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こんばんは。齋藤です。
先週、東京は、ほとんど雨でしたね。
洗濯物を干すタイミングが難しくなりましたね。
私の幼少期に比べ、大雨が降る事が多くなった気がします。
これも温暖化の影響なのでしょうか。
それでは前回の続きです。
前回の話はコチラです。
引き続き、暑邪について書いていこうと思います。
・暑は湿を挟むことが多い
夏の気候は、炎熱であり、湿度が高く、高温多湿となります。
熱が湿を燻蒸するために、暑邪が侵襲した場合は、熱証と同時に湿証もみられることが多いです。
その為、もともと体内に湿邪の多い体質の方は、暑邪を感受しやすく暑邪が結合して発病しやすくなります。
「同気相求」というやつです。
例えば、気温が上昇することにより、口喝して冷飲食が増えたり、冷たい物を過食したりすることにより、胃腸の働きが弱り、余分な水分が溜まってしまうことがあります。
その余分な水分(湿邪)と、六淫の外邪である湿邪が引き合う事により、暑邪を受けやすくなってしまうという事ですね。
夏場は脱水を防ぐために、水分補給をしなければならないのですが、あまり多く飲みすぎたりしても、身体にはよくない事が起きる可能性があります。
日本には四季があり地方により、気温の変化や湿度の変化などが変わってきますので、そういった部分も含めて考察する必要があると思います。
参考文献
『中医学ってなんだろう』著:小金井信弘 (東洋学術出版)
『基礎中医学』 編著:神戸中医学研究会 (燎原)
『鍼灸 臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)
『内経気象学入門』 著:橋本浩一 (緑書房)
『中医弁証学』著:兵頭明、 柯雪帆 (東洋学術出版)
『中医病因病機学』 主編:宋 鷺冰 訳:柴﨑 瑛子 (東洋学術出版社)
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こんばんは!樫部です。
本日も目の症状シリーズとして、「目のかすみ」について、お話ししていきたいと思います。
前回のお話はこちら!
目のかすみを東洋医学的には、目昏(眼花)といいます。
視力が減退して、事物がはっきり見えなくなることを指します。
目昏の弁証分類は、主に6つあります。
1.風痰上擾
痰が肝火から生じた内風とともに清竅を上擾すると、目昏を発症します。
内風があることから、眼瞼がピクピクとひきつります。
また、頭のふらつき、眩暈、嗜眠、悪心、嘔吐、胸苦しさ、痰が多いといった症状もみられます。
2.肝鬱気滞
内傷七情により肝気が鬱結すると、疏泄が失調してしまうことで、目昏を生じます。
目昏の他に眼球の腫れを感じたり、両脇の張りを感じたりします。
また、この場合の目昏は情緒の抑鬱により増悪します。
3.心肝血虚
肝血が虚して目竅を濡養できず、心血が不足して目睛を栄養できないと、神光が耗散して発生する。
視力の減退、目の乾燥や異物感を伴います。
この場合の目昏の増悪因子は、疲労です。
心、血が絡むことから、動悸や不眠もみられます。
4.脾虚
過度の思慮、飲食不節、大病などにより、脾胃気虚が引き起こされます。
すると、運化が不足してしまい、水穀の清微が清竅に上輸されなくなり、目昏を引き起こします。
目昏があり、注視するとすぐに疲れてしまう特徴があります。
眼瞼も無力となり、重くて開けていることが難しくなります。
その他にも、全身倦怠感、食欲低下、排便の異常が現れてきます。
5.肝腎陰虚
肝腎陰虚となると精血が不足し、精気が上栄しなくなってしまう為、目が濡養されなくなり、発生します。
目昏に加えて、視力の減退、目の乾燥感といった他の目の症状がみられます。
他にも腎の異常、陰虚をにおわせるような、腰膝酸軟、耳鳴、盗汗、咽喉や乾燥感、五心煩熱がみられます。
6.腎陽虚
老化、過労、慢性病などにより、腎陽が衰えてしまうと、目を上栄できないために発生します。
視力減退に加えて、四肢の冷え、畏寒、腰の冷えと怠さといった冷えの症状がみられます。
その他にも、夜間尿や頻尿がみられることがあります。
目昏についてのお話は以上です!
次回は、「目の痒み」についてお話ししていきたいと思います。
つづく
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
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