 

 

清明院のカルテにも患者さんに食べ物の好き嫌いを記入してもらう欄があります。

 

 

 

 

この、食べ物の好き嫌い、味の好みを嗜味(しみ)といい、身体の陰陽、気血、五臓の不均衡の傾向を推測する事ができます。

 

 

 

 

どの食材にもその食材が持っている味、性質、効能があります。

 

 

 

 

中医学では、「四気五味」といって、食材の味・性質を指す考え方があります。(実際には、寒・温・凉・熱・平(五気)、酸・苦・甘・辛・寒・淡(六味)の五気六味と説明されることがあります)。

 

 

 

 

また、食材の色や性味(甘いとか酸っぱいとか)によって、どの臓腑・経絡に作用しやすいかという「帰経」という考え方、食材の作用方向を指す「昇降浮沈」という考え方もあります。

 

 

 

 

これらの考え方に基づいて、それぞれの患者さんの病態に合わせ、その食材がどう身体に影響しているか参考の材料にしていきます。

 

 

 

 

例えば、熱や寒に傾いている体質の人が、熱性、寒性の食材を摂ると何かしらの症状が出てくるとか、

 

 

 

 

ある好きな味を偏食している人は、ある臓腑に負担がかかっているのではないかとか、その臓腑の機能だけ旺盛になっているのではないか、などなど。

 

 

 

 

また、味覚というのは、感覚器官である「舌」で感知しています。

 

 

 

「舌」は全ての五臓と関係し、特に「心」との関係が深く、五味の感知は心神が主るところであるとされています。

 

 

 

 

味、食材の嗜好というのは、ただ単に味が嫌いとか、食感が嫌だとか、見た目が嫌い等々、個々の主観が大きく関わります。

 

 

 

 

嗜味を聞く際には、嫌いな食べ物を摂ると何かしらの身体症状が出るなどの病変、好きな物を食べると、気分の変化や、どんな身体反応が出るかなど、個々の摂取後の変化を確認する事が、患者の病態を推測する面においては重要になってきます。

 

 

 

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