東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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菖蒲

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こんばんは。齋藤です。

 

 

 

前回、菖蒲湯は本来であれば、菖蒲の根を煎じたものをお風呂に入れるとご紹介しました。

 

 

 

菖蒲湯の記事はコチラ

 

 

 

その菖蒲根ですが、漢方の生薬として使用されているので、ご紹介したいと思います。

 

 

 

菖蒲(しょうぶ)といえば一般的には花菖蒲を指しますが、これはアヤメ科のもので薬用の菖蒲はこれと違います。

 

 

 

薬用につかうものは、サトイモ科の菖蒲でショウブとセキショウの2つがあります。

 

 

 

生薬名でいうところの菖蒲根が前者で石菖蒲が後者で、いずれもよく似ています。

 

 

 

昔から菖蒲は風呂に入れたり、民間療法に使用されてきました。

 

 

 

菖蒲の風呂は神経痛やリウマチに効果があるといわれており、胃炎、発熱、ひきつけには菖蒲根を煎じて利用してきました。

 

 

漢方では菖蒲根と石菖蒲を区別しますが、効果は似ていて、主に鎮静作用・健胃作用・鎮痛作用・利尿作用・抗真菌作用があり、てんかんや熱病による意識障害、健忘、神経症、胃痛に用いられます。

 

 

 

石菖蒲のほうが香りが強く、気や血の巡りをよくするため精神的疾患の治療効果に優れているそうです。

 

 

 

季節湯の記事や、先程も書きましたが、ショウブは名前の上でも,しばしばアヤメ科のハナショウブと混同されています。

 

 

 

パソコンで「あやめ」と入れて変換してみてください。

 

 

 

なんと!!!「菖蒲」と出てきます。

 

 

 

一緒じゃないの??と思われますが、一緒ではありません。

 

 

 

細かく言うと、花を見たらさらに、あやめも、花菖蒲もカキツバタも・・・・

 

 

 

よく似ています。

 

 

 

いや、そっくりです。

 

 

 

水辺に生え,剣状の葉をつけるために昔から混同され,古くはアヤメと呼ばれたとのと。

 

 

 

さらには「菖蒲」という文字を「アヤメ」と読ませた記録もあり,古文を読まれる際には要注意のようです。

 

 

 

『伊勢物語』五十二段にある「あやめ刈り君は沼にぞまよひける」でいわれる「あやめ」は「ショウブ」のことだそうです。

 

 

 

続く

 

 

 

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こんばんは。齋藤です。

 

 

 

なんだか夏の様に暑い日が続いていますが、体調を崩さないように気を付けてください。

 

 

 

5月になりましたので、5月の季節湯を紹介したいと思います。

 

 

 

5月といったら、端午の節句ですね。

 

 

 

端午の節句に入るお風呂といったら、菖蒲湯ですね。

 

 

 

端午の節供は菖蒲の節供ともいわれるように、本来は菖蒲が主役の厄祓い行事でした。

 

 

 

菖蒲は香り豊かで風情があるばかりでなく、その爽やかな香りが邪気を祓うとされています。

 

 

 

そして、本来は菖蒲の根に血行促進や疲労回復に効果のある精油成分が多く含まれているとされています。

 

 

 

そのため、菖蒲の根をネットに入れてお風呂に入れるのが、一番効果があるとされています。

 

 

 

根なんですね!

 

 

 

葉のイメージしかなかったですね。

 

 

 

しかし、最近では菖蒲の根を手に入れにくくなっているため、葉を使う菖蒲湯の作り方をご紹介します。

 

 

 

<菖蒲湯の作り方>

 

 

 

・こまかく切った菖蒲の葉を布袋かお茶用パックなどに入れます。

 

 

 

・袋を洗面器などに入れ、熱湯を注ぎ10分ほど置き精油成分を抽出します。

 

 

 

・抽出液と袋をお風呂に入れます。 

 

 

 

精油成分の多い菖蒲の葉は乾燥するとその成分が揮発してしまいます。

 

 

 

上記の方法で精油成分をあらかじめ抽出してお風呂に入れる方が香りがよりたちますが、菖蒲の葉を長いままお風呂に浮かべるのも風情があっていいですね。

 

 

 

我が家では、菖蒲の葉をそのまま入れる派でしたね。

 

 

 

葉を長いまま湯船に浮かべる場合には、根元を輪ゴムなどでまとめることでお湯の中でバラバラにならずに美しい姿を楽しめます。

 

 

 

また、菖蒲は古くから薬草として重宝されてきました。

 

 

 

そのため、菖蒲湯に入ると血行を促進させ腰痛や神経痛に効果があり、爽やかな香りには気分をリラックスさせる作用もあります。

 

 

 

子供の日は終わってしまいましたが、5月の季節湯ですので、是非是非試してみてください。

 

 

 

続く

 

 

 

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