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2013.06.29
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2013.06.15
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2013.06.12
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今日は、お薦め書籍の紹介です!
『症例から学ぶ 中医婦人科 名医・朱小南の経験』
著者:朱小南 訳:柴崎瑛子
2010年、東洋学術出版
※シュ・コナン先生かと思いきや、シュ・ショウナン先生でした
なぜこの本に出会ったかと言うと、
「奇経八脈と婦人科の生理病理についてもっと知りたいなぁ」
と、調べていたところ、ヒットしたのです。
朱小南(1901-1974)は同時代に上海で活躍した中医婦人科の筆頭にあげられる名医だそうで、
問診を非常に重視した治療を行っていました。
また、はじめて奇経八脈の生理病理を婦人科診療と関連付け、体系化し臨床応用したそうです。
こちらの本は二部構成で、朱先生の中医婦人科についての考えと、現場での実践が記録されています。
非常に簡潔でわかりやすい内容ですし、訳も読みやすいです。
2013.06.09
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2013.06.08
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2013.06.06
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2013.06.05
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では、先週にひきつづき、高齢妊娠のリスクについて、今日は取り上げていきます。
高齢妊娠について①
「生活習慣病」といえば。高血圧、糖尿病、肥満、脂質異常症などがあります。
生活習慣病がときに原因となり、妊娠高血圧症候群(PIH)や妊娠糖尿病が引き起こされます。
それらは生活習慣の積み重ね、加齢によりリスクが上昇するため、高齢での妊娠は相対的にリスクが高まります。
◆例えば妊娠高血圧症候群では、
妊娠中の高血圧や、それにともなう母体の血管障害・臓器障害が全身性に発生します。
発症は全妊娠中の7~10%といわれ、
お母さんや赤ちゃんの死につながることもあります。
40歳以上の妊婦さんのほか、20歳未満での妊娠、肥満などでもリスクが高まります。
◆妊娠糖尿病については
妊娠中にはじめて耐糖能が低下したことが発見された場合をいいます。
赤ちゃんは、エネルギーの大半をブドウ糖(グルコース)に依存しています。
そのため妊娠するとお母さんの体内では代謝の状況が変化し、赤ちゃんに優先的にグルコースをあげられるよ
うになるのです。(妊娠20週目以降~)
↓
ふだんはお母さんも筋肉や脂肪のエネルギーとしてグルコースをつかっていますが、
それだと赤ちゃんにエネルギーが行かなくなってしまうので、妊娠期間中だけインスリン抵抗性が母体におこります。
すると、母体のグルコースが優先的に赤ちゃんに取り込まれます。
しかし「お母さんがエネルギー不足になっちゃうじゃん!」
という心配は無用です。
なぜなら、胎盤性ホルモンが脂質の分解を促進させるので、お母さんは脂質から分解されたエネルギーを自分のエネルギーとして利用できるからです。
ということで妊娠中のインスリン抵抗性は必要なのですが、母体全体ではグルコースの取り込みが低下しているのに対して、
お母さんの膵臓は「あれ!?足りないのかな!!?」とかんちがいしてしまってがんばって、一層インスリンを分泌してしまい
高インスリン血症となってしまうことがあるのです。
※妊娠前から糖尿病と診断されていた場合は糖尿病合併妊娠といいます。
妊娠するにあたって、ある程度は脂肪がついていたほうがいいとか、妊婦さんが体にいいものを食べて適度に運動したほうがいい、というのは
こういった側面からも理解できます。
また、西洋医学的な生理学を無理やり東洋医学と結び付けるのはあまり意味がないかもしれませんが、
やっぱり脾や血の働きは、妊娠「継続」のうえで重要になってくるだろう、と自然と思わされます。
と、当時に、この記事のテーマとちがうじゃないか、と思われるかもしれませんが、
年齢如何だけでなく、年齢を問わずお母さんの健康状態、それも普段の習慣によるものの影響は見過ごせません。
一概に「若いから、大丈夫」とも、「年齢的に、とても不安」とも言い切れないということです。
(つづく)
参照『病気が見える vol.10 産科』
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