東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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春眠暁を覚えず

 

 

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こんばんは。齋藤です。

 
 
 
 
年が明けてあっという間に1ヶ月ですね。
 
 
 
 
立春を迎えましたので、暦の上では、春です。
 
 
 
 
まだまだ寒い日も多いですが、晴れた日の日差しが、春っぽくなってきましたね。
 
 
 
 
そんな日は、「春眠暁を覚えず」という言葉があるように、ゆっくり遅くまで布団の中で、寝たいものです。
 
 
 
 
「春眠暁を覚えず」とは、中国の孟浩然(もうこうねん)という詩人の『春暁(しゅんぎょう)』という題名の漢詩の冒頭部分です。
 
 
 
 
春の朝の心地よさを表現する言葉で、「春の夜は心地よいため朝になったことに気づかず、思わず眠り込んでしまう」という意味を持ちます。
 
 
 
 
春は、東洋医学的に、肝の木気が盛んになる時期とされています。
 
 
 
 
もともと、精神的なストレスが多く、肝気鬱結が強い方は、肝の木気が盛んになるこの時期に肝鬱化火し、心に影響を与える場合があります。
 
 
 
 
そんなときは、「春眠暁を覚えず」ではなく、逆に不眠になってしまうことがあります。
 
 
 
 
心に熱が波及することにより、心熱が異常に高ぶることで、心神が乱されます。
 
 
 
 
その為、春は精神疾患が悪化したり、発病しやすかったりします。
 
 
 
 
また、心に影響を与えるだけではなく、脾や腎に影響が出てしまう場合もあります。
 
 
 
 
上述した通り、春は肝気が旺盛になる季節なので、養生のポイントとして、心身ともにのびのびとしてリラックスして生活することが重要と、『素問・四気調神大論』では、説明されています。
 
 
 
 
まだまだ寒い日が続きますが、適切な時間帯に、散歩などの適度な運動を行い、肝気の停滞を解消していくことが重要になると思います。
 
 
 
 
参考サイト
 
 
 
 
参考資料
『初めて読む人のための素問ハンドブック』 著:池田政一 (医道の日本社)
『内経気象学入門』著:橋本浩一 (緑書房)
 
 
 
 
 

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こんばんは。齋藤です。

 

 

前回の続きです。

 

 

前回の話はコチラ

 

 

今回から、痰飲に関して書いていこうと思います。

 

 

初回の部分と重複してしまう部分が、少しあるとは思いますが、復習ということで読んでいただけたらと思います。

 

 

痰飲は、「痰」と「飲」に分けられ、津液が病理として変化すると「痰」になります。

 

 

「痰」は熱によって生じるものが多く、痰は飲の変と言われます。

 

 

「飲」は寒によって生じるものが多く、飲は痰の始めと言われています。

 

 

「痰」は、粘性の高い病理産物で、津液が濃密になり、粘ることにより形成されます。

 

 

痰の発生する病因としては、寒湿邪や暑熱邪などによる六淫の外邪、精神的ストレスを原因とした七情不和、暴飲暴食が原因の飲食不節、過度な肉体疲労や不摂生な性生活などが原因となる労倦、様々なことが原因で体力低下が起きている虚損などの要素があげられます。

 

 

それらが、五臓に影響を与え、それぞれ機能低下を起こし、これまで書いてきた水液代謝の流れに歪(ゆが)みが生じ湿が形成され、その湿が熱化することにより、痰が形成されます。

 

 

本当に様々な原因により、形成されてしまいます。

 

 

参考文献

『中医病因病機学』 主編:宋 鷺冰 訳:柴﨑 瑛子 (東洋学術出版社)

『鍼灸・漢方の名医になるための 気血弁証論治学』 編者:神野英明

『中医学ってなんだろう ①人間のしくみ』 著:小金井信宏(東洋学術出版)

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)

『基礎中医学』編著:神戸中医学研究会 (燎原)

 

 

 

 

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